「ケータイ忘れちゃったよ?」
「携帯してなくちゃ、ケータイじゃないやろ?」
よく見られるコミュニケーション作法のひとつである。
このような会話がまだ見られる以上、
「身につけていたいものではあるが、まだ忘れる」というのが、ケータイに対する人類の率直な感想である。
ということで、忘れぬために生体内にケータイ的なものを埋め込む「ウメコミ」が、まぁ個人情報とか何とかを負かしてでも誕生する日が来るだろう。
そのとき、晴れて人類はこの類の「忘れ」を克服することができるわけだ。
「ウメコミ忘れちゃったよ?」
あまり見られないと思われるが、これに対する作法としては
「あー、事故におうたんや?」となる。
この作法がよく見られるようなら、人類はまだ克服できていないものが数多くあるに違いない。