繰り返し

「トラトラトラ」と聞いてまず最初に感じるのは、歴史上使用されたシーンやその意味合いではない。
繰り返しているな、という感じだ。
他にもこのような「繰り返し」はなかっただろうか。
今思いつくのがなつかし「カメラカメラカメラ」で、カメラ欲しさにだだをこねる子供のようだが、確かフリッパーズギター。
例が少なくて申し訳ないが、とにかく印象には残りやすい「繰り返し」。
だから、記録には残っていないが昔からこのような言葉は生まれてきていたのではないだろうか。
「本能寺本能寺本能寺」
例の事件が起きて数年は、そのことはこう言われていただろう。
「本能寺で誰かが変を起こしたので、慌てて向かっていった武士の様子から、本能寺本能寺本能寺という言葉は生まれた。それ以来、本能寺の変を表す言葉として現在に至っている。」
悪しき介入のせいか、残念ながら現在には至っていないが、まああっただろう「本能寺本能寺本能寺」。
とりあえず「変変変」でなくてよかった。
「熱熱熱」
これは昔からあってかつ今でも残っている、希有な「繰り返し」だ。
何も言わなくても理解されるほどに、誰しも知って、使ってきた事のある言葉。
そして「繰り返し」言葉の持つ貫通力がはんぱない。
「熱熱熱」
みんな何が起きているのかがわかる。
そして鍋敷きを探しにいくのだ。
さて、話はちょい変わるが人が「繰り返し言葉」を口にするのは、どんな理由があってなのだろうか。
今のところ思いつく事。
少しの間そのことを忘れないようにするため
主張
歌詞
確認
うーん話広がらなさそ。
次回。

夕食

僕は怖い話が好きである。
もちろん実際では遠慮派だが、話である分には好きだ。
そして同様に不思議な話も好きである。
こんな話を探し出した。
小学生のときに転校してきた某君。
彼は不思議な少年で、会っていない同級生の夕ご飯を当てるのだそうだ。
そしてより不思議なことに、当時の彼を覚えている人はこの話をしている人以外、いないという点。
不思議である。
ただ、ここではこの話をぐっと不思議にしている「彼はそもそもいたのだろうか」というところではなく、「夕ご飯をあてる」ところに注目してみたい。
例えば朝、出会ったときの「おはよう」の「は」のところで、同級生の歯にあおのりがついていたとする。
これは「夕ご飯の指摘」的中をするうえで大きなヒントになるだろう。
不思議話に水を差すつもりではないが、何らかの夕ご飯ヒントを、人というのは無意識のうちに与えているものなのである。
その学校がお弁当制度だったとして、ある同級生が宅配ピザの何ピースかを持ってきていたら、まず昨晩の夕ご飯は宅配ピザだろう。
舌なめずりばかりしているやつは、十中八九うな丼。
もちろん黄色い舌苔のやつはカレーだったろうし、青いのはブルーハワイだ。
くしゃみをしたときにベビースターみたいな長さの麺が出てきたら夕ご飯はラーメンであるし、もうナポリタンのときは何も書かなくていい。
そして何もヒントがないやつ。
それは家族全員ダイエット中なのか、お茶漬けかである。
このように、どうにか特別な能力がなくても夕ご飯を言い当てることができそうである。
同級生の母親の素行調査を充実させる方法もあるし。
しかし我々はもう一つ、彼自身のことについて考えなければならない。
「彼は自分の家の夕ご飯が何かを前もって知ってしまっていたのだろうか」
夕ご飯の楽しみが半減する彼。
夕ご飯のときに、いまいち元気のない息子が気になる母。
二人の雰囲気がよくわからない父。
この家庭内に「母さん、今日のごはん何!?」という言葉が発せられる事はなかっただろうが、もしあったとしても、それはそれで泣ける話になる。
僕は、泣ける話はそんなに好きじゃない。

順番

まな板の上ではぶたにくを最後に切る。
これについて何か書こうと思っていたのだ。
例えば豆腐ようとぶたにくがあったとすると、果たして本当に豆腐ようが先でいいのか。
あるいは何らかの理由でまな板を切る必要に迫られたとき。
ここは先にぶたにくでもいいのではないだろうか。
しかしそんなことどうこうの前に「まな板の上ではぶたにくを最後に切る」自体が面白くなってきた。
「まな板の上ではぶたにくを最後に切るのじゃ」と言う。
「魔法のほこらへゆくには、海沿いを南に進むのじゃ」
「そしてまな板の上ではぶたにくを最後に切るのじゃ」
または「まな板の上にはぶたにくを最後にすりこむ」と言う。
「漂白剤で殺菌しておいて」
「そしてまな板の上にはぶたにくを最後にすりこむんでおいて」
「まな板の上ではぶたにくを最後に切るのだ?」というのもある。
「まな板の上ではぶたにくを最後に切るのだ?」
「そして世界を闇と恐怖に包み込むのだ?」
とりあえずどうってないことも面白くする、言い方のうまい人になりたい。
今年の目標。

