かめに陸地を作る。

飼っているかめがときどき、陸に上がって甲羅干ししているのを見かけたことがある。
なので、ちゃんとした陸地を水槽内に作ることにした。
といっても陸地としてはちゃんとしていると言っていいのか。
100円均一で購入したカゴと人工芝をくくり付け、「上は人工芝で、下はそのままシェルターになっている」ようなものである。
こちらの「黄色のポップなシェルターに身を隠してくれるか」という心配をよそに、カゴの中に入ったり陸に上がったりと気に入ってもらえたようす。
それにしても、カメは何を考えているのか全然わからない。
人が寄れば、じたばたするだけだ。
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前足を前に出すと1。
後ろに下げると0。
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この連続を2進数から文字コードとして解読するとお経になっている。
じたばたも、そんな事があるかも知れない。
やや「足を前に出したあとは高確率で後ろに下げるのではないか」という気になる点もあるが、やってみなくては分からない。
やりませんが。

水換え

いつものようにカメの水を換えようと水槽に近づくと、そのうちの一匹が水面近くで大暴れしている。
これは「誰か近くに来たから、えさがもらえる」と思っているから出る行動らしく、うちで飼っているネコが近づいてきたとしても同じ行動をとる。
飼われているカメは、「何か近づいた」→「えさ」という至極簡単な構図から成っている。
ゆえに、誰もいないときにいきなりカメが水面近くで暴れ出したら、それはもう霊が来ていると考えて間違いなく、こうなると「カメにしか見えない霊」というのは霊としてどうなのか。
あるいは案外幸福を呼ぶ霊なのではないかと考察することもできなくない。
カメは猛烈に暴れ水をかき、もう少しがんばればそのまま宙を泳げるのではないかというくらいだ。
体の半分は水面から出ている。
そのさまをみて僕は、カメが空中を泳げなくて本当によかったと思った。
近づいてきてくれても困るのだ。
これはカメもそうだろう。
近づけても困るのだ。

かめが増える。

【背景】
ミシシッピニオイガメを飼っている。
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誤解を恐れずに言うのなら、かめが2匹から3匹になった。
ちょっと節操ない気もするが、この大きさならもう2匹くらい増えてもよさそう。
むしろ水槽の中が楽しそうだ。
そんな気がしたので、購入してしまった。
もちろん、ちょっと飼育環境的に良くない気が、しない訳でもない。
しかし、バルスとゴリアテ(元からいる、かめの名前)だけのときの水槽状態を見ていると、あまり汚れない。
まだ小さいというのもあるだろうが、何気に毎日水を換えているからなのだと思う。
この水換えは1/5程度の置換という、あまり大規模なものではない。
しかし、この水換えのときにフンも一緒に取るので、それがいいのかもしれない。
あとは人口密度が増えた事でストレスを感じていないかどうかを気にしようかと思う。
とはいえ、かめのストレスというのはよくわからない。
甲羅に引っ込んだ状態でひっくり返って浮いているだとか、甲羅を脱ごうとするだとか、わかりやすいストレス行動があればいいのだが、たぶんそういうのはないだろう。
今のところ、全員よくえさを食べてくれるから、その点は安心だ。
という感じで、環境面は大丈夫そうでありつつ、保留といったところ。
猫が襲えないくらいに大きくなったら、大きいポリタンクみたいなものに移す予定である。
増えたほうのかめはまだ名前がなく、しかもバルスやゴリアテよりも少し大きい。
しかし後発者だからか、彼らよりも臆病だ。
そして何よりも、甲羅にコケが生えている。
食べたら寿命伸びそうなかめだ。

