最近、滅入る事件ばかりだ。
子供が傷つけられる。
大の大人が子供じみた行動をとる。
または天変地異。
物が全てを制す社会。
こんな事件が起きる前兆が無かったわけではない。
教育のあり方や、環境問題に取り組んできた人たちの中には、こんな未来を予想し、危惧していたものもいるのだ。
しかし、その声は朝もやのように薄く、はかない。
私は、ある場所に向かって歩きだす。
確認を、するため。
そこは、木がまばらに生えた小高い丘。
草もひざ程度までしかない。
近くに大きな湖があり、悪くない。
ちょっとした自然公園のような場所だ。
だがあまり人はいない。
守られているのだ。気付かれない程度にではあるが、かなり厳重に。
月夜の晩、私は丘から湖を見ていた。
正確な時間は分からないが(この場所に貴金属を身につけて来てはいけないのだ)、たぶん2時頃だろう。
呼吸を整え、ゆっくりと丘を降りる。
すると、目的地が見えてきた。
ぼろぼろの百葉箱だ。
ペンキなどで塗られたりはしていないが、ずいぶんと長い間、あるものを守り続けてきたのだ。
私は一礼して扉を開けた。
そしてため息。
「思ったとおりだ。」
「誰だ。警鐘にコンクリートを詰めたヤツは。」
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やられたー
今日のツボ
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うわーこれ去年のだ。
なにやらうまいこと書いてるね、去年の僕。