賄賂

羽生くんとプーさんのぬいぐるみ、というとちょっと話題としては古いか。

とにかく、スケートリンクに投げ込まれるプーさんについてだ。

あれは、おそらく登場人物の中に悪い人はいない。
ぬいぐるみ会社が羽生くんに「プーさんが好きだと言ってくれ」と賄賂(プーさんのぬいぐるみ)を渡したでもないだろうし、投げ込んでいるほうはよかれと思っているし、拾う方も悪気はないことはわかっているだろうし。

ただ、結構な量が投げ込まれていた、こないだ見たやつでは。
彼もこうなるとは思っていなかっただろう。

ところで、よかったなと思うのはやはり「羽生くんは忍者が好き」とかでなかったことだ。
リンクに散らばるまきびしで、次の演者は大変だったろうから。

「羽生くんは相撲が好き」でもなくて、よかった。
リンクに積もる座布団が、「この競技はいったい何だったっけ」と思わせるから。

一方、「羽生くんはこんぺいとうが好き」だと、結構いい。
かわいらしいからなんとなく今の彼には合うし、たぶんあれはプーさんより投げやすい。
また、拾いながら食べられるという点が、リンクのメンテナンスに負荷を与えないだろう。

そうなると、歌舞伎揚げもかなり好印象だ。
おいしいし、個別に包装されているから食べられないくらいの量でも困らない。
回収した後に、みんなでもぐもぐタイムすればいいのだ。

ということで、天乃屋は羽生くんに賄賂(歌舞伎揚げ)を渡して「ぼく、歌舞伎揚げが好きなんです」と言ってもらえばいいのではないだろうか。

そして、今回一番書きたかったことがここでやっと書ける。

「どのくらいの量の歌舞伎揚げが、賄賂に相当しうるのか」

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