1月1日はいつもマジシャンズ・レッド。

「おまえんとこにあった日めくりカレンダー、なんかいろんな色がついてるぞ」
ああそれ?。すごいんだぜ。
「え、何が?」
お前、こんなの知ってる?。地球の生まれたときから現在までを、1年で表したカレンダー。
「ああ知ってる。西暦って大晦日のラスト数分だか数秒とかなんだよな」
そう。あれの、人生版なんだよ、それ。
「え、じゃあ人生80年間を1年で表したってこと?。誰の?」
俺の人生だ。
「すごいじゃない。いやいやかな?。寿命とか分かっちゃうんだろ?」
いや、書いてはない。スケールとして、生まれた日が1月1日、死ぬ日が12月31日ということ。
そしてその日にあたる人生の部分が、どんな感じか、かなり曖昧にわかるんだ。
「曖昧に?。内容なんて書いてないけど、この日ごとの色づけで分かったりするの?」
そう。
表紙の裏に説明あるだろう。
「ああ。青だと健康低迷期、赤が運気向上いいことある、か。黄色が人間関係円満で、黒が身近に不幸が起こる、とかいろいろあるな。まあ怖いけど、確かに曖昧だなあ」
そうだな。でもこのカレンダーで最も重要なことがわかった。
「そうだろうね。曖昧とはいえ、人生の目盛りごとのイベントが分かる。今までお前に起きたことで象徴的なことが、このカレンダーの色分けとして載ってるんだろ?。黒の不幸なんかをこれまでの人生と照らし合わせれば、逆算で寿命とかわかるだろうしな」
お前、ぜんぜんわかってないよ。
「何がよ」
12月31日を見てみろよ。
「ピンクだ。青とかじゃないんだ」
俺にとっては寿命なんかより、死ぬ日がモテ期の絶頂のときだってことがわかっただけで満足なんだよ。

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