近所にある薬局のマスコットキャラクタはカバであるようで、店内には、子供たちの作品「カバのぬりえ」が大量に展示されている。
誰でも一度は見たことがあるだろうが、この手のぬりえ展示は大迫力である。
子供たちの多くはカバの輪郭を超え、ぬりえの既成概念を超え。
作品の多くは「カバ」ではなく「色鉛筆」となっている。
また、明らかに「戦争を経験したので、トラウマがあります」的な絵も見え隠れする。
とにかく、色とりどり。
カバにはこれほどの亜種が存在しただろうか。
と、ちょっと気になった。
この薬局のマスコットが「キリン」だったら、このような「色とりどり現象」には、ならなかったのではないだろうか。
ある程度の差異はありそうだが、おおかた「黄色に点々」で落ち着くのではないだろうか。
もしそうだとすると、今回見られた「カバ、色とりどり」現象は、何を意味するのだろう。
1.
「現代人の、カバに接する機会が失われつつある」
日本には野カバは存在していない。
今回の「カバに接する機会」について考えれば、残念なことかもしれない。
しかし、野カバがいる地域の人々にとって、それはかなり恐れられている存在であることを考えると、やはりせいぜい動物園で遠めに眺めるといった程度でよいと思われる。
だが、動物園では「カバに接する機会」の減少に歯止めをかけることは難しいだろう。
なぜならば、彼らはたいがい「やたら濃い緑色の、何かが浮いている池」に入っていることが多いからだ。
また、もし陸に上がっていたとしても、子供はもちろん大人たちですら「口開かないかな」などと考えてしまうため、詳細な特徴を気にしなかったりしてしまうのだ。
よって子供は「カバの、いろ・・・?」という雰囲気になり、自分の好きな色を塗ってしまうのだ。
2.
「結局、カバはなんだかよく分からない色をしている」
今、「ジョジョの奇妙な冒険」を読みながらコレを書いているが、現段階で「カバの色」を的確に示す言葉を、僕は知らない。
おそらく、この「知らない状態」は、四半世紀は続くだろう。
そのくらい、彼らの色は形容しがたい。
「カバの色って、どんな?」と聞かれても、何も答えられないのだ。
例えば、「カバって何でできてる?」と聞かれたときは、「古い真鍮だよ」とか嘘をつけるのだが、「色」を聞かれると、さほどへんちくりんな嘘は用意できない。
八方ふさがりである。
このように、色々な意味で困った色なので、子供たちは自分の好きな色を塗ってしまうのだった。
3.
「イソジンうがい薬などの、カバキャラの色が統制されていない」
調べるのもおっくうだが、確かイソジンうがい薬のキャラクタはカバで、オレンジ色だったはず。
また、他の何かのキャラクタでは、ピンクだったり、水色だったりした気がする。
このカオスっぷりは、キリンやゾウではあまり見られない。
おそらく、これらの色カバキャラを生み出した人は、上記の1で水面に鼻と目と耳のみを出すカバを見、2の理由で色辞典に「かばいろ」がないことを調べ上げ、自分の好きな色を塗ってしまったのあろう。
もしくは1と2を経験した、子供本人である可能性も否定できない。
とにかくメーカーは自社キャラクタに対して、もっと適切な設定をしてほしいものである。
以上3つが「カバ、色とりどり」現象の起因である。
皆さんもカバを色つきで書く機会があったなら、以上を踏まえたうえで、反色彩検定的なカバに仕上げよう。
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古代日本では、カバは見る人の心の色を映し出す神獣だと言われていました。
心の美しい人には鮮やかな色が、心の汚れた人には暗い色が見えるのです。
世間擦れしていない子供たちには、カバは色鮮やかに見えるのでしょう。
なぜ現代の日本にカバが存在しないかというと、古代の人々が色鮮やかなカバの皮を求め、カバを乱獲し、いつしか絶滅にまで追いやったからです。
そうまでしても、欲に駆られた人々が色鮮やかなカバの皮を手に入れることはありませんでしたが・・・。
え、カバの色?
もちろん暗褐色ですよ。
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カバについての考察にホホォ(アタックチャンスの児玉清)としながら、「戦争を経験したトラウマの絵」に、あるあるある!(100人に聞きましたの関口宏)と思いました。
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>>カルス
なんだかいい感じ。
ちなみに僕も暗褐色派で通っている。
>>ダミアン
2時ごろに、カバについて調べていると、何か川のせせらぎのようなものが聞こえてきました。