公式

ここで、DA PUMPをORANGE RANGEの公式に当てはめてみると、ダパンプパンプになります。
パンプダパンプになるのではないですか。
それはパンダコパンダの公式です。
今のは全然関係ないが、公式というのはすごい。
何がすごいかって、とにかく「公式に当てはめてみる」だけで、さも答えが出たかのようになるから。
例えばテスト中、自分の分からない問題について、前の人の解答「6」がちらりと見えたとする。
解答へたどり着くための過程は、見えない。
こうなれば誰しもやるだろう。
問題の中にあるものをとにかく入れてみて、そこからなぜか6が導きだされる公式を。
「地点aからbまでの距離700mと車の速度時速50km、観察者のいる高度20mをマクスウェルウェルの公式に当てはめてみると、りんごは6個となる」
何も書かないよりはいい。
りんごは6個もあるらしいし。

ふん死

いつだったか。
何かの本を読んだときに「ふん死」というやつを知った。
本当の意味はどんななのかは知らないが、なんかすごく怖い。
ふんってなんなんだ。
なんとも破裂感がしてしようがない。
僕がぱっとイメージしたのは、やっとこ仕事を終えて家に帰って、ふーっと息を吐きながら椅子に座る瞬間、爆発する。
それがふん死だ。
基本的に、「ふん死」という言葉の破裂感からは、僕のイメージは逃れられない。
歩いていて突然爆発する。
ふん死だ。
うたい終わってポーズを決めた瞬間に爆発する。
これもふん死だ。
僕はぜったいにふん死したくない。
だからちゃんと調べた。
世の中にはさまざまなふん死のあることがわかった。
そして目をひいたのがyahoo辞書での「野球で、ランナーが惜しいところでアウトになること」というもの。
「本塁突入むなしくふん死する」」
爆発するほうのふん死も、悪くないなと思った。

わるいやつ

こないだ考えた「外人さんに教えたいギャグ」というものに、こういうのがある。
「ワタシノ コドモハ ヒザコゾウデス」
しかし周りに手軽な外人さんはいない。
ここで誤解されたくないのが、このギャグを「ある異国の母国語使用から出る排他的劣等感を笑おう」というものでは決してないというところだ。そして僕は何を言っているのか。
まあとにかく、決してない。
正直なところ、僕が「ワタシノ コドモハ ヒザコゾウデス」という外国人に出会ったら、その頭の良さとセンスにおののき失禁するだろう。
それは明らかに演出だ。
例えば日本なら「日本語をそんな風にずらして話す外国人、という自分」をこの外国人は演出しているのだ。
すごい。
脱糞ものだ。
そしてひじを指差したりしてしまうのである。
もう、いたれりつくせりである。
この外人さんは、目の前の日本人に対して最高のおもてなしをしているのである。
ああ、失禁と脱糞が一緒に来てしまったとき、それをなんと表現するべきなのだろうか。
なんとなく「失糞禁脱」とすると、なんだか聖人だか70年代アイドル的な感じをもよおすが、また「もよおす」ってのがどうも。
ここでは「失禁と脱糞が一緒に来てしまったとき」のことを「自由」としよう。
ひじを指差す外国人のまえで、僕は自由だ。
僕は何を言っているのか。
今日は何を言っているのかと思うことが、ひたすら多い。

