おしゃれについて

最近、ただ頭をよぎる何かがよくあり、こないだは「2001年おしゃれの旅」というものだった。
なんのことはなく、「2001年宇宙の旅」の例の有名な「類人猿っぽいやつが武器を手にいれる」シーン。
何か動物の大腿骨で、暴力的にその頭蓋を砕く場面について「2001年おしゃれの旅」ではどうなるか。
おそらく、花畑か何かでメスが遊んでいて、隠れていた草むらから出てきたとき、たまたまコメカミに花がついていた。
それを見たオス。
スローシーン。
このスローシーンが唐突に浮かんできたのだ。
全然違うことをやっているので迷惑なのだが、一方でおしゃれというのは、案外上記のような背景から生まれたものなのかもしれない。
隠れている

心配

出てくる

良かった

たまたまコメカミに花がついている

良いことにはコメカミに花がついている

コメカミに花がついていることは良い

みんなコメカミに花をつけ始める
そう考えると、メスが隠れているくだりはほぼ事実と言ってもおかしくはなく、むしろ僕がなんの前触れもなくそのシーンを「思い出した」のは人間の種としての譲れない性癖のようなもので、「これは外せないよね」嗜好を垣間見た。
ある意味厳かですらありそうなことだったのかもしれない。
ということを全然関係ないことをやっているわけだから迷惑で、しかし次にはかなり困ったことが起きた。
もう一つの有名なシーン、「空に放った大腿骨が、宙に浮かぶ宇宙船に切り替わる」場面。
これが浮かばない。
少なくとも僕にとっては上記、骨と宇宙船の落差が楽しい場面なのだが、どうだろう。
現在、「コメカミに花をつける」ことに対して、以下の式が成り立つときのXは何になるだろうか。
【コメカミに花をつける】:【X】=【大腿骨】:【宇宙船】
一介の骨が宇宙船に変わることに匹敵する、おしゃれ変化。
おしゃれに疎いせいか、どうしても先見的なファッションショーしか思いつかないが、それでもあの落差があるとは思えない。
Xは何なのか。
言い換えるとまだまだおしゃれにはのびしろがありそうなわけだが、こういうのを考えると、また困る。
大腿骨Xと、コメカミに花をつけた宇宙船。
大腿骨Xはまんま海賊のロゴだし、コメカミに花をつけた宇宙船は、おしゃれやん。

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