北海道旅行2

何の予定も立てていない旅行だった。
ホテルであわてて探した興味ある場所は、バカリズムでいうところの現在地:右手と目的地:左手で、期間内に行けるようなところではなかった。
これでは2日間、近くの本屋だけが目的地になりそうだ。
しかしいつものように、腹は減る。
とりあえず出歩く分には、いいきっかけになる。
しかし出歩くには、他にもいろいろなきっかけがある。
例の、クラーク博士像のまねをした人たちが笑っている。
そんな有名スポットで目の当たりにしたのは、「好きです sapporo」と書かれた丸い看板だ。
さまざまなところにあるその看板は、ちょうどクラーク博士が指差した先にもあり、単純におもろいながらも博士が事実そう思っていたことを願わずにはいられない。
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今日は楽しかったよ、本当に。
で、ほら。
そのコースターの裏を見てくれないか。
いいから。
見た?。
それが僕の本心だよ。
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願わずにはいられない。
そしてシーズンオフな観光地特有の感じ。
のんびりとは少し違う、「活気あるときとないときがあって、今はないときです」みたいな感じ。
女子学生の集団が展望台に現れても、それを払拭する事はできなかった。
僕らはここをあとにする。
女子学生の誰かがいたずらで、クラーク博士像にミサンガをつけてくれないかななどと考えながら、バスに乗り込んだ。

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