思い出話

アトランティス大陸で夫婦だった女性と出会った風の話
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男「で、腐臭のする23人の給食当番があなたにビンタするところまではわかりました」
男「だからどうだと言うんでしょうか」
女「ビンタじゃありません。バンダースナッチです」
男「バンダースナッチってそういうものなのか、よくわからないんですが」
女「あなたは忘れているだけなんです」
男「アトランティスの事を?」
女「そう。そしてあそこで、私たちは夫婦だったんです」
男「うーん。で、あなたの言葉を信じるとすると、そのあと「金色の破裂音」がするんでしたっけ」
女「そうです。それで私たちは別れ離れになってしまったんです」
男「そして今」
男「僕のシャツにうっすらと白い粉がふいていたことから、アトランティスでの夫であると?」
女「塩ですね」
男「すなわち、給食当番と破裂音と白い粉を足すと、夫になるわけだ」
女「結果的には」
男「僕とあなたは今ここで、出会うべきではなかった」
男「もちろん、アトランティスでもね」

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