ヒュージワークス その9

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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たこ焼きを食べ終えると、ゲーセンを探し始める。
ここにいるメンツはスト4を多少なりともたしなむからである。
ひとごちゃの街をさまよい、かろうじて発見したゲーセンは少し古いスト4しかなかったが、とりあえずそこに陣取り、対戦を行う。
勝ったり負けたりを続けるなか、僕はこのゲーセンに「ビシバシ」がないことを残念に思っていた。
「ビシバシ」は3人でやるやつで、とにかくボタンを連打するだとか、何かのたびに疲れるミニゲームを提供する。
その連打する様は周りで見ていても楽しいが、まず一人ではやれないこと、とにかく疲れる事が欠点である。
ちょうど3人いたのだが、その「ビシバシ」がない。
残念だ。
しかしなくてよかったのかもしれない。
今それをやると、吐いてしまうかもしれないし。
対戦を終え、ホテルに向かう。
明朝には帰る予定。
この大阪旅行は、ほぼ日常だった。
飯を食い、ゲームをし、寝る。
雨さえなければ、もう少し旅行っぽくなったかもしれないが。
唯一日常じゃないことがあるとすれば、購入したご当地アイルーを大量に所持していること。
見方によっては、イリーガルな薬なんかよりもよほど、たちが悪い。

ヒュージワークス その8

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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初めてのフグである。
しかし、おいしいがなにせ初めて。
正解がわからないので、このフグを正解として覚えておかねばならない。
今回のフグがおいしいものなのか。
それは次の「答え合わせ」のときに分かるのである。
フグを食べ終えて店を出ると、別グループがナンパ橋付近のたこ焼きを食べにいくという。
たこ焼きは食べ過ぎていたが、もう大阪の中心とも言うべき場所のたこ焼きには興味がある。
ついていく事にした。
ナンパ橋はまだまだ人が多い。
そしてたこ焼き屋さんもたくさんあった。
「大阪→たこ焼き」
この構図に少しありきたりな発想過ぎて、大阪に申し訳ないなと思っていた。
しかしこの場所を見る限り、例え僕がその構図を全く持ち合わせていなかったとしても、大阪から帰ったときにこう言うだろう。
「大阪はたこ焼きだったよ」
このたこ焼き屋さんの数を見ると「大阪→たこ焼きの発想から店がたくさんできた」「たこ焼き屋さんがたくさんあったから大阪→たこ焼きの構図ができた」のどちらが先なのかと疑問に思う。
しかし、おそらくは同時進行なのだろう。
大阪はたこ焼きであったし、大阪以外の人もたこ焼きだと思った。
大阪のたこ焼き構図は日本のみならず、世界が一丸となって確立した唯一の「建造物」なのである。
2件ほど覗いた店では、目の前でぷちぷち焼いたたこ焼きをそのまま提供してくれる。
大量のたこ焼きをさばくさまはかっこよく、そしておいしかった。

ヒュージワークス その7

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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夕食は、別名「ナンパ橋」として有名ななんとか橋付近でフグを食べる。
僕は今までフグを食べた事がない。
そうなるとだいたい話はフグ毒のことになるが、一方でその見てくれも気になる生物だ。
フグは、ちょっと気持ち悪いと思う人もいるだろうが、僕はかわいい部類に入ると思っている。
僕はフグを肯定する。
膨らむ防御方法もいいが、泳ぎがうまくないというのもかわいい高得点だ。
こう、シャッシャッと泳ぐ魚は、あまりかわいくないと思う。
熱帯魚屋さんで様々なフグが販売されているのもうなずけるかわいさなのである。
大量のたこ焼きでジハード真っ最中の腹をならすため歩いていると、そのナンパ橋付近に到着した。
なんというエネルギーがここには集っているのだろうか。
ATフィールド内でも会話が通じないほど騒がしく、そして男の目をスパークさせそうな女子が行ったり来たりする。
そして男の目はその娘を見てか見てないのか、スパークしている。
そんなところだ。
おもしろい。
ここでは大声を出していない方が異質である。
ここに「木の葉を隠すなら森に隠せ」という言葉の「木の葉」を探し求めるのだとしたらそれは「ほぼ芸人さん」である。
芸人さんばかりであるし、たまたまある芸人さんを隠さねばならない状況になったときは、すみやかにこの場所に連れてきて騒がせた方がよい。
それにしても、なぜそんなに元気になれるのだろうか。
ここの人たちは、自分たちのエネルギーだけでヤシマ作戦を実行中なのかもしれない。