年賀状

何年か前から、年賀状を書き始めた。
数は多くないけど。
年始で年賀状にまつわる事といったら、これではないだろうか。
「年賀状を捨ててしまう郵便局員」
「手違いで処分されてしまった年賀状」
何らかの形でこれに相当するもしくはちかい事件が、毎年起きていたような気がする。
起きていた気がする。
そう、今年はなんだか聞いていない。
これは問題である。
「年賀状をちゃんと送らなかったこと」が問題なのではなく「ちゃんと送られなかった年賀状が不特定多数存在するというニュースが流れていないこと」が、だ。
確かにいけないことだが、いっぽうでこの不祥事に救われる思いのする人がいることを忘れてはならない。
「ちゃんと年賀状送ったのに、あいつからはないな」
「そうか、あの事件に巻き込まれたか」
事件が、全ての年賀状送り人が持つ一番の不安を取り除いてくれるのである。
例えば、北海道のある郵便局管轄にて、そういった事件が発生してしまったとする。
それが、沖縄県民の不安を一蹴すらするのである。
それほどの影響力「年賀状配るのめんどい」という精神。
嘘でもいいのだ。
「とにかくいろんな、全然特定できないくらいの年賀状をシュレッダーにかけてしまいました」
「再生紙として再生させちゃいました」
「燃やして暖をとってしまいました」
「新任の局長が、はがきをみるとやぶりたくなる性分でした」
「トイレで拭く紙がなかったもので」
「新任の局長が1日に摂取する食物繊維が日本人の平均を大幅に下回ったもので」
「夜間にやぎが郵便局を占拠する前代未聞の珍事」
しかし、本当はちゃんとみんな配っている。
それは人に恨まれようが人のためにやったわけで、本人たちのこころもちは通る事だろう。
ぜひ毎年年賀状を紛失しまくってもらいたいものだ。
なんか、ダークナイトみたい。
ただ、もちろん「本当はちゃんとみんな配っている」でないと、それはいわゆる事件に成り下がってしまうけど。

マッチで12月に火を。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【12月1日 TCA回路を回すために酸素を吸い続ける呪い。】
:最初「よーし酸素使っちゃお」ってのを実行したやつはえらい。
【12月2日 たこのウィンナーを箸の先につけての「め組ごっこ」。】
:知り合いにこのことを話したときの、きょとんっぷりがはんぱなかったです。
【12月3日 くちからプチトマトを出し入れしていたからって、それは母さんのこととは関係ないだろ!!。】
:母さんは何か、とがったところがあるようだ。
【12月4日 本を乱雑に積み重ねるとか、コップを横にしてみたり埃をコーティングしてみたりするインテリア。】
:違うんだろうけど、なんだか無頼派。
【12月5日 終電間際の改札で引っかかったもう妖精の国へは帰れない。】
:案外詩的だが、タクシー乗り場に妖精が並んでたりもする。
【12月6日 特別な事が起きる日だけ少し長くはみ出している日めくりカレンダーを買って最初にやるのは、端をそろえ切ること。】
:そして切れ端をゴミ箱に投入する事。
【12月7日 身の代金を、どこの誰に渡せば、わたしはもう少し背が高くなりますか。】
:そんな方法があったのか!!。
【12月8日 ご主人を守ろうと武装したAIBOは、もはやゾイドだ。】
:とくに異論はありません。
【12月9日 ミュージカルのような振る舞いで出てきたので、せいぜい言えたのは「撃ち方やめ!!」でした。】
:まあ撃っちゃうよな、この場合。
【12月10日 各階のフロア数に応じた年齢の大人たちに出会える「大人エレベーター」で見えてくる年金横領問題。】
:200階とかのボタンがあるわけでして。行っても誰もいないわけでして。
【12月11日 「忘れたい思い出なんて、結局忘れられないんだ。消印有効だからね」と例の郵便局員が2次会のとき言うんだろ?。】
