生存競争その2

昨日からの続き
【あらすじ】
パン食い、白い粉から飴玉を探す運動会の競技。
あれって、何?
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先日の白い粉からの飴玉獲得競技と比べて、パン食いは「競技を成功させたか」の判断がやさしいだろう。
パン食いにはかじりあとという、証拠が残るから。
例えば、「競技の直前、前もってパンをひとくち食べておく」
これにより、ゴール時にもぐもぐしたり、判定員に口の中のパンを見せる事ができる。
だが、この不正に対する確固たる証拠は、トラック途中にぶら下がっている。
かじりあとのないパンがそれだ。
くわえて、そもそも「競技の直前、前もってパンをひとくち食べておく」というのも、周りの人は不思議に思うだろう。
「宗教的な何か?」
「ワインもいかが?」
パン食いの判断は簡単だ。
むしろ、パン食いは遊び部分が多い。
例えば競技前、有名店のパンであることを放送するのは、結構ナイスだ。
また、焼きしめた大きいを用意するのもいいだろう。
選手全員が吊されたパンの前で池のコイのようにぱくぱくし続けるだろうし、固過ぎて吊す事ができないかもしれない。
砂利の上に置かれたパンが置かれている。
誰も競技の一部とは思わない。
二つの糸に渡ってバケットを吊すのもいい。
コロネが地面に落ち、釣り針にチョコがこびりついているなんてのもいい。
まず釣り針のところから、学校側が謝り始めます。
と、ここまでで分かるように、パン食いも白い粉のも、ちょっと競技として特異である。
そして、僕たちは宙づりになっているパンをそれほど食べたくないし、白い粉の中に落ちている飴をそれほど食べたくないのである。

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