ヒュージワークス その6

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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十三のお好み焼き屋さんを出た僕たちは、もう一軒、店に入る事にした。
今度はたこ焼きである。
たこ焼きを提供する店は、お好み焼きに比べてちょっと少なく、とりあえず商店街スタート地点近くの店に入った。
ここには様々なたこ焼きの種類があり、「昔ながらのたこ焼き」やら「エビ入れたこ焼き」など、食べてみたくなるものが多い。
お腹はけっこうふくれていたが、たこ焼きなら入るだろうと気になるたこ焼きを3種ばかり注文した。
結論としてはたこ焼きを焦がした上に新メニューを口から出してしまうんじゃないかと心配になるくらいに食べ過ぎた。
まず、たこ焼き3種が計45個のたこ焼きに化けた。
せいぜい1種あたり8個だと踏んでいたのだが、それが15個形成できる量だったのである。
そして自分で焼くシステム。
後半は何となくコツがわかったが、その間にも45個が焼かれているのである。
結果、焦げる。
いっぺんに焼いたのもいけなかった。
お店の人が見かねて手伝ってくれたが、少々焦げにおいが店内に漂い、申し訳ない事をした。
たこ焼きはうまかったが、どちらかというと話のタネが、この店では生まれた。
このあと、適当な会話が必要になったときは「たこ焼き45個も食べてね」とのたまっておけばいいわけだから。
「もう自分で焼くたこ焼きはこりごりチュー」
そのときの気持ちを、ミッキーっぽく言ってみた。

ヒュージワークス その5

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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僕たちが入ったお店は、どちらかというと地元の人が入るんじゃね?というタタズマイを見せており、なんかおいしそうな気がした。
雨もひどく腹も減り、そして凍えていた僕たちは、そこで「あ、お前らなに?」という感じで店主のおばさんの歓迎を受けた。
僕はやきそばとぶた玉、そしてビールを注文した。
それは僕が憧れていたシチュエーションだったから。
というのも、いままでで明るいうちに酒を飲む事はほとんどなかった。
「昼からビール」という、ちょっとのやさぐれ感を経験してみたかったのである。
また、そもそもビールが好きではないが、「お好み焼きにビール」というのがいかにもおいしそうと思わせるCFがあったように思う。
それをやってみたい。
お好み焼きはおばさんが焼いてくれるシステムだった。
僕は近所のお好み焼き屋さん「道頓堀」でほぼもんじゃのお好み焼きを作ってしまったことがあるので、助かる。
先に出てきたやきそばをついばむ。
うまかった。
そして、おばさんが持ってきたぶた玉はきれいな円形だった。
うまかった。
正直なところ、ビールはひと瓶も空けることができなかった。
なんか全然ビールが飲めなくなっている。
なぜなんだ。
しかし、このシチュエーションをやれただけでも満足である。
「昼からお好み焼きとビール」
店に、おばさんと顔なじみらしいお客さんが入ってきた。
思えば遠くに来たもんだ。

ヒュージワークス その4

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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大阪、十三の商店街は大雨にも関わらず、地元の人が結構いた。
そして観光客はいなかった。
僕たちはタクシーの運転手さんが教えてくれたネギ焼きのお店の事はひとまず忘れて、もうこの商店街で見つけたお好み焼き屋さんに入ろうと決心した。
ベストお好み焼き屋さんをあきらめさせるほどに、雨はひどかったのだ。
商店街入り口付近で、二件ほどお好み焼き屋さんを発見。
覚えておく。
それにしてもこの商店街はけっこう長い。
いったい、あとどれだけのお好み焼き屋さんが存在するのだろうか。
歩いていると、はっとするお店があった。
「一銭焼き」とある。
祖母がよく作ってくれた「小麦粉にネギとおかかを混ぜて焼いたもの」。
それを祖母は「一銭焼き」と言っていた。
かなり質素風な素材を今記載したが、こいつをソースマヨネーズで食べると恐ろしくうまいことになる。
さあどうしようか。
おいしいか微妙か、まずはどう言ってみようか。
いっけねもう「恐ろしくうまいことになる」って書いちゃってた!!。
このように、何事にもうまさが先に出てしまう。
そのくらいのうまさだ。
チヂミに少し似ているその食べ物を最近食べていない。
食べたかったが、ここはお好み焼きが優先か。
僕らはまず、少し地味な店構えのお好み焼き屋さんに入った。
各お店でお好み焼きを一枚ずつ食べるのを、お腹いっぱいになるまで繰り返す腹づもりである。

