なぜか台北 その10

【あらすじ】
台湾旅行。
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台湾の本屋で、かめの飼い方の本を探している。
ところがその前に店員さんに捕まってしまった。
何を探しているのか。
僕はジャパニーズである事を告げ、つたなくタートルとかトータスとか口にしてみた。
すると店員さんは、分からないといった表情。
あれ、かめってタートルとかトータスではなかったか。
なんとかニンジャ、タートルズ。
なんとかニンジャ、タートルズ。
昔、かめがニンジャになるアニメがあった。
二度、声に出してみて確信した。
タートルだ。
では発音がいけないのか。
それは確かにどうすることもできない。
というか、なぜかめをニンジャにするかね。
もっと適材があると思うのだが。
そんなことを考える間もなく、店員さんは筆談の用意をしてくれた。
どうしよう。
そこまでしてかめの飼い方の本は欲していなかったのだが。
というか、もう既に飼っているから、ある意味遅すぎるのだが。
僕は漢字で「亀」「写真」と書きどんなリアクションを示すのかを試してみた。
正直、両方とも英語のつづりに自信がなかったのである。
しかし店員さんはいまいちな表情。
そして僕に替わって、ペンを走らせた。
よくわからない文字。
そして「龍」的な何か。
こちらでは爬虫類に対して「龍」という漢字を使うのだろうか。
うーん、わからない。
二人ともえへへ状態になった時、店員さんが何かひらめいた。
各階のカテゴリ表の「図鑑」という言葉を指差したのだ。
そうか、図鑑か。
かめの図鑑なら、僕の要望にある。
そうだ、それなんだ。
店員さんにお礼を言って3階に行く。

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