卒業文集 13番

卒業文集
13番 巣鴨
みなさん卒業おめでとうございます。
私はある意味卒業間近な人に人気があるから、自分自身が卒業できるなんて思っていませんでしたけど、どうもできるみたいです。
ありがとうございます。
私がこの学校で学んだことは「勘違いはときどきいい方に働く」ということです。
この学校に転校する前、私は「原宿」みたいと言われていたことがあります。
今でも人気の原宿ですが、当時は特集ミニコミまで出るような存在でした。
その頃から私は「ロージン」という言葉をたびたび聞きました。
私と「ロージン」は深い関係にあるというのです。
そのロージンのことを、私はずっと「ローライズ調のジーンズ」のことであり、「若者くささ」もしくは「若者ぶりくささ」が原宿とまあ合っていると得意げでした。
いつか、姓名判断をしてもらっているときにその勘違いに気づかされました。
「ロージン」とは「高齢者」のことであると知ったとき、恥ずかしさと同時に「ロージン」について、いかに多くの人をこれまで傷つけてきたかを感じました。
高齢者を前に「ロージン」のことを勘違いしたまま話したりしていたのです。
ひどい話です。
しかしこれが幸いな方に働いていました。
高齢者の方はたいそう「ロージン」が好きらしい私を好いてくれたのです。
私は私で「おばあちゃんの原宿」というミドル標語を気に入り、現在に至っています。
原宿に対する思いは今でもかわりありませんが、もう勘違いしていません。
今では「原宿?、人多そうで体つらっ」って感じるようになってしまいました。
これも私らしいと、卒業間近の人に好評です。
みなさんもこれからどんどん「体つらっ」と感じる人になってください。
あとみなさんがよく聞いてくる「とげぬき地蔵は地蔵にとげを刺すのか、それとも事前に刺されているとげを抜くのか」についてですが、わたしもよくわかりません。
ぜひおいでください。

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