あだ名8

くそう。
こんなあだ名だったら、両端をにぎるだけで蛍光灯がつけられたのにのコーナー。
◆ハローキティ
用法:
「このなかで一番キティの家に近いやつ。学級新聞届けてくれ」
由来として考えられるもの:
リボンが似合う
声がカンにさわる
いつもつけているリストバンドの重さがりんご3個分
◆マカロニ
用法:
「ほんとマカロニの腕って毛深いのな」
由来として考えられるもの:
中身がない言動をする
そでにいつもホワイトソースが付着している
殉職中
◆パワースポット
用法:
「PSの机持ったら、中身全部でちゃった」
由来として考えられるもの:
席の周りのごみのたまり具合がすごい
家に遊びにいくと、お菓子が大量に出る
淡く光っている
◆カーテン
用法:
「先生、こないだカーテンと茂田が買い食いしてました」
由来として考えられるもの:
カーテンの中に隠れていたことに、誰も気づかなかった
教室のカーテンをはずすのが異常に早い
授業中、誰にも気づかれずに教室の全てのカーテンを外し紡いでロープを作って教室を脱出したことが、朝日新聞に載った
◆スター
用法:
「スターんとこの親御さん、家庭訪問はいつがいいって言ってた?」
由来として考えられるもの:
名字がニシキノ
無敵で有名
無敵に時間制限があることで有名

2173年

プライバシーの観点から中を透視できないトラベリングケースについて、その中に潜んで密航する事件が多発。
あまりの密航者の多さに、当局は手間とコストをふまえ、恐るべき判定方法を採用した。
それはトラベリングケースの隙間に長いハリを刺し、抜いたときに血のりが付いているかどうかというもの。
非人道的だが、気づかないうちに人口が倍になってしまっているという現状をふまえ、国でもその指導には踏み出せないでいるのが現状である。
当局ではこの判定法「からあげできたかな」について、その残酷性もアピールし、密航をやめてほしいと訴えている。

レメゲトン・ナベリウス

古の悪魔達は、今はまた別の力を獲得した、かも。
その、別の力とは!!。
※「レメゲトン」カテゴリのスタンスについて
【ナベリウスさんのソロモン時代】
ケレブス、ケルベロスなどの別名を持つ悪魔で、雄鶏やカラスの姿をしている。
貴族のような服をまとった、3つの犬の頭を持つ姿で登場することもある。
召還した者には、しわがれた声で自然科学や美術を教えてくれる。
【現在のナベリウスさん(予想)】
人間の吐息がナベリウスであり、その能力「熱いものを冷ます」を、結果的に人間に利用されている状態である。
よって特定の召還方法はなく、いつも召還されている状態。
ただし、熱いものを冷ますとき以外に吐息を行うと、そのたびに少しずつナベリウスは逃げ出す。
結果、最終的には熱いものを冷ますことができない吐息になってしまう。
なぜ悪魔であるナベリウスが人間の吐息になってしまったのか、研究者の間では長年、大きな謎となっていた。
分かっていたのは、とにかく「ナベリウスは人間の吐息になった」ことと「熱いものを冷やすときに重要」ということだけだった。
しかし、ある研究者が発表した「悪魔に恋する12の方法」にてナベリウスの項目があり、その内容が「ナベリウスが吐息になった原因」として現在支持されている。
以下、その箇所を抜粋する。
=====
ナベリウスがまだ「蛇口に思いっきり口をつけなくては水を上手に飲めない小学男児」の姿だったころ。
ある小学女子に「悪魔がよく持っている、三つ又のもり」を見られてしまった。
もりを先生に告げ口されることを恐れたナベリウスは、女子に「しゃべったことを何でも本当にする」という約束をする。
女子が「頭よくなりたい」と口にすれば成績を上げ、「アクセサリーが欲しい」と言えばそれを与えた。
そんな日が続いたある日、何でも願いが叶ってしまう女子はそれに飽きたのか、ため息をついてしまう。
このため息を何らかの要求と勘違いしたナベリウスは女子の吐息に変身、以降ずっと吐息として彼女に遣えたという。
=====
この説で注目するべきなのは、ナベリウスの吐息変遷もさることながら、一人の小学女子による使役が現在では人類全体に及んでいるという点である。
これは一見、彼女がミトコンドリアイブやラッキーマザーで誤解されやすい部分、「全人類の母」という象徴的な面を持ち合わせているように見える。
そして人類に共通するミトコンドリアの持ち主であったとするなら、ナベリウスはミトコンドリアの中に潜んでいるとも解釈できる。
しかしこの内容はさすがにハズいため、論争に参加した全員、なんとなくうやむやにしている状態である。
むしろ論議が活発だったのは、その女子がいる時代に小学校なんてなかったはず、という点だった。
「彼女のいたという小学校の環境、先生、同級生」は人間や人工物ではない可能性が高い」
この前提をふまえ、論争で2つの仮説が立てられている。
1:
彼女が生まれた場所は金星で、周りはみんな金星人だった。
小学校は「星立ヴィーナス小学校」で、先生は金髪の美人だった。
2:
女子は一人でなんとなく「小学校」の定義を確立し、一人で小学生を振る舞っていた。
女子は小学校イブであった。
結果的に論争がこの2つの仮説にまとめられたとき、同席した全ての人がため息をつきそうになり、あわてて口を手でおさえたという。

