付箋

「内容が既に印字されている付箋」に、どれほど需要が見込めるのか、気になってきた。
16:00 佐竹さん 折り返し
これが印字されているのである。
「わざわざ書かなくてもいい」というメリットを遥かに凌駕する「どこで使うんだ感」。
商品名はもちろん「16:00 佐竹さん 折り返し」であって、はんこ以上にターゲットが狭い。
もちろん、「印字されている」という点だけ鑑みれば、おばあちゃんのまめ知識や著名人の格言。
それらが付箋下部にあるというのは、あり得そうな話だ。
しかしそんなぬるま湯の考察ではなく、もっと攻めてみたい。
となると、どうしても避けられないのが「付箋に書かれそうな事」の統計。
例えば「ごっつあんです」というセンテンスはかなり「付箋に書かれなさそう」だ。
同様に「付箋無駄遣い禁止」や「拝啓 お元気ですか」、「僕の考えたロックマンのボスキャラ」なども書かれないだろう。
そうやっていくと、おのずと「そこそこ需要のある印字付箋」にたどり着くのではないか。
と、実は僕は「自分の名前を印字」は結構いいのではないかと考えている。
で、今調べてみると、付箋の印字サービスや付箋プリンターなどがありそうだ、なんだ、みんなもう考えていたのか、の感。

kk

それほど親しくない人との会話でも、相手の人柄やシチュエーションから「何かイケる!!」と判断が下されれば、試したくなるのが人というものである。
「SMはどのくらい?」
「いやあそれがあまり」
「実は僕もなんです」
相手がいい人でよかった。
さっきどこかで「下ネタで引く人増加」みたいな記事を見たから、なおさらいい人。
しかし今回考えたいのが、このあとやはりというか。
それほど会話が続かなかったときにぽつりと僕の口から出た言葉である。
「ふうっ・・・、SM・・・か・・・」
よく、会話が途切れた時に「ふーん、そういうことね」や「なるほどねー」みたいに、蕎麦における小麦粉のような「つなぎ」を使うことがある。
そういうふうに、SMって使えるっけ。
「そういうふうに」使ってしまった瞬間、違和感を覚えたのである。
たとえば「ふー、あかぎれ、ね・・・」と口にすれば、それはそれまでの会話があかぎれの話題で、十中八九相手があかぎれで苦しんでいるわけである。
さりげなく「ちゃんと話聞いていたよ」とアピールも可能。
そして何よりも、「私にあかぎれのネタ、あったっけ」と話の継続を目的とした回顧が表現できている。
「ふうっ・・・、SMか・・・」
残念ながら僕の脳をほどいて紐状にし、薄い塩水ですすいでも回顧できるようなSM体験はない。
さらに気になるのが「SMにおいて、思い出し笑いみたいなものがあるのか」という点だ。
SMを回顧し、「あのときのろうそく、熱かったー」とか「私の生涯で最高のkk(※1)だったわ」など、ありうるのか。
これも分からなかった。
僕は、意図せず発したこの言葉に気になる点や不明点があることに感動した。
そしてすぐ相手に伝えたところ、「こいつは何を言っているんだ」という顔ではなく、あいまいに笑みを浮かべた。
やはり、いい人である。
※1
kk
亀甲縛りの略。
あくまで個人的な印象だが、縄のみしかない場合、この着用が一番防御力高そうな気がする。

ナオトのカタカナ語化力

このあいだテレビを見ていたら、こんなテロップが出ていた。
「ナオト・インティライミ、フェスでのルール」
もう、「での」もカタカナであってほしかった。
そんな気にさせる日常の一コマ。
しかし考えてみると、このような「もう少しでフラッシュ」という事柄は日々、頻出しているのではないか。
「ユースケ・サンタマリアってマジ仏」
あー頻出しないほう選んでしまった。
また、ご覧のように「仏」を「イム」と読ませようとしているあさはかさ。
ヨクナイ。

謎の手品用品ベスト10

謎の手品用品ベスト10
手抜きでやっています。
=====
手品商品ショップの店長さん内で回し読みされている。
「とりあえず仕入れてみたけど、これ何に使うんだろう」と思っている納品物が特集された雑誌を入手しました。
=====
「月刊 でっかくなっちゃった 11月号」
仕入れた店長が不思議がる!!
「これはいったい何の手品に使うんだ」ベスト10!!
10位
もう花束に変化済みのステッキ
9位
反対巻きなると
8位
穴を塞いだ模造50円
7位
UNO
6位
誰かのデスマスク
5位
開けた途端に閉じていくジッパー(120円/m)
4位
見た目がわさび風歯磨き粉
3位
青い血のり
2位
ペプシ入りコーラ
1位
手書きで円周率が書かれた写経用紙
UNOを使った手品を知りません。

ふとんのシーツがよじれていることで怒るような器の小さい人間ではなく、よじれが体に当たる事を気にせず寝られるような器の大きい人間でもないため、結果ちょうどの器の僕が来ましたよ。
これを1時間半遅れた飲み会で開口一番言おうと思っていたら、「よじれ」のところでかんでしまった。
忙しさであまり会話していなかったためか、「口の凝り」が出てしまったようだ。
もちろん、上記の抱腹絶倒ネタはその艶を失い、むしろ「そのとおりだね」と一蹴されてしまった。
まあそのあと僕の取り皿がなかったのが幸いしましたけど。

