入れ替わり2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
映画「転校生」では、階段ごろごろで男女の中身が入れ替わった。
今日は入れ替わって面白くないものを考える。
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基本的に、畜生道を避けてこられた我々にとって、人間以外のものと入れ替わったら面白くないこと間違いない。
しかし、「より面白くない、めんどくさいことになる」
その可能性を視野に入れると、入れ替わりたくないもの優先度というものが出てくると思われる。
例えばバッタはどうだろう。
先ほども触れたように、人間が人間以外のものになったら面白くない。
そこらで寝ている猫に憧れる人もいるが、それはただ疲れているだけ。
実際猫になったら、えさを手に入れるために、いかに彼らが腐心しているかがわかるであろう。
そのような観点で見ると、バッタはやはり面白くない。
そしてヒエラルキーの根底近くに存在していることを考えると、えさ。
面白くない上に、えさ。
そんな彼と階段をごろごろしたいだろうか、という話だ。
昨日から触れている、ハード的な融合。
あるいはホラー映画でハエと合体してしまうような。
そんなことが起きてしまったら、何代目かの仮面ライダーが誕生してしまう危険すらある。
この場合の仮面ライダーは、僕は面白くないと思う。
そもそも正義の味方というのは面白くないだろうし、絶えず彼には「敵に捕らえられて実験室で改造された」のではなく「神社の階段を転げ落ちたらこうなった」という、一般人には想像しがたい負い目がつきまとうからだ。
階段でバッタとともに転げ落ちそうになったら、ぜひともバッタをつぶすべきだ。
かわいそうではあるが、そうすれば入れ替わり対象がなくなるわけで、無事にころげ落ち後も自分のままだろう。
唯一、自分だけころげ落ちたら、階段と入れ替わったりはしないのかという危険性はある。
これは僕にも分からない。
というのも、もし階段と入れ替わる可能性があるのだとしたら、それはつぶれたバッタと入れ替わることもありうると考えるのが普通だから。
もう、僕のキャパシティーを越えている。
「階段になったら、女子高生のスカートのぞき放題じゃないか」
そうなるかもしれないが、残念なことに階段に人間の目に相当する器官はない。
そして何よりも、「のぞき放題だが、そのあとどうするの?」ということを考えれば、おいそれとのぞき放題になびくわけにもいかないだろう。
そんな感じで、乾燥したくちびるがひりひりして仕方がないので、終わりやす。

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