多面体その2

昨日から。
【あらすじ】
「二兎追うものは一兎をも得ず」に、別の意味が見いだせるか。
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無理だ。
「二兎追うものは一兎をも得ず」だったんだもの。
まず、追う物がうさぎだってことが決まってしまっている。
これが「キリン」だったら、「2匹同時に追うからだめなんだよ」と「結局キリンなんて1匹もとれなくてよかったんだ」というように考える事もできる。
しかしうさぎだ。
食べる気まんまんであり、1匹も得られないことだけがクローズアップされてしまうのは仕方のないところだ。
そして詳細な内容。
「うさぎを2匹追って、どちらを追うのかを迷って、結果両方逃がしてしまいました」だ。
他の意味が介入する余地が見いだせない。
ただ、何かを付加する事で意味の転換は可能かもしれない。
「二兎追うものは一兎をも得ず、はつらつ」
これで一気にあきらめムードが一新。
これからだという感じになった。
「二兎追うものは一兎をも得ず」
ステンドグラスの光の下で。
場所を特定した事で、かなり様々な意味も付加できた。
「袖すり合うも他生の縁、かな 月しずく」
ここで僕は、すごいやつの存在を知る事になる。
「、かな」だ。
これを付ければ何でも複数の意味を持つようになる気がする。
今までのものに付けてみよう。
「馬の耳に念仏、かな」
「釈迦に説法、かな」
「鬼に金棒、かな」
「猫に小判、かな」
「たなからぼたもち、かな」
「二兎追うものは一兎をも得ず、かな」
付加(負荷)される意味が、どうも無常観だけっぽいのは、仕方のないところかな。

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