いのちの名前

先日、itunes Storeギフトカードについて少しだけ触れたのだが、それまで僕はその正式名称について、曖昧だった。
何か、そういう風に使えるカードがある、くらいの知識しかなかったのである。
なので、それを調べようとitunes Storeを開いたのだが、そのとき思い出してしまった。
千と千尋の神隠しのラスト近くで流れる曲「いのちの名前」。
千尋がハクと別れる。もう、出会うことはないだろう、互いの手が離れゆくシーン。
八百万の神々が住まう世界から出るときの、振り返りたい気持ちを払拭したシーン。
学生時代、千尋をずっと「ちさと」だと思い込んでいた自分。
全てが、ガムテープでみっちり封じられたダンボールを力任せにこじ開けたくなるような衝動に駆られるものばかり。
その衝動に「いのちの名前」はあったのだが、それに歌詞があることを僕は知らなかった。
ところが少し前、姉がどこからか「アカペラジブリ」なるCDを入手、それを聞いて初めてそれを知った。
そして、こういう流れにより、まんまと僕はitunes Storeでオリジナル「いのちの名前」を探しまくってしまったのだった。
僕はそのとき、ここちよく、手中にあった。

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