コロッケ

じゃがいもが好きだ。
団塊の世代は「幼い頃食い過ぎた」という理由で、あまり好かない人も多いと聞く。
だからじゃがいもが好きなこともあり、僕は団塊の世代じゃない。
コロッケや肉じゃがもいいのだが、何となく好きなのは「ただ茹でたもの」だ。
あの、砂を食んでいるかのようなでんぷん粒。
口の中がぱっさぱさになる感じ。
ちょっと古いジャガイモだろうか。
誉めているようには聞こえないかも知れないが、なんかあれがいいのだ。
考えてみれば「口の中の水分を取られるもの」が好きな気がする。
甘食やオールドファッション、バームクーヘンを口一杯のほおばって、「ぶふっ」ってやりたい気がする。
そして紅茶で流し込みたい。
この欲求はおそらく、ビールにおける「夜までずっと我慢していてやっとこ飲める」というシチュエーションと似ている。
「窒息しかけていて、やっとこ流し込める」
一点違うのは、ビールが要求の対象であるが、じゃがいも他は欲求達成の快感を高めるためのハードルだという事である。

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