ある田んぼでは、使っていない時期(要するに、今とか)に花を植えて人を呼ぶのに利用したりする。
「チューリップ祭り」みたいなものがやっていた。
まだ時期が早いらしく、チューリップは、田んぼというキャンバスに花びらという絵の具を点々と垂らしている。
それでも集客力はあるらしく、人々は、田んぼという稲とかを植えるための場所に黒髪という、まぁ頭をざっと50から60人分水平移動させている。
誰だって、ひらけた場所で天気がよければ、気持ちいいもんだ。
ふと、看板が目に入った。
「チューリップ摘み」。
チューリップを摘んで、どうしろと言うのだろうか。
僕だけかもしれないが、「摘む」というと、茎、しかもかなり花に近いところからちぎってしまうイメージ。
おそらく「茶摘み」の影響。
なんかざんねんだ。
もし「チューリップ摘み」がそういうものだとしたら、摘む人はどのような使用法を知っているのだろうか。
僕は湯船に花を浮かべ、ロウソクの灯りのもと「愛は勝つ」をぼそぼそ歌うことくらいしか思いつかない。
まぁ、おそらくはチューリップ全体をくれるのだろうと思うので、
「チューリップ摘み(全体)」とかにしてほしいところ。
また、
「チューリップを根元から、どうぞ」とかだと親切だ。
さらに、
「スコップ貸します」等で意図を暗喩してもよいだろう。
でも、
「チューリップ根こそぎ」
「植物体の採取」
とまでなると、さすがに度が過ぎている。
それなら「球根直売」のほうがいい。
それにしても、この人ごみの中に、なぜ喪服の一群がいるのだろうか。
こういう場合、黒が点々と色づく花を映えさせるのか、花が彼らを浮かせるのか。
どちらにしろ相乗効果は期待できない。
そんなこんなの田んぼワールド。
「チューリップ摘み」の近くにはもうひとつ、看板が。
「やさい摘み」。
・・・収穫って書けや・・・。
追記
「ロマンティックな本」を探すため、本棚を対象に検索。
自室にロマンティックなものは皆無であることが判明。
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nimubas氏はロマンチストだな。
俺は
「チューリップつかみ取り100g1000円」
とかだったら食いつくわ。
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チューリップをグラム単位で表されても、イメージしにくいですね。