紫煙八景・緩衝溶媒

「言葉があいだになかったら・・・。距離が縮まっちゃうじゃないか!!。」
ある、おしゃべりな芸人がこう言った。
ごめん言ってない。
僕はなんとなく、「たばこを吸うのと、しゃべるのは似ているなー」と思っていた。
しゃべることが、ある人にとってバリアのようなものであるとしたら、たばこを吸う人にとっての煙も、そんなものであるのだ。
たばこを吸う人を見ていると、こう思う。
「何を和らげようとしているんだろうか。」
紫煙があたりを包む。

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