うちの庭にニガウリがぶら下がっている。
毎年梅雨時に格子みたいなのを組み立て、そこにニガウリをはわせるのだ。
おかげでうちでのニガウリ需要は100%、自給でまかなわれている。
いつだったか、朝起きると父親が興奮した面持ちで「すごいのを見た」という。
その日の朝、庭に設置された格子に、ハトが2羽ほど飛来したそうだ。
ハトは格子を器用に渡り歩いていた。
ところが、どうした事であろう。
一本の木材の上で、ハトが鉢合わせてしまったのである。
日常の風景に潜む危険。
許しがたい暴挙。
で、ここからである。
なんと、一方のハトがバックしていったというのだ。
ここまで書いてかなりどうでもいい感じだ。
ハトに詳しくないのだが、別におかしなところはないと思う。
だが、何が僕の心を捕らえたかというと「バックするハト」というフレーズである。
「バックするハト」。
何かすごくいい。
致命的に誰の人生にも影響を与えない点がいい。
しかし、ハトが平和の象徴だということを踏まえると、いきなり風刺の効いた名コピーっぽくもなる、リバーシブルなフレーズなのである。
何がいいのかを説明するのは難しい。
しかし、例えば知り合いから開口一番「バックするハトがさぁ・・・。」と切り出されたところを想像してもらいたい。
皆、どちらかを思う。
(コイツ話題ねぇなー)
(おまえ最高)
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俺は(おまえ最高)の方。
こんな話振られたら、即食いつきますよ。
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うちの父も喜びます。
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こいつ~話のネタないな
と思いつつ、おまえ最高
秋田の冬にはカラスがバックして飛んでいくよ
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羽の動きがきれいに真逆になれば、後ろに飛べるのでしょうか?。
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吹雪の中で、ぶっ飛ばされてます!
見た目は、高速バック
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ジェットストリームだ!!。
ところで、早く寝なさいな。