繰り返しの理由

昨日からのつづき。
【あらすじ】
人が言葉を繰り返しているときとは。
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例えば前から歩いてきた人が「駐車料金駐車料金駐車料金」と口にしていたら、それはいったいなんなのだろうか。
僕は、人がなんか言葉を繰り返していたとき、それは以下の理由があると思う。
少しの間そのことを忘れないようにする。
なんらかの主張をしている。
歌詞にそうある。
何かの確認。
少しの間そのことを忘れないようにする。
お店に入ったとき、「仏花仏花仏花」と言っている人がいたとしたら、必ずその人は「仏花」を買おうと思っているが忘れそうだ、という人である。
なんらかの主張をしている。
先日も少し触れたが、子供が「ベイブレードベイブレードベイブレード」と叫んでいた場合、それはベイブレードが欲しいという主張と考えて間違いない。
これがもし「少しの間そのことを忘れないようにする」ためだとしたら、その子供は気を緩めるとベイブレードのことを忘れてしまうらしく、だったら忘れてしまえばいいと思うくらいだから、たぶん違う。
歌詞にそうある。
ヤーヤーヤーやららら、チューチュートレインのチューチューはこれにあたり、カテゴリ分けされているように「忘れそうだから口に出しておく」とか「主張」とかとはちょっと違う。
どれも忘れて問題ないものばかりだ。
一方で主張ともとらえられない。
夢で死んだおじいちゃんが賢明に「ヤーヤーヤー」と言っていたらどうだろうか。
それで「お盆のときにはおはぎをお供えしてくれ」ということにでもなるのだろうか。
とりあえず僕がそういった旨の夢を見てしまったら、間髪入れずに「成仏してくれ」と願うだろう。
「お盆のときにはおはぎをお供えしてくれ」

「成仏してくれ」
悲しいことである。
歌詞をそうとらえてはいけないわけだ。
何かの確認。
「鍵鍵鍵」と人が言うとき、それは鍵を探しているか、相手に鍵をかけたかどうか確認を促すシチュエーションである。
あるいは「お化けお化けお化け」はお化けを見た人が恐怖に震えながら発する事で有名だが、それは恐怖と同時にどうにかして相手にそれを伝えようとしているとも言え、内容を確認しているとも言える。
冒頭の「駐車料金駐車料金駐車料金」は、おそらく忘れないように、か確認だろう。
ぎりぎり「駐車料金を毎月手渡しにするくらいなら、銀行から直接経由すればいいじゃないか」という主張ととらえる事もできなくはない。
難しいのが歌詞である。
駐車料金と連呼する歌。
インディーズというものを良く知らないが、インディーズだろうか。
銭ゲバを良く知らないが、銭ゲバの主題歌だろうか。
銭ゲバだと考えると最後のカテゴリ、恐怖とその事実の確認ともとらえられそうだが、いかんせん銭ゲバを良く知らないもので、それが「駐車料金を払えないことで頭を抱えて冷や汗をかく」ような漫画かがわからず。

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