だるま市

圧倒的季節外れで申し訳ないのだが、今年だか昨年かの三が日、だるま市に行ったことを思い出した。
そう遠くない場所でやっているのだ、だるま市が。
近頃、急を要する願掛けがないため、だるまを求めるというよりは、だるまの路上販売の感じや露店のお好み焼きなどを楽しむ目的だったのだが、買ってしまった。
その、ネコ型のだるまはなかなかかわいいが、以下の点でだるまとしてはどうなのか、よくわからない。
・もう黒目が入ってしまっている。
・お高い
・ネコの願いが叶うのではないか
・ドラえもんっぽくしただるま、結構売れるのではないか
今朝、いつものように玄関に置いてあるネコ型のだるま。
それを見てだるま市の事を思い出したのである。
それにしても「早急にだるまを要する」シーンというものはあるのだろうか。
まず思いつくのが選挙での、例の当選の時のあれだろう。
必ずではないかもしれないが、よくニュースで見かける、フラッシュでフラッシュするだるまを。
当選して、「だるま置き場」まであるのに、そこにだるまがない。
濡れた筆を持って途方に暮れる当選者なんて見たくない。
早急にだるまが必要なシーンである。
ところで、「だるま置き場」って吉田戦車の漫画になかったっけ。
あるいはだるま落としで、トップのだるまが見つからないときなどは、結構急ぎでだるまが必要な気がする。
ルンバやカーリングのストーンの上にだるまを置きたい衝動。
分かる。
早急に必要。
こう考えると、だるま市というのはその雰囲気だけでなく、ちゃんと需要と供給というものが案外成り立っているイベントなのかもしれない。
ところで、ネコのだるま。
最近ネコは注目されているため、ネコ型のだるまで当選を祝うなんてのはどうだ。
なんて思ったが、だめだ、目がもう入ってしまっている。
どこかの猫の願いが、叶ってしまっている。

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