四季仕分け

冬が終わったのか、春が始まったのか。
ちょいちょい発生していた「昨日は暖かかったのに今日はくそ寒い」という気の利かない気候は落ち着きを見せ、ほんのり過ごしやすくなってきた。
これはどうなんだろう。
冬が終わったのか、春が始まったのか。
これだけ考えると、こんなことが気になったりするものだ。
「冬は終わったのだが、春がまだ来ていない。そのあいだは一体何なのだろう」
学校は終わったのだが、バスがまだ来ていない。
そのあいだと言ったらもうケータイでリバーシをするくらいしかなく、仕事は終わったのだが、なんとなく他の人が忙しそうだ。
そのあいだと言ったらパソコンで何か難しそうなことの書いてあるドキュメントを開いたり閉じたりするくらしかない。
そんななか、冬と春のあいだとは何なのだろう。
そんな利便性に欠けることを考えるのは、四季と分けているせいだ。
冬のひとつまえ

冬のひとつあと
逆冬
これでいいじゃないか。
全部冬の関係のやつと考えれば、今で言う「冬と春のあいだ、の隙間」なんて気にする必要はなく、「冬と冬のひとつあとのあいだ、の隙間はまあ冬の仲間だよね」と納得できる。
英語の教科書で出てきそうな「サーフィンをするサンタクロースの切手」も、なんとなく「逆冬」という言葉を使うと説明しやすそうだ。
最近、暖かくなった。
逆冬に近づいたんだから、それは暖かくなるよね。
前後もいらないな。

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