カバー

文庫本よりは大きく、ハードカバーよりは小さい。
そんな大きさの本を買ってしまった。
このような大きさの本に既製のブックカバーをあてがうのは、難しい。
事実、僕の持っているカバーは役に立たず。
無理に役立たせようとすると、ぱっつんぱっつんになってしまう。
なぜ、そんな規格外のサイズにしてしまったのだろう。
見栄だろうか。
文庫本を作成する過程で、予定していたページ数が少しだけオーバーしてしまったためだろうか。
ブックカバー業界の陰謀だろうか。
反ブックカバー業界の陰謀だろうか。
まぁ、いいのだが。
ところで、この微妙なサイズの本に対する不信感の度合いは、そのまま本屋店員さんのする、紙カバーにおける重要性のそれに変わる。
店員さんは気付いているはずだ。
「あ、この本、微妙にでかい。」
本屋大賞の審査項目に、紙カバーのかけやすさとかは入っていないのだろうか。
入っていたとしたら、微妙な大きさは、プラスなのか、マイナスなのか。
まぁ、いいのだが。

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