:たたくか。
【12月12日 着ぶくれじゃない、生ぶくれですよと微笑む彼の口から聞けたのは、とにかく2回の「きぶくれ」。】
:自虐も度を過ぎると困った感じになります。
【12月13日 全国のお地蔵さんへランニングシューズを送るための署名活動を、続けている。】
:続けている、で終わらしたのがちょっと気に入ってます。
【12月14日 幼少の僕が考えたモビルスーツの多くは、肩にパラボラアンテナ装備。】
:少しの間だけ、強そうだと思ったのだろう。武装しているマンションとか多いよな。
【12月15日 大寒を口実に、今日は閉じこもって泣いてしゃべらないで働かないでいいですか、と部下から今朝電話来たんだけど。】
:そっとしておいて、そのままずっとという方針をとりたくもなるかも。
【12月16日 外灯のない小道を夜歩くときはいざという時に備えて、すっと死んだふりができるように心構えをしておく。】
:今apple storeで映画を買おうかと思っていたんですけど、HDってなんですかね。
【12月17日 ボス?、殺し気むんむんのフェロモン出してどうしたんすか?。】
:それが周りの部下にも感じ取られて、やたらと「あーもうこいつ助からないわー」な雰囲気に。
【12月18日 どうもマウスポインタが全然違う方向に行っちゃうと思っていたら、おじいちゃんがゲートボールの練習にトラックボール持ってってたわ。】
:これ、夢があるね。
【12月19日 かわいい子猫の動画を見るたび、眠っていた向上心というものがむくりと起き上がってくるじゃないか。】
:近くで飼われていてよくうちに遊びにくる猫に、にゃんころりんという名前をつけました。
【12月20日 多目的学習机に防弾機能が付いて久しく、表面に彫刻刀以外の傷も増えました。】
:近い将来、そんなことになるかもという月並みな事も言えますが、ぎりぎり現在そういった状況下にある人がいそうと考えられちゃうのも、どうも。
【12月21日 砂でリップスティックの伝言を見つけ出したあとの、強烈な恋心。】
:スパイかなにかか。
【12月22日 「ハンデとして、その片腕もらい受けたい」という申し出が、いちおう検討されることに疲れきった表情。】
:えーそれも検討するのー?って、まあ普通は思いますな。
【12月23日 ダイダラボッチが土を盛って山ができ、足跡が湖となり、お墓が新宿副都心になった。】
:愛されていたようですね、ボッチ。
【12月24日 無呼吸省エネナンバーワン。】
:実はそれほど貢献しない、との意見も。
【12月25日 探究心を探求し見つけるためにレゴブロックは存在すると、小5のとき友達が言っていました。】
:すごいこと言ってますな。そのころ僕は例のみかんとキン消しで、ええ。
【12月26日 あの子の麦わら帽子が風に飛ばされるよう、頼んでくるから!!。】
:まあ定石なら、風の神様みたいな。
【12月27日 おにいたん、おかあたん。そしておじいたんとおばあたん。これだけで、より人が人らしくなりました。】
:よかったよかった。人の擬人化により、超人の誕生という事で、また例のみかんとキン消しで。
【12月28日 お前の暑苦しさは、もはやハワイの域に達しているから、もう国が違うな!!。】
:断言されちゃった。
【12月29日 仕事上の問題を家庭内に持ち込む事は、パスカルの原理的には危険である。】
:狭い分重大な影響力を持ちやすいということでしょうか。例外も多そうだけど。
【12月30日 エルドラドという場所がアンデス地方の奥地にあったというけど、そこがパチンコ屋発祥の地?。】
:実はそういう名前のパチンコ屋さんがあるかどうか、知りません。
【12月31日 マッチでろうそくに火をともすように、おじいちゃんの口もとにおかゆを差し出す。】
:本日は、どうもありがとうございました。