暮れのぶんぶん その6

昨日からのつづき。
【あらすじ】
カブトムシのオスがいる。
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いま、うちにはカブトムシのペアが一対いる。
もう秋なので寿命は残り少ないだろうが、まだ元気だ。
天然物のメスを捕まえることができたのだ。
バナナストッキングの日から、何か出かける度に、樹液の出ている木を探すのが習慣となった。
小さい頃の記憶を思い出しては、見つけたくぬぎ林を何となく確認。
そうして見つけた木のひとつを夜に訪れたとき、メスを見つけた。
天然物のメス。
その日の晩餐には例によってごきぶりと、コクワガタがいた。
正直触りたくないメンツなので、息を吹きかけてご退去いただく。
これはいつか一本でブログが書けるだろうとか思っているのだが、ある種の昆虫にとって、「退避とは落ちること」である。
それは力を抜くということであり、人間から見ると「緊急時に力を抜くことを知っている」昆虫というのはどうも、という方針で何かおもしろくなりそうな気がするのだ。
ここで書いちゃったけど。
僕の吐息により、ごきぶりとコクワガタは落ちた。
ところがカブトムシのメスはよほど腹が減っていたのか、全く動こうとせず、樹液にブラシを這わせている。
掴むところのないのが難しいが、どうにかしてメスを帽子に入れることができた。
それをそっと包んで自転車を急ぐ。
やっぱり食事中だったというのもあるのだろうか。
自宅についてケースへ入れようとすると、このメスというのが僕の指を掴んで放さない、その類いの週刊誌の見出しを飾りそうな女であることがわかった。
何か付いていたのだろうか。
僕の指先を懸命にブラッシングし、背筋がぞわぞわする。
こんな日はカブトムシであったとしても、女っ気があったほうがいいものだね。
どんな日だ。
ともかく、ここにカブトムシのペアが9月に誕生した。
人間側としては、かなり満足。

暮れのぶんぶん その5

昨日からのつづき。
【あらすじ】
カブトムシのオスがいる。
=====
仕込んだワナを見に行く。
小雨が混じっているので、分は悪いかもしれない。
で、結局バナナのワナでは、カブトムシのメスは捕まえることができなかった。
その、かなり樹液に似たにおいをはなつストッキングに寄ってきた戦果たちは、以下のとおり。

ごきぶり
あり
これは、バナナのワナを実践したものが伝えるべきことなのだが、バナナの入ったストッキングを木に巻き付けたあとに、焼酎をかけてはいけない。
これをやると木をつたって焼酎が地面に垂れ、それに気づいたありがバナナに大挙してしまうのである。
ワナは小雨まじりの夕方に仕込んだ物であるため、そもそもベストな状態でもカブトムシは来なかったかもしれない。
しかし恐ろしい量のアルゼンチンアリ似のありに、少々の心躍らない蛾、ごきぶりに潰されたワナは、きもかった。
ほんと、焼酎は垂れないように、だ。
ただ、残念だが「何もいませんでした」という結果でなかったことに、僕はかなり満足だっ。
ごきぶりのおかげで、ワナを見に行ったとき、一瞬でも「なんか黒いのいる!!」と興奮できたし。
おおまかにいうと、ごきぶりとカブトムシは大きさといい足の数といい、ほぼ同じといってもいいくらいだし。
まあ、ワナは失敗だった。
ワナはありがたかって大変なことになっていたが回収。
ここで回収しないと、明朝くぬぎの木にバナナストッキングが巻き付いているという、事件になってしまう。
僕としては、バナナストッキングが巻き付いている木というのは、富士山の樹海で見られそうな「事件のあった場所を示すロープ」と同義くらいだ。
ぜったい回収、ぜひ回収。

