古武術介護

昨日、ユーキャンの講座を見ていたら「古武術介護」というものがあった。
介護というのは人の体を持ち上げたりするため、力が必要である。
古武術から、その力が少なくても済むようなコツを得られたのだろう。
「古武術介護」とは、介護の場面において、介護者と利用者双方の負担を減らす方法を講義してくれるに違いない。
しかし「古武術介護」という言葉を、ミスマッチ方面の感覚を尖らせてから再確認してみると、よくない想像もできる。それが人間。
「車いすの人を守りつつも、その車いすで悪を討つ」
すごいテクニックである。
確かジャッキーチェンが映画でやっていなかっただろうか「古武術介護」。
車いすの人がすぽーんってならないところが、みそ。
そして、ミスマッチ方面の散策は、そもそも「何か」と「介護」があわさると面白そうだということを我々に気づかせる。
「ぶらさがり介護」
もともとの発想は「ぶらさがり健康法」である。
これは以前触れたことがあるため、正直違う健康法を採用したかった。
しかし、他に汎用的な「健康法」が見つからなかったため、ぶらさがりで勘弁していただきたい。
さて、当初の発想を踏まえてみても「ぶらさがり介護」は不明な点がある。
それはお年寄り(今回は便宜上、介護される人を一律お年寄りとさせていただく)がぶら下がっているのか、介護者がぶらさがっているのか、という点。
前者なら、「ぶらさがり介護」はぶらさがり健康法を行いたいお年寄りの補助をすることである。
一方後者なら、介護者がぶらさがっていることが何らかの形で、お年寄りの介護となっているということである。
一見、後者はむずかしい。
しかし「あの介護者がぶらさがっているときの面白さは異常だ」などの能力を持っているとすると、ぶらさがることでメンタルケアを全方位に発動できるのかもしれない。
そう考えると、後者もあなどれない介護方法である。
また「ぶらさがり介護」は、なんだか天下り的なニュアンスも持つ。
介護と銘打ってはいるが、その実際は他リソースへの丸投げ。
結構適当だった「ぶらさがり介護」は、なかなか奥深かった。
やっと眠いので、次回。

勉三さんについて。2

昨日からの続き。
【あらすじ】
キテレツ大百科に登場するガリ勉王、勉三さん。
「稽古と勉三さん」というものを考えたとき、どんな稽古なら違和感なく、僕は睡眠を取ることができるのだろうか。
=====
結局のところ、発端は「勉三さんがお稽古ごとなんぞするかい!!」なんである。
そして僕はいままで「お稽古ごと」をしたことがない。
とりあえずユーキャンのサイト(2011年11月3日午前3時)で、講座を調べてみると、国家資格。
つまり稽古というよりは学習というものから、趣味実用というものにいたるまで、様々なものがあった。
なんとなく面白そうなものを、なんだか眠れないので見繕ってみる。
「勉三さん、今日は体育館で「古武術介護」のお稽古です」
一体なんなんだ「古武術介護」とは。夢あり過ぎじゃないだろうか「古武術介護」。
サイトにあるその項目にはリンクが貼られているが、もちろんそれを確認するという無粋なまねはしたくない。
なんか、介護プラス脱臼くらいは治療できそうな感じ。
明日はこれの想像でもしてみるか。
とりあえず、古武術のおかげで、勉三さんがより稽古から遠ざかったことは確か。
「曲がり角で勉三さんにぶつかったら、彼の鞄から「これだけでいいよ!英会話」のテキストが見えた」
何か切実である。
あるいは、ぶつかったあとで「めがねめがね」している勉三さんに対して「これだけじゃだめなんじゃないの!?」とツッコミを入れてしまう。
そんな衝動にかられるに違いない。
「勉三さんの机の上に「楽しいちぎり絵」」
これも何か、心にくるものがある。
想像するに、模試の結果用紙とかだろう。
「勉三さんの!! 土日でドッチョ!!」
なんとなく飽きたので、ラジオの新番組である。
勉三さんが与えられた時間を、とにかくしゃべりで通します。
ちなみに、ユーキャンには「タイトルネーミング」の講座がないため、ドッチョになりました。
このほか、ユーキャンには「つづけ字」や「ラブリーイラスト」、「話し方」など、勉三さんとそれをより際立たせる講座が目白押し。
みんなも生涯学習ならユーキャンだね、という感じで終わらさせていただきます。