そのつきあたりを曲がると11月。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【11月1日 生存者なしの大事故が更なる悲劇を招く、タイムカプセル遺棄の可能性。】
:けっこう悲しい事を書いてますな。
【11月2日 一斉射撃の構えをひとり解いて青空を見上げる自衛官に対して、甲高い笛の音。】
:まあそんなこともありますか。
【11月3日 味方は誰かいないのかと大声で叫んでも、パチスロ店の大音量がそれをかき消す。】
:パチスロ店には味方はいなんじゃないだろうか、と勝手に考えています。
【11月4日 自宅内で避難指示が発令された場合のための、いきつけのコンビニ。】
:唯一安心できる場所なのだろう。
【11月5日 仮決定のまま、米寿を迎えました。】
:仮もここまでくれば、大した仮だ。
【11月6日 いい成績だった通信簿を親に見せるとき、しおりを挟むセンスのいい小学生。】
:ちょい腹立つが。
【11月7日 言葉の足らない静かな夜には、瞬間接着剤でつなげていたくわがたのあごをやさしくはずして。】
:よくわかりませんが、たぶんそうされてもくわがたは生きていられるだろう。それにしてもあれは「あご」でいいんですかね。
【11月8日 寝返をうったとき、隣に誰かがいることでそれが喜びとなるか恐怖となるかは、本人次第。】
:たぶん、ユーチューブで怖い話を見まくっていたときにそう考えた。
【11月9日 明日から仕事か、と日曜日に嘆くおつとめ。】
:たぶん、ユーチューブで怖い話を見まくっていたときにそう考えた。
【11月10日 「お前明日の飲み会行く? あ、いっけね明日死刑実行の日だから」くらいが、一番傷つかない。】
:さりげない、がいいね。
【11月11日 大人になるとできなくなる事は、妖精が見えなくなる事と三輪車に乗れなくなる事くらいだろうか。】
:もう、ひざをがんがんうつから。
【11月12日 夜の教会で離婚式を挙げる常識人。】
:何マナーなのだろうか。
【11月13日 反復説を盲信するYくんには、どことなく両生類のおもかげがある。】
:結構いる、両生類のおもかげ残している人って。
【11月14日 むしろ、人気アイドルのリハーサル鑑賞ツアーのほうに注文殺到。】
:あんがい本当に行けるのでは。
【11月15日 卒業写真の画像を編集したときにおこる「編集>元に戻せません」のノスタルジー。】
:2つくらいの意味で、涙出る。
【11月16日 彼は足の裏に千匹の蜘蛛を飼っているから、人に気配を感づかれる事なくディズニーランドに侵入できる。】
:ということはミッキーには気づいてもらえるから、その点安心。
【11月17日 夜な夜な枕もとに知らないおばあさんが座っていると思ってよく見たら、知ってるおばあさんだったので安心して眠れた。】
:僕は無理ですな。
【11月18日 自分がくっきりと切り取られたと思えるくらい厳かなお寺の住職が、ありがたい説教をハンドスピーカーで。】
:聞いてる人がたくさんいることは、いい事だ。
【11月19日 緊急会見 宇宙人に連れ去られた男「つい先ほどまで宇宙に連れ去られていましたため、少し息が切れています事ご了承願います」】
:信憑性がぐっと増す。
【11月20日 パフェの名の由来が「完全なもの」であることを知ってから、そのおごりを解くまでパフェは食べないと誓う。】
:まあ食べますけど、とにかくチョコレートパフェにフルーツの入っているやつは許せない。
【11月21日 そのつきあたりを曲がると高校時代に行けるというので、まずはどこをどう曲がれば前世に行ってしまうのかを確認しておく。】
:確認しておかないとあとが大変。
【11月22日 量子をひとつずつ天秤にかけながら、上目遣いの角度を調節する。】
:背が低いと、自然と上目遣いになるのですが、それがいや。
【11月23日 体温計を、くわえてはさんでさしてみて、初めて分かるフィット感。】
:やっぱり「くわえて」は最初にやっておきたい。
【11月24日 仮装大賞を見ながら「ああこのパターンね」とつぶやく男の、こたつのなかで止まらないふるえ。】
:憤りか、武者震いか。
【11月25日 イナバ物置では、社員ひとりひとりの体重が厳密に管理されているという、納得できる噂。】
:うわさじゃなかったりして。
【11月26日 スーパーマリオコレクション「これが1?3でカメに当たって死んだマリオの標本です」】
:せめて剥製。
【11月27日 閉店する秋葉原の喫茶店の名はメイドインヘヴン。】
:なんかジョジョ関連が多いな。
【11月28日 「サイダーのしゅわしゅわを尿道まで持続させる技術の開発が、本社の急務である」の資料に、極秘のはんこがない。】
:どこにもまねできない自信でもあるのだろうか。
【11月29日 記録的な猛暑の影響で、蝋人形館がお化け屋敷に。】
:まあそうだね、という感じ。
【11月30日 なんだ。「もしドラッカーが女子マネージャーだったら」と、内容があまりかわらないじゃないか。】
:じゃあ大丈夫だな、何かが。