カモネギ2

昨日からの続き。
【あらすじ】
「鴨が葱を背負ってくる」
それほど魅力を感じない。
=====
つまるところ、もっと例えるのにいいものがあるでしょう?、ということなのかもしれない。
考えてみる。
牛の飼料にコショウが配合されている。
もちがきな粉の砂場で遊んでいる。
みかんが冷凍庫に入りたがっている。
ラッパーが向かっている商店街にアップテンポな曲が流れている。
母の日に里見浩太朗が公民館に来る。
とりあえずこんな感じだ。
あと、なんだかんだいっても「何かいいこと+宝くじ当たる」みたいにすればたいがいうまく行きそうな気がする。
「さやいんげんのすじがきれいに取れて、宝くじが当たる」みたいな。
一方、せっかくなので「泣きっ面にハチ」的なのも考えてみる。
雪で滑って尻モチをつき、写メ撮られ。
疑似餌な上に釣り針。
カバンの中でリップクリームのふたがはずれ、カイロが破れ。
加害者に、睡眠薬と間違えられて毒薬を飲まされ。
落としたケータイがレールの上に乗り、電車。
とりあえずこんな感じだ。
ちなみに、ラッパーがアップテンポな曲に対してどう出るものなのか、知りません。

カモネギ

いいことが重なる事、いいことがさらにいい事を引き起こすさまなどを「鴨が葱を背負ってくる」というらしい。
鴨が葱を背負ってくるのは、大変助かる。
しかし、そこからどうするのか、という気がして仕方がならない。
「あーあそこに、葱背負った鴨がいるね」
「ほんとほんと」
「あれ、今目の前通った鴨、何か背負ってなかった?」
おそらく、このことわざを作った人は、上記のようなシチュエーションではない。
もう少し根源的な内容を託したはずなのだ。
すなわち食欲であり、鍋やそばを想像していた。
しかし現在、鴨が葱を背負っていたくらいでは、それを捕らえて食べてしまおう、という人はあまりいないと思う。
今よりも食事事情が厳しかっただろう、なんか昔。
そのころにはこのことわざを聞いただけでよだれほとばしる世間だったかも知れない。
あるいは、僕が思っている以上に鴨と葱の鍋は愛されていたのかも知れない。
ともかく、僕にしてみれば「鴨が葱を背負ってくる」というのはちょっと、「踏切の警戒標識がいまだ汽車」というのに似て、ちょっと違和感を感じる。

扇風機

扇風機の目の前で「あー」という、例のやつがある。
あれを思い出してみると、どうも「あー」の細切れが扇風機の後ろから出ているような気がして、「あー」がかわいそうになってきた。
やはり、「あー」というのはひとつながりだから細切れにされてしまうわけで、「ああああああああああ」と扇風機の羽根にうまく当たらないように「あ」を連続して言えれば、それは扇風機の後ろからは「あ」がたくさん出てくるだけのことで、ある意味、にっこり笑った金太郎あめ。
「あー」の細切れは本来繋がった、切断するべきではなかった箇所だろうから、「ここでは切ってくれるな」と苦渋の表情の金太郎あめ、と言えるだろう。
ところで、「途中で表情の変わる金太郎あめ」というのはできるのだろうか。
以前、太巻きで途中からがらりと絵柄が変わるものを見た事がある。
あれと同じ手法を用いれば、可能な気がする。
金太郎

まさかり

くま
こんな変遷がいいだろうか。
でも、僕は以下の方が好きだ。
金太郎

くま

太巻き
もっぱら太巻きに収束したという、「力つきた」感じが好きだ。
ところで、そもそも金太郎は何をした人物なのか、知らない事に気付いた。
例えば桃太郎は、鬼退治をした。
金太郎は何か。
くまと相撲を取っていたはずだ。
まさかりを持っていたはずだ。
マタギか何かだったのだろうか。
それにしても、「マタギか何か」と、マタギと並べて言えるような「何か」はあるのだろうか。
疑問は尽きる事がなくて、大変よろしい。

かすみ

目の前にある、飲んだら体に悪そうな発色の目薬にはこう書いている。
「目のかすみ」
これまで全く「目のかすみ」について気にしてこなかったが、果たして僕は「目のかすみ」状態にあるのかどうか、不安になってきた。
別に、「目のかすみ」状態でないときにこの目薬を使用すると目玉が破裂する、などということはないだろう。
僕が心配なのは「僕の目のかすみは、ちゃんとみんなの目のかすみと同じ症状なのだろうか」という点。
結局、当人でなければ分からないのである。
「目がかすむ」というのが、人によってはぼんやり見える事。
ある人は霧がかかったように白いフィルタがかかる事。
像が歪んで見えにくくなる事。
目にゴミが入ったときの事。
また、目よりも優れた器官が突然人間に備わったため、目があまり必要なくなった事。
「いやーポッサ肢(※)がすごく便利過ぎて、目がかすむわー」
どうなんだ。
俺はちゃんとした目のかすみなのだろうか。
とりあえず「ドラえもん、おばあちゃんのやつ」を読んで心の汗を出し、目を見えにくくしてみることにする。
※ポッサ肢
人間に突然備わった、目よりも広範囲の可視域の器官。
鼻の毛穴に埋まっていて、毛穴すっきりパックでよく取れる。