2132年

近年問題となっている「攻撃性香水」の対抗する新薬について
攻撃性香水とは、従来の香水に「強力な媚薬効果」を持たせたものです。
媚薬は人類のテーマとも目されるほどその研究が盛んなものでしたが、5年前に完璧な媚薬効果を持つ物質が単離され、強力な媚薬が女性側、男性側ともども開発されることとなりました。
しかしその強力さゆえ、ゆきずりの恋が多発、社会問題にまで発展しています。
それを受けて3年前に我が社が開発したのが「対香水性香水」です。
これは「攻撃性香水」の媚薬成分に結合し、その効力を押させる働きを持つ粒子を含んでいます。
よって、香水に惑わされることがなくなります。
この機能により、商品は製造が追いつかなくなるほどの人気商品になっています。
しかし問題が発覚しました。
こちらをごらんください。
我が社3年間の結婚した人の割合です。
4年前までより3から4割、今年に至っては5割低下しています。
ここから推測されることは「対香水性香水」は人間本来が持つフェロモン、あるいは魅力自体すら減損させている可能性です。
そのような効用は商品としてはうたっておりません。
これが現在の問題です。
いかがしましょう。
社長「なんだ。むしろ売り口が増えるじゃないか」

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