とことん解釈、10月。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【10月1日 脱げていたビキニが運良く元の位置に戻ってしまうことを考えると、ハプニングは一回でいいです。】
:ハプニングが2回起きると、何もなかったことになるのか。
【10月2日 大好きな歌を歌いたいが電車の中なので、しかたなく朗読で済ます。】
:最大限の妥協。
【10月3日 死中に活を求めていたビデオテープが観念しての、最後の自律的巻き戻し。】
:泣ける話だが、気づかれないかもしれないし、コード抜かれているかもしれない。
【10月4日 飴を噛んでいたらくしゃみが出てしまったので、必然的にエメラルドスプラッシュ。】
:ホールズとかが攻撃力高そう。
【10月5日 イタリアが長靴なのだとしたら、オーストラリアは四国。】
:四国の人は「四国は日本のオーストラリアです」って言っているらしいし。
【10月6日 電子書籍なら絵文字小説とかできるのかもしれないが、たぶん目が疲れてじゃまくさい。】
:絵文字を使った事がありません。
【10月7日 どうしてもぎょうざの包み方が家族間で収束しなかったため、破局をむかえる事に。】
:体調によって、うまく包めない日があります。
【10月8日 バリアフリーの観点で疑問視される段差の評判を上げるべく、町を挙げての「町内アスレチック施設完備宣言」。】
:初期投資も少なくて済んでいるし。
【10月9日 シュルレアリスム遊具の設置された公園で、神隠し騒動が多発。】
:あまり関係ありませんが、神隠しが多発ってすごい。
【10月10日 付けてるだけでみるみる痩せるマスクダイエットの、マスクの裏のかぴかぴっぷり。】
:本能が出ちゃってるんだよな、本能が。
【10月11日 整形という言葉に嫌悪感を受ける来客に気を利かせ、ハードウェアの換装と言い換えて話す外科医。】
:モビルスーツみたいだ!!。
【10月12日 遠心分離機にかけてみたら、ちょうど底から順に「こ、き、くる、くる、くれ、こい」と分離できました。】
:分離したらなんだか懐かしいものが取れた。ファンタジーである。
【10月13日 ふがいない政治への不信感と世界中で勃発する戦争。そこにきて嫌いな人との間に生まれた静電気だもの。】
:最近静電気がすごい。いつか書く。
【10月14日 タッチパネルを地面に叩き付けた瞬間、パネル大興奮。】
:指でなぞるのとは、また別の。・・・僕はいったい何を考えているのでしょうか。ろくなもんじゃありません。
【10月15日 食物連鎖の頂点に立つもの以外、結局はえさいれであるという事実。】
:えさいれかー、としみじみ眺める夕暮れの湖畔かな。
【10月16日 活版印刷術という言葉を初めて知ったときのときめきのようなものは、今でも色あせてない。】
:結局なんなのでしょうか、印刷術。
【10月17日 レンチを両手に持って振り回し、大声をあげながら白無垢を着ようとしたことで、彼はムードメーカーの名をほしいままにした。】
:これでムードメーカーになりうるという現場、シチュエーションが気になります。
【10月18日 暑がりな人と寒がりな人のあいだに生まれる、ドアストッパーをめぐる攻防。】
:どうもドアストッパーがゆるくなっていると思ったら、チーズに取り替えられていたよ。
【10月19日 サウナあがりをサーモグラフィティで確認し、心臓のあたりが暗く観察される事で、彼がダークフォースなのかがわかる。】
:あまりおもしろくありません。
【10月20日 ゴールテープがぴんと貼ってあると思い込み、避けてゴールした選手の話題で、今夜は持ちきりだ。】
:これは少しおもしろい。おもわずくぐってしまう人っていないのだろうか。
【10月21日 ピーターパン症候群の患者が心配そうに見上げる、ティンカーベル症候群のおばさん。】
:おばさんかー、としみじみ見つめる、指の節のしわしわかな。
【10月22日 衆議院選挙の投票箱にレシートが入っていたことをとことん解釈してみた結果、何かの憤りだけは確認できた。】
:何か、万引きする高齢者的なさみしさを感じずにはいられない。
【10月23日 おばあさんのタイミングで抜けてなくて、本当に良かった「大きなかぶ」。】
:まあ、ひとりで抜けなかったとしても相当に大きいことは否めないが。
【10月24日 空港の金属探知では、金属がなかったときにアメリカ横断ウルトラクイズのいちぬけ効果音を流したほうがいいと思う。】
:いまさらながら、いちぬけ効果音なんてありましたっけか。
【10月25日 思いやりと気遣いの心を持つ始祖鳥の、牙のあいだにたくさんはさまった羽毛。】
:毛繕いと考えたいところ。
【10月26日 聖地の中の聖地とは、誰のお墓の上のことですか。】
:偶像崇拝とも人間讃歌ともとらえられそうだが、とりあえず自宅前が聖地じゃなくて良かったと思う。
【10月27日 スティックシュガーを真ん中から折って使用する方法のパイオニアを見つけたら、サインもらっておいてください。】
:僕がやり始めたのは、結構最近です。初めて知ったとき、びっくりしました。
【10月28日 「おいおいそれはリップサービスじゃないぜ」とハードボイルドな寝言の夫を残し、仕事へ。】
:人生で一度くらいは言ってみたい気もしますが、一度だとしても、ちょっとひくと思います。
【10月29日 その件は現在協議中ですので、コメンツは控えさせていただきます。】
:「コメント」よりも、より控えたい気持ちが出ていると思う。
【10月30日 逃亡していた猟奇殺人犯が職務質問を受け「かばんにたくさんウィッグを詰め込んでるだけですけど」。】
:こわいな。10月30日は何かいやなことがあったんだろう。
【10月31日 かなり遠くで起きた超新星の置き土産か、せっかくの髪型が風で乱れる。】
:とか考えると、星の光もまた違って見えるかも。