I・テンパランス

「えっ、ガルガンチュアって、コン・バトラーVのでしょ?。」
アヌビスは思わず聞き返してしまいました。
昼休み、タドルとアヌビスは自分が読んでいる本について話していました。
タドルが「ガルガンチュア物語」の話を始めたとき、アヌビスの頭の中は基本的に超電磁ヨーヨーだったのです。
そんな状態でタドルの話を聞いてもいまいちピンと来ず、アヌビスは聞いてしまったのです。
タドルは笑いました。
「コン・バトラーVのは、オリジナルじゃないよ。」
でも、笑うタドルを見て、アヌビスは思いました。
ガルガンチュアのことって、自分はV(コン・バトラーVのこと)だと思っていたけど、ガルガンチュア物語っていうのもあるんだ。
そして、むしろそっちがソースみたいだ。
でも、これって、僕にとっては両方とも全く優劣がつけられない、重要な情報じゃないかな・・・。
そのときから、アヌビスは全ての情報が等価であると考えてしまうようになりました。
天秤にかけるものなどないのだ、と。
頭の中にあった情報は、気付かないうちにでも、順位付けがされているもの。
アヌビスの頭の中は色々な情報が飛び交い、その多くは重要度が上げられてしまいました。
それに比例して、彼は、何だか頭の中の何かの水位が上がったような気がしました。
朝、アヌビスが目覚めると、布団から出るには少し辛い気温であることに気付きました。
すると、今日は寒いという気持ちに追随して、今日の日替わり弁当がささみフライであること、スピードワゴン×安達祐実、仕事の会議が今日あること、アウルベアが卵生であるらしいこと、などが思い出されました。
アヌビスは、思わずぽつりとつぶやきました。
「この世界の空気は、とても濃厚だったんだ。ぼくは、おぼれそうだ・・・。」

「I・テンパランス」への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    濃厚すぎるー。
    コンバトラーVとボルテスVはもういい・・・。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    超電磁ヨーヨーが許容されるなら、ケンダマ系は武器としても映えそうだと思った。
    糸の部分が電気的な、何かで。
    もうあるのかな・・・?。

  3. SECRET: 0
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    なんかで見たことあるな。
    なんだったか・・・

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