ヒュージワークス その3

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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簡単に言うと、大雨なんである。
「このままだと、僕にとって大阪は雨だぞ!!」と恐喝しようにも、誰に対してそれをやればいいのかわからない。
その憤りをタクシーの運転手に、「おいしいお好み焼き屋さんを教えてください」と置換してぶつけてみた。
いったい、どれほど大阪のタクシー運転手さんはおいしいお好み焼きについて聞かれてきたことだろう。
これがアイドルなら、「好きな食べ物は?」だとか「好きな歌手は?」などとレパートリーもある。
しかし大阪のタクシーの運転手さんは「おいしいお好み焼きは?」と「おいしいたこ焼きは?」のふたつしかない。
いや、むしろこのふたつ以外にあっても困るだろう。
タクシーの運転手さん、好きな食べ物は?
何を無用な、ちっさい期待を大阪のタクシーの運転手さんに持たせることがあるのか。
タクシーの運転手さん、好きな歌手は?
何を無用な、ちっさいSNSを大阪のタクシーの運転手さんと持つことがあるのか。
こっちは結構重要か。
とにかく大雨。
地面ではじけた雨粒のせいで、もやがかかっているようにすら見える。
運転手さんは「あまり有名どころじゃないんだけれどもね」と、観光客の喉をゴロゴロ言わせるセリフとともに、「十三」という駅付近に連れて行ってくれた。
「じゅうさん」と連呼する我ら観光客チーム(2名)は、商店街へ入ってみることに。
僕のポケットには、大量に買ったご当地アイルーストラップがガラガラ鳴っている。

ヒュージワークス その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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大阪に着いたはいいが、実はなんら予定がなかった。
なので行く前、用を作る事にしていた。
それはたったひとつ。
「ご当地アイルー」というストラップを手に入れて東京に生還する事だった。
何なんだご当地アイルー。
アイルーは知っている。
モンハンのねこで、かなりかわいいキャラクターだ。
どうもそのアイルーがストラップアクセサリーとして売られているらしいのだ。
日本の要所に。
いまいちどういった物なのか。
どのように売られているのか。
漫然としたまま、ここ大阪。
とりあえず大阪駅で知人につきまとう事で「移動する意義」アビリティをセット、行動することにした。
とはいえ、僕とてうかうかと生きていたわけではない。
店という物があり、そこにご当地的なものの集まった、まさに大きな駅の売店っぽいコーナーがあることを知っている。
ほらごらん。
さほど苦労する事なく、ご当地なハローキティ、ワンピースがひしめく場所を発見した。
しかしここで予想外の事態が起こる。
確かに「ご当地アイルー」がある。
500円ちょいでなかなか高価だが、よくできている。
その地方で有名な場所や物をモチーフとしているようだ。
ところがアイルーのほかに「メラルー」バージョンがあった。
「メラルー」はアイルーと対をなすねこで、やはりかわいい。
だがメラルーの件は聞いていなかった。
アイルーを買っていけばいいのか、メラルーを買っていけばいいのか。
さらによくみると、ストラップのひも部分が微妙に異なっている。
「ひも」か「ビーズ」か。
そんな差異もあった。
ご当地アイルーストラップ。
それは、ふたを開けてみると「ご当地アイルーストラップ(ひも)」「ご当地アイルーストラップ(ビーズ)」「ご当地メラルーストラップ(ひも)」「ご当地メラルーストラップ(ビーズ)」と4倍で、4倍商売上手だ。
しかも、同じ種類を4つずつ買っていかなくてはならない。
4につくづく縁がある用事だ。
そしてその種類とやらがモチーフ別に、けっこう多いぞ500円ちょい。
ともかく、500円ちょいなんである。
散財である。

ヒュージワークス その1

先日、大阪に行ってきた。
大阪はそこを目的として訪れた事が今までなく、ただ通り過ぎるだけの地点。
すれ違いばかりでうまくいっていなかった場所だ。
朝早くに新幹線に乗り込み、なんだか数時間で着いた。
これが昔だったらどのくらいかかっていたのか。
などと冴えない疑問を持ちながらも、同時にこれからどれほど短くなるのか。
そんなことを考え出していた。
まず、新幹線なり飛行機なり。
それぞれ人間が耐える事のできるGで運行しなくてはならない。
その点での最短時間は、個人差あれどおおよそは算出できるだろう。
えーとまず、ガンダムに出てきたトールギスというやつは最大15Gの負荷がかかるらしいから、Gに耐えられる人は大阪までトールギスで行くと、だいたい・・・。
あるいは何らかの転移装置。
テレポーテーション。
これらは見た目、Gはなさそうだが、同時に設定として節操もない。
一応エスパー魔美は変なつぶを自分に当てようとする事で、アニメを思い出すとだいたい10mくらいテレポーテーションしていた(※)。
ということは、東京→大阪間にをテレポーテーションで行くために必要な、変なつぶの量は・・・。
いや、そんなことはどうでもいい。
僕たちは座ってばかりだったが、ちゃんと新幹線で大阪に着いたんだから。
※wiki調べ
調べたら、エスパー魔美の変なつぶは梅味の仁丹。
テレポーテーション距離も最大5kmまで行けたのだとか。
ほんとエスパーだね。