浮く能力

【背景】
ミシシッピニオイガメを飼っている。
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かめを飼うことに決めたのち、どこで飼うかは結構迷った。
我が家で「水族館」と呼ばれている某所の熱帯魚屋さんは水族館の名に恥じない敷地で、熱帯魚の他にも爬虫類両生類、鳥類やほ乳類と、足らない物を挙げた方が早いのではないかという品揃えだ。
しかし、久しぶりにそこに行ってみたところ、少し規模が縮小し、かめもいたが昔よりはいなかった。
悲しいかぎりである。
だが水槽周りの機材も多く、今後もお世話になりそうな予感。
あと2カ所、かめを扱っている店を発見していたが、ここは家に近い方で飼うのがのちのちいいのではないか。
そんな理由から某ペットショップで購入したのである。
その店はときどきタガメが置いてあったりもし、目の肥やしとして十分な価値を持つ。
また、でかいミールワーム(いもむし様)もいて、うわー感も楽しめる。
この店で気になっているものがひとつあった。
金魚や上記ミールワーム、コオロギなどの「えさ関連」コーナーのすみに、「ウキガエル」とラベルされた水槽が隠されるように置いてあるのだ。
そして一度だけ、水の張られたそれに1cmくらいのカエルがつまらなそうに浮いているのを見た事がある。
えさなのだろう。
何か大型の魚類、アロワナなどのえさなのだろう。
確かアロワナは、水槽の下に沈む餌ばかり与えると、目つきが下ばかり見るようになるという。
それを考えても、「ウキガエル」はえさだ。
しかしどうなのだろう。
あまりにかわいそうな名前だ。
浮くから「ウキガエル」。
しかもご丁寧に浮くのである。
仕方ないのだが、なんとも悲しい感じだ。
おそらく本人達もそれほど重視していないだろう「浮く能力」。
それがこんなことになるなんて。
たぶん、仕方なく浮いているのだろう。
その、ウキガエルのいる水槽を揺らしてみたら、彼らは浮きっぱなしだったことを思い出した。

整列

かめを飼い始めたのだが、かめを調べている上で気になる事がいくつかあった。
販売しているサイトを見ると、通販が可能とある。
かめが通販というのも驚くべき事だが、それよりもかめの写真が気になった。
「かめは複数いる時、きれいに並べられてしまう」
これはかなり多くのサイトで見られたものである。
特に子がめは小さいためか、手のひらや砂利の上に、きれいに並べられてしまっている。
これはねこがトカゲでじゃれるような、シャチがオタリアで遊ぶような。
被害側としては「せめて、遊んでないでさっさと食べてくれよ」くらいの事柄なのではないだろうか。
子がめとしてはもう覚悟ができているのだろう。
ほぼ例外なく並べられたかめたちは引っ込んでいる。
しかし実際は並べられているだけ。
その覚悟を、彼らはどこに持っていけばいいのだろうか。

かめを飼う

先日、かめを飼いたいなと記載した。
様々なサイトを参考にさせていただき、丈夫で小さいミシシッピニオイガメというかめを飼う事にした。
1ヶ月ほどの準備を経て、購入したのが1ヶ月前くらいだ。
温和な性格だということで、2匹を60cm水槽に泳がせている。
甲長は3cmくらいで、見た目はかなり小さい。
しかしえさをよく食べてくれるので助かる。
名前はバルスとゴリアテにした。
小さくてかわいいかめなので、名前だけでも強そうにしてみた。
かめのことを調べていて気になる事があった。
肥満に注意しようとあるのだが、それはどう判断すればよいのだろうか。
甲羅から少し肉がだぶついてしまったら肥満。
そう書いてあるサイトがあった。
バルスもゴリアテも、見ようによっては肉がだぶついているようにも見える。
購入したお店で、少し餌を多くもらっていたのだろうか。
確かに、甲羅から肉がだぶついてはみ出るというのは、かめとしてはあまりに油断しすぎている。
中からクリームがとろーりみたいなことになっている。
しかし彼らは、既に人に慣れており、家族が水槽付近を通るたびに大騒ぎする。
餌をくれと言っているのだ。
肥満は怖いが、これだけ大騒ぎするのだから餌が足りないのではないか。
ここで餌を与えるかどうかは悩みどころ。
仕方ないので、あげるときは「バルス」とつぶやきながら与える事にしている。