擬態

生物の中で、擬態という戦略がある。
一般的に、それはまず「強いやつに化ける」と考えて間違いない。
毒を持つ他の生物に似た模様を持つ。
あるいは自分の天敵よりも強い生物を模す。
となると、自分より弱いものに擬態する生物はいるのかという興味がわく。
今何となく考えたところ、まあ人間はそういった面があるという結論に達した。
おそらく多くを書く必要はないだろうが、人間は時として自分をより弱く見せようとする。
おそらく多くを書く必要はないだろうが、それは別の視点からすればより強いからである。
人間には他の生物よりも多様な強さ弱さが複雑に絡み合っているわけだ。
ところでこれまた今思ったのだが、擬態には「強いやつに化ける」のと「周りの風景にとけ込む」という2パターンある気がしてきた。
そして高等になるほど風景とけ込みパターンが多いような気もしてきた。
虫などは両パターンともありそう。
一方ほ乳類は、例えば虎やシマウマが風景とけ込みパターンが思い浮かばれる。
人間はどうだろうか。
例えば成人男性。
スーツをまとう事でかなり風景とけ込みパターンになりそうである。
小学校校庭でどうしても身を隠す必要に迫られたら、半ズボンにより風景とけ込みとなる。
お寺で身を隠すなら髪をそればいいだろうし、女子校内なら、女装でいける。
こうなると、人間の風景とけ込みパターンでの擬態は、とにかく他の人に紛れ込む一点しか考えられないようだ。
それでは、周りに人のいない場所ではどうするかって?。
周りに人がいないということは天敵がいないということなので、身を隠す戦略自体が必要ないんである。

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