アドリブ

本日のディスカッション
「アドリブについて」
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中略
?お笑いを芸術にしようとしたやつは誰だ?
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「アドリブに強い人と、弱い人っていますよね」
「確かに」
「アドリブに強い人は、逆に台本あったり、道筋がひらめいちゃったら、逆にぎくしゃくする感じらしいよ」
「アドリブ・ヒトラー」
「この話題ふったあげくにそんなこというんじゃ、なんだか2重にだめですね」
「ダブルパンチですね」
「・・・」
「ほら、例えばお前すわってるいす。その背もたれに何をセットしていたら面白いと思う?」
「ああ、確かにこういうのもアドリブと言えますかね」
「八宝菜」
「ホヤ」
「足で踏むタイプのつぼ押し」
「アポジモータ」
「程よく水切りしたい豆腐」
「ただ俺、思うんだけど、アドリブを「要求するって形で表現するとき」には、もっと広く、自由でなくちゃいけないんじゃないかな」
「制限は最小限にするんだ」
「というと?」
「いすが制限だとしたら、さっきの背もたれの件は、アドリブをたしなむ上でちょっと過多な制限なんだよ」
「けどそうなると、さっきのお題はどうなっちゃうんです?」
「うーん。例えば、いす自体を使って面白いことをする、とかかな」
「バランス芸しか思いつかないですね」
「しかも面白いというよりは感心ですかね」
「新しい形のいすを自由にデザインしてみる」
「なんか課題じみてますね」
「きゆづきさとこの漫画でありそうですね」
「難しいな」
「こういうのはどうでしょう」
「うん?」
「いす!! あはははははははははははははははは!!」
「お、なんか自由だ」
「なんか、いすを見てすぐに思いついたことがあって、それをかなりシンプルに表現している感じですね」
「説明ありがとう」
「いす!! いーすいすいすいす!! いーすいすいすいす!!」
「さも何かが鳴いているかのように、いすだ」
「なんかアドリブと違う気もしますが」
「そりゃお前、さっき言った「アドリブを要求」の前提が、ちょっとへんだからだよ」
「今日はいすばかりになってしまいましたが」
「まあいす、たくさんあるしな」
「でもアドリブって、そう意識した時点でなかなかその場では再生しないですね」
「まあそうだな。じゃあ帰るか。でも、寄り道しよう」
「どこですか?」
「学校の前の民家だ」
「ああ、木のたくさん植わっている」
「あそこのおじいさん、朝に打ち水するよな」
「ええ」
「外に置いてあるバケツの水を、塗料に入れ替えておく」
「はい」
「それだけで次の日、アートができるって寸法さ」
「それもアドリブとは違うんじゃないですかね」

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