勉三さんについて。

「ケイコとマナブと勉三さん」
何となく思いついた。
「マナブと勉三さん」はよくわかる。
キテレツ大百科という漫画で、形式美極まるガリ勉像を確立している勉三さん。
彼と「マナブ」は、「マナブ」をわたせせいぞうの描く好青年としてとらえても、もちろん「学ぶ」としてとらえたとしても、おそらく仲良しであろう。
そして「ケイコとマナブ」は、やはりわたせせいぞうの描く恋人同士とみても、もちろん「雑誌」としてみても、なんら問題ない。
ここは、「ケイコと勉三さん」だ。
「ケイコ」を女子としてとらえるなら、「あの、生けるガリ勉像である勉三さんと女子が、どうしたんだ」という疑問がどうしても生じてしまう。
確かに、我々は勉三さんを少々甘く見すぎているかもしれない。
勉三さんだって、女子と「と」で繋がることもあるわい、と。
しかし、確か勉三さんはメガネを外すと、顔に「さんじゅうさん」という数字が浮かび上がるはずだ。
ここに、「ぶあついメガネを外すと美男子」というモテ男の一例があえなく脱落する現実がある。
今回は、勉三さんを少々甘く見ていく方針を取る。
で、実は「ケイコ」女子説は特に発展しない。
上記の疑問だけなのだ、「ケイコ(26歳OL 独身 甘いスクランブルエッグが好き)と勉三さん(学生 独身 学生服は布団の下敷きにしてピシッとさせる)」についての内容は。
出来ることと言ったら、ちょっとした付加情報で夢広がるようにしとくくらいだ。
僕が「ケイコと勉三さん」で気になるのは、むしろ「ケイコ」を「稽古」として見なした場合。
「稽古と勉三さん」
こちらのほうが、女子の方よりもよほどイメージしにくい気がする。
勉三さんは「マナブ」とは仲が良く、「ケイコ」とはいまいち臭い。
これらのことにより、勉三さんがからむと「ケイコとマナブ」は結構質の異なるものであることに気づかされる。
で、それはさておき、勉三さんは何を稽古すれば、あるいは稽古しているイメージになれば、「ケイコと勉三さん」の違和感がなくなるのだろうか。
かなり面白くなさそうだが、次回。

了承の秋

携帯電話を変えて少したつ。
今度はエクスペリアの小さいやつで、日頃よりケータイはでかいな、と思っていた自分にとっては最適と思える。
そう考えたらいてもたってもいられず、店先のモデルも余り見ないうちに、まあ小さいのならこれにするかと選んだのだ。
こういう「これ買うか」と決めたときの僕ほど、いさぎよいことになっている人間はあまりいないような気がする。
というのも、何でも「はいはい」言ってしまうから。
いつもなら人が注文している間の時間まで利用して何を食べるか熟考するし、基本的に優柔不断で一芸入試を受けたくらいであるから、要はいさぎよくない。
しかし決まってしまえば早い。
ぜんぜん知らないなんとかプランもすいすい加入する。
もちろん店員さんに全幅の信頼を寄せているのである。
よくわからない月額100円くらいの何かも、全く使わないだろうがすいすい加入する。
料金から「これはいかん」と判断したとき、やめればいいのだ。
何か資料が出てきた。
一応目を通す風にするが、基本は「はいはい」だ。
よくないとは思っているのだが、まあ自分の使うケータイだし、まあよかろう。
「中身の確認を行いますが、指紋がすごく付くことがありますので了承ください」
こんなことは言われていないが、僕としてはこういうの、全く問題ない。
躊躇せず「はいはい」言う。
「ディスプレイをつばでお拭きいたしましょうか」
すっぱい臭いがするのなら嫌だが、このくらいですら、あとでどうにでもなると考える。
「はいはい」
「エロサイトをブックマークに登録しておいてもよろしいでしょうか」
これはいやかな。
でも流れ上、「はいはい」。
「通話口にカラスミをすりこんでおきます」
「はいはい」。
「とりあえず、飲んだらすぐ死ぬことで有名な毒薬をグラスで提供していますが、如何致しましょう」
「はいはい」。
考えのない承諾は、時として毒薬を置かれる、という事件になりかねないのである。
しかも毒薬、ダブルだ。

