?「君には良心というものがないのかね?。」
容疑者「いえ、あります。」
?「あるというのなら、あんな残忍な事件を起こすはずないだろ。」
容疑者「でも、僕ほど良心を大切にしている人間は、そうはいないと思います。」
?「うそつけ。どっかに置いてきたんだろう?。」
容疑者「ちょっと違いますね。今はちゃんとした場所に取っといてあります。」
?「???」
容疑者「僕の良心は取り外しがきくんです。しかも育てることができる。」
?「そだてる?。」
容疑者「この間はビフテキを食べさせましたし、日光浴も欠かしたことはありません。」
?「お前、あれか?。良心と両親をかけて、俺と勘違いコントでもするつもりか?。」
容疑者「もちろん「良心」ですよ。もう、空を飛べるほどに成長しました。」
?「・・・」
容疑者「ですから、いざと言うときはちゃんと僕の心に戻ってきてくれるはずだったんですが・・・。」
?「育てすぎて鳥かごから出られなくなった、とでも?。」
容疑者「・・・」
?「至急、コイツの自宅に行って、鳥かごを開けてくれ。何も入っていなくても、だ。」
容疑者「えっ。今の話、信じるんですか?。」
?「もっとも、そいつが戻る場所はもうないかもしれないけどな。」
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刑事さんは知っている。
容疑者の良心は、出前のカツ丼の中にこそ隠れていると。
そうして良心を戻してやるのが仕事だと。
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カツどんの中に入っていたとしても、食べて消化するわけで、別のものになりそうだ・・・。
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せっかく夢のあるコメントをしたのに、バッサリやられた。
仰天ですよ。
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話の流れ上、そんなところに隠れられても困るのですよ!!。