しまう

今日の「ぷっすま」は、なにやら「うまい棒」をシェフが食べ比べしているようだ。
そのコーナーはすぐに終わってしまったのだが、僕は見逃さなかった。
そのシェフは少し食べた「うまい棒」の残りを、袋の中にしまおうとしていたのだ。
僕の人生を振り返ってみても、うまい棒の食べかけを袋に押し込めたようなシーンはない。
確かにボリュームのあるお菓子だが、食いついたら最後、うまい棒が再び袋の中に戻ることはなかった。
うまい棒を押し込めたシェフの指には、丸いあとが残ったのだろうか。
その指でソースの味見なんかをするのだろうか。
それは、きき酒の、口に含んだ日本酒をはき捨てるような行為と等しいのだろうか。
「一口は自分のもの。残りは大地の神のもの」みたいな信条なのだろうか。
通常のさくっとしたものと、ちょっとシケたものの、両方を楽しむ魂胆なのだろうか。
自分の料理にトッピングするのだろうか。
持ち帰って、ジョンにあげたりするのだろうか。
その袋を、誰かのかばんなどに仕込むのだろうか。
うまい棒をしまう行為は、ちょっと予測がつかない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です