かまいたちによる。

かまいたちについては何度か触れているかもしれない。
それは人に気づかれないように、その足とかを切るという妖怪。
切られた人はそのまま帰宅、家族のものに「あーたその傷どうしたの!?」と指摘されることで初めて気づき、その不思議さを持って話が終結するのが一種のならわしになっている。
さて、このかまいたち。
3匹が1チームで、このよくわからないワークをこなすことになっている。
まず1匹がターゲットに突撃し、2匹目が切り傷を作る。
そして3匹目が痛み止め、あるいは血の出なくなるような薬を塗る、とされている。
この手順によって、人は傷を負ってもそれに気づくことがない、という訳だ。
今回は「いろいろなことを3つの役割に分けてみよう」と考えている。
【採血】
1匹目が患部にアルコールを塗る。
2匹目が注射器をさして血を吸う。
3匹目が「はいここ抑えておいてくださいねー」と言う。
こんな感じ。
看護士さんは3匹目でした。
【代返】
1匹目が登校する。
2匹目が咳払いで喉を整える。
3匹目が声色を変える。
【10倍界王拳】
1匹目が界王拳を発動する。
2匹目が殺されてしまう。
3匹目が10倍界王拳を発動する。
【オムライス】
1匹目がケチャップライスを作る。
2匹目がとろとろオムレツを作る。
3匹目がオムレツをケチャップライスの上に乗せる。
【ジェットストリームアタック】
1匹目がターゲットに突撃する。
2匹目が切り傷を作る。
3匹目が銃創を作る。
【悲劇】
1匹目が2匹目と許されない恋に落ちる。
2匹目が3匹目と結婚している。
3匹目が4匹目に1匹目の殺害を依頼する。
【卒業アルバム】
1匹目が卒業アルバムを取り出してくる。
2匹目のスペースに花束の写真が印刷されている。
3匹目が遠い目をする。
基本的に3匹目がえらいよな。

隠し花言葉ベスト10

隠し花言葉ベスト10
手抜きという形式美をくらえ!!
=====
相手に伝わる「隠し花言葉」月刊誌を、諸都合により入手しました。
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「月刊花どろぼう 11月号」
いやがおうにも、けど暗喩的に相手に伝わる!!
みんな知らない隠し花言葉ベスト10!!
10位
チンゲンサイ 隠し花言葉「あれお前に花なんてあったっけ」
9位
チューリップ 隠し花言葉「カレールーを多めに入れたからといって、とろみが増すとは限らない」
8位
菊 隠し花言葉「案外おもしろい」
7位
かすみ草 隠し花言葉「東京ゲームショー2011」
6位
エリンギ 隠し花言葉「キャップのなくなったリップクリーム」
※キノコにも花言葉はあるのだ!!
5位
バラ 隠し花言葉「あれ、髪切った?」
4位
ヒナゲシ 隠し花言葉「ほうれい線警報発令中」
3位
ポピー 隠し花言葉「冬の日本海」
2位
ユリ 隠し花言葉「湿疹、かゆみ」
1位
ラフレシア 隠し花言葉「ソフトバンクWi-Fiスポット」
案外おもしろいです。

改行3

昨日からの続き。
【あらすじ】
どこかのおじいちゃんの自費出版人生録における、改行の考察をしてみる。
=====
人生録 ~人生五里霧中~ 我が人生に悔いなし
多田平 次三郎
それから、どのくらい時間がたったであろうか。
【改行①】
暗黒頭領ダークエレメントから地球を防衛して以来、私は何に対しても無気力になってしまった。お金に対しても、女性に対しても。
【改行②】
おそらく、人生に対しても。
そんなある日、平和の使者セントポリアンが合コンを企画してくれた。
【改行③】
彼の顔の広さもあるのだろうか。様々な場所のミス銀河系がそろっているという。
【改行④】
余り気が乗らなかったが、せっかくなので参加してみた。
【改行⑤】
そこで、のちに我が妻となるミツと対面することになるのである。
=====
考察
【改行①】
執筆中、ここでダークエレメントとの死闘を思い出していたと思われる。
時間にして2ヶ月ほど。
【改行②】
お金や女性だけではなく、もっと根源的な「生きること」にも無気力になってしまった。
そのことを強調するための改行。
【改行③】
平和の使者セントポリアンは小銭を財布にしまわないで鞄に直接入れてしまう癖がある。
【改行④】
様々な場所のミス銀河系が全員入ることのできる飲み屋は、数限られている。
【改行⑤】
まず目に留まったのが、クエサポ銀河系のラテン系美人、チョンさんだった。
しかし彼女の星は重力が地球の50倍だから、足首がザメルのように太い。
私自身もその重力に耐えられないため、あきらめた。
次に印象深かったのは、サス銀河系のラコステさん。
彼女の愛くるしい瞳は私の無気力さを癒してくれたが、彼女の星はつい先日超新星爆発を起こして中性子星となっており、その点チョンさんどころではないことになっている。
彼女自身はその爆発に巻き込まれており、本人もよくわからないエネルギー体としてこの合コンに参加しているとのことだった。
あきらめた。
ミス銀河系をもってしても、私の心の扉を開けてくれる人はいないのかと、考え始めていた。