暮れのぶんぶん その4

昨日からのつづき。
【あらすじ】
カブトムシのオスがいる。
=====
量販店にもないところをみると、9月のカブトムシのメスの需要は案外高いか、忘れられているかだ。
こうなれば天然物をと考えるが、正直なところ、自宅付近でカブトムシを見たことがない。
クヌギの木はあるのだ。
カナブンがたかる木を知っているのだ。
しかしカブトムシは見たことない。
遠い所までは行く気ないため、どうにかしてこの辺で捕まえたい。
これは本腰を入れなければいけないかと考えていると、父親がいいことを思い出した。
先日、カブトムシを捕まえるワナをテレビで紹介していたというのだ。
ストッキングにバナナを入れる。
バナナをつぶす。
焼酎をかける。
木に巻き付けておく。
うがった考え方をすると、そのひとつひとつが淫妖な雰囲気をかもし出す。
あ、ワナというのも、かなりね。
あるいは前衛的なアートに見えるかもしれない。
「男と女のラブゲームを具現化したら、結果こうなりました」でいけるかもしれない。
ともかく、似た方法は聞いたことがある。
さっそく試してみることにする。
70円で買ってきたバナナをストッキングに入れて、ぐりぐりつぶす。
なんとなくイケナイことをやっているような気分になるが、よく考えると実際にイケナイ。
これは、カブトムシが捕れたらそのままエサにしようか。
においはかなり「樹液が醗酵している」に近い。
やはり、バナナは人が食べるバナナではなくなってしまった。
ストッキングをくるくる回しながら、近所のくぬぎ林にやってきた。
さっそくカナブンの木に行ってみると、なんと切られている。
何を考えているんだ、行政は。
子供たちの人気の木だったじゃないか。
誰かハチにでも刺されたのだろうか。
それにしても切るこたないじゃないか。
切り株の上に立って追悼。
仕方ないので近くの木に2つ、ストッキングした。
やつらは深夜ではないらしい。
2時間後の20時に戦果を確認する。
雨が心配。

暮れのぶんぶん その3

昨日からのつづき。
【あらすじ】
カブトムシのオスがいる。
=====
そこに「カブトムシ クワガタ」と書かれた看板があることを、僕はずっと忘れていない。
初めて見たのは小学何年生か。
小学何年生の男の子に、そういう看板を見せてはいけないのだ。
その看板を中心に半径50mくらい、その子は散漫になる。
9月に入ってカブトムシのメスを探すのは、もち米の入った米びつから一粒のうるち米を探し出すようなもので、難しいということと、どうでもいいじゃんということ。
2重苦である。
しかし「どうでもいいじゃん」という点については、このままオス一匹ではかわいそうだという考えもあり、却下。
難しいだけを解決すればよい。
僕はその、小学男子の桃源郷、エルドラド、隠れ里、イスカンダル、樹液池甲虫林の「カブトムシ クワガタ」看板のところへ向かった。
看板の近くで車を降り、店かなにかあると思っていたのだが、そこはただ看板だけだった。
てっきり、カブトムシの入ったかごがたくさんあるのかと思っていたのに。
仕方ないのでその周辺を歩いてみると、小さな工場のような建物に「カブトムシ クワガタ」。
ここが生産工場らしいが、閉まってる。
さらに歩くとクリの木が何本も植わっている。
ここで育てるのか。
らちがあかないので、近くで掃除をしている人に尋ねてみると、やはりシーズンが終わったのだという。
カブトムシは夏である。
しかし生き物なのだから、少しくらいは秋へはみ出る虎舞竜がいてもいいじゃないか。
ともかく、ここにはカブトムシのオスもメスもいないのだった。
ただ、僕はそれほど落胆していない。
自宅付近マスターである僕にしてみれば、どこに「いいクヌギ」があるかなんて、大した問題ではない、はず。