改行2

昨日からのつづき
【あらすじ】
「改行」は2つの能力を提供する。
スペースの有効利用:1行でまとめるべき文章を、行を追加することでコンパクトにする。
アクセントや優劣:行の最初に任意の文章を置くことで、なんか意味ありげにする
「スペースの有効利用」目的で「改行」を使用した場合、「アクセントや優劣」能力はどうなるの、の巻。
=====
例を挙げてみる。
【例文】
朝のコーヒーがこんなにおいしいものだとは思わなかった。あ、ミルク入れるの忘れた。と、入れている間に家の壁がドリフのコントみたいに四面ばったーってなった。なんだか青空が気持ちいい、4月の土曜日なのである。
=====
【改行1】
朝のコーヒーがこんなにおいしいものだとは思わなかった。
あ、ミルク入れるの忘れた。と、入れている間に家の壁がドリフのコントみたいに四面ばったーってなった。
なんだか青空が気持ちいい、4月の土曜日なのである。
=====
【改行2】
朝のコーヒーがこんなにおいしいものだとは思わなかった。あ、ミルク入れるの忘れた。
と、入れている間に家の壁がドリフのコントみたいに四面ばったーってなった。
なんだか青空が気持ちいい、4月の土曜日なのである。
=====
ブラウザやウィンドウサイズによって異なるかもしれず。
そして例文が短いので目立たないかもしれないが、【改行1】【改行2】ともに改行を追加し行を増やすことで、結果的に横スペースの削減に成功している。
では「改行」の能力「アクセントや優劣」について考えてみる。
【改行1】は「ミルクを入れるくだり」から、新しい行になっている。
【改行2】は「ドリフのコント」から、新しい行。
どうだろう。
スペース有効利用のために改行を入れるとするなら、【改行2】のほうがいいのではないだろうか。
【改行1】は、ミルクとドリフが同じ行だから、なんだか「そりゃあミルクを入れれば家の壁は四方に倒れ込むよね」くらいのあたりまえ感すらある。
そして疑問を持つ。
ミルクにそんな機能はあったかな、と。
対して【改行2】は、理由こそわからないがドリフ的展開と、その結果の「青空が気持ちいい」には疑問はない。
この文章はミルクやドリフについて疑問を持ってもらいたいわけではないので、【改行2】のほうがいいと言える。
ただし、残念ながら僕は国語について明るくないので、「改行」の適切な挿入場所の定石という存在の有無を知らない。
「え、ミルクとドリフのあいだに、なんで改行入れるの?」と怪訝な顔をされれば、次回からは改行を挿入しないだろう。
加えて、人の感性というものもある。
今回のように説明していくと、「ミルクとドリフを1行でまとめる」ことの面白さというものに気づかされる。
どちらがいいのかというのは、なかなか難しいことだ。
まとめると、改行を入れるとするなら、その場所は重要ですよ、ということでして、それにしても今回、わざわざ書く必要のある内容じゃあなさそうですな。
しかし少なくとも、「人生」というものを表現した文章においての「改行」がより重要だというのは間違いなさそう。
次回
どこかのおじいちゃんの自費出版人生録における、改行の考察

改行

ずいぶん前に「人の人生を勝手に創作してノートにまとめる」という遊びをしていた。
もちろん創作で「36歳 世界中のスプリンクラーをいっぺんに作動させるスイッチを任せられる」とか書いているので、そういった方向に耐性を持つ人たちには好評。
一方で、享年まで記していることを咎める人もいた。
その遊びのせいもあってか。
「改行」という概念に長年注目している。
というのは完全にうそで、ついさっき「改行」というものを思い出したくらいなのが申し訳ないのだが、けっこうそれは面白いような気がする。
というのも、例えば冒頭の「人生」。
人生には、あたりまえだが「改行」というものなく、それを文章におこすとしたら地続き、1行ずらーっとならべられるべきだ。
それは、「人生」というのが、内容としては分岐点、ターニングポイントがあるのだとしても。
結果的にはずっと1ルートしか通ることが出来ないものであるから。
段落分けや、アクセント、優劣などは全て「あとづけの補足情報」でしかない。
故に「人生」の正しい表現は1行。
コピー紙の余白がハンパないシロモノになる。
ここから「改行」のことを考えるべきだ。
「改行」はスペースの有効利用を提供する。
改行により、横の長さを抑えることができるのだ。
コピー紙の件はこの能力で解決する。
一方「改行」は、「アクセント、優劣」も提供する。
これはさきほど、人生に置ける補足だとないがしろにしたものであるが、なんと「改行のスペース有効利用能力」を使用する上で、「ついでに」付いてきてしまう能力なのだ。
次回
例を挙げて考えてみる