暮れのぶんぶん その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
カブトムシのオスがいる。
=====
カブトムシは、いつも土に潜りたがっている。
そんなイメージがある。
メスはともかく、オスは角が邪魔だろうに、よくも潜れるものだ。
昔飼っていたとき、そう思いながら就寝中のカブトムシを掘り起こしたり、起きているカブトムシを埋めたりした。
土は重要と考えているから。
カブトムシのためのケースとしては、あの蛍光な緑色をした、四方通気性ギザ良のカゴタイプではない。
ちゃんと土が入れられるものを。
ということで、今にも猫にほふられそうな彼のために、100円均一の店で1セット購入してきた。
ケース
マット
保水のやつ
昆虫ゼリー
止まり木
カブトムシシーズンはもう過ぎたのだろうか。
全力で売り出されていたカブトムシグッズは店内の目立たない所に追いやられていた。
未だに、なんでカブトムシの土は「マット」というのか、分からない。
足2本くらいはやられてしまっているかもしれないと覚悟していたが、カブトムシは猫にいじめられてはいなかった。
さっそく環境をある程度整備、キュウリしか与えられていなかった彼は、ゼリーにがぶりよりだ。
あと残っているのは保水のやつで、花壇や鉢に差す植物への栄養剤にやりかたが似ている。
これは、昔にはなかったものだ。
昔は、そこそこの湿度を要求するらしいカブトムシに対して日本人が行ってきたのは、きりふきによる水分補給だった。
これはあんがい難しく、どこが難しいかというと、まずどのくらい湿り気を与えていいのかが分からない。
そしてカブトムシを狙っていいのかも分からない。
結果、溺れるカブトムシがあとをたたなかったという。
それが、この保水のやつはいい具合に湿り気を与えてくれるという。
愛いやつ。
さっそく指しておく。
見た目は完全にカブトムシビオトープとなった。
彼にゼリーがあって、かつ広大だ。
そう、1匹にしてはずいぶん大きなケース。
もちろん、メスをどうにかして手に入れる所存なのである。
が、このとき、9月初旬。
どこにいけばいるんだろうか、メス。

暮れのぶんぶん その1

父親がどこからか持ってきたカブトムシの幼虫が、羽化した。
というかしていたらしい。
僕はもう、カブトムシの幼虫的なものにはがぜん弱くなってしまった。
特にあの形状は抜けて恐ろしく、視力検査ではスプーンで両目を塞ぎたいと常々思っている。
だからそれの入ったケースには、いっさい近づかなかった。
一方で父親もそれほど興味がなかったらしく、まさに「気づいたらカブトムシになっていた」ということらしい。
そんなに大きくないが、りっぱなオスだ。
泥白ソーセージだった幼虫時代からみると、成虫はなかなかだ。
やらしいもので、やたら興味がわいてくる。
以前触れたが、カブトムシのオスは取っ手のような、持つところがある点で人類に優しい。
そんな優しいカブトムシのオスを、父親が金魚鉢みたいなやつに入れて持ってきた。
ふたもない。
この状態は、猫にとっては小皿でお通しを出されたようなもので、なにやってんだ父親のやろうという感じである。
ケースを買いにいくことにした。

筆先は乾きに乾き。

【なんとなく意味ありそうな1文で、テキトーな文章を締めてみるコーナー】
=====
いやあ、まだ今日は仕事あるの?。
そう、大変だねえ。
僕?。
僕はもう帰ろうとしていたところだよ。
でもなんかみんな忙しそうだから、帰りづらくてねえ。えへへ。
で、何。
何やってるの。
うん。
この帳簿をこっちに転記するのかあ。
大変だねえ。
いやちょっと思い出したよ。
僕も最初の頃はずいぶん大変な仕事を任されちゃって。
いやあ本当に大変だった。
たぶんそれよりも大変だったよ。
ところでちょっといい。
こないださあ、うちの屋根のところにハチが巣を作っちゃってさあ。
もう何匹もこう、ぶんぶん飛んでいるんだよ。ハチが。
怖くてさあ。
でも、専門の人を呼ぶにも、どこに連絡したらいいか分かんないし。
お金も掛かるし。
仕方ないから自分で取ったよーお。
大変だったよーお。
なんだもうみんな忙しそうだから帰るよ。
まあなんだ。
心はアンチエイジングしちゃいけないよね。