帰ってまいりました。

「恥ずかしながら?」とは横井庄一であるが、今では「よく生きてたね」でだいたい統一されるだろう感情も、当時は「おめおめと?」的なものを感じる人も少しはいたかもしれないし、むしろ横井氏の態度からそういったものが呼び起こされたりした人もいただろう。
人は、ふわふわしている。
さて、今回ポイントとしたいのは、日本男児の心意気ではなく日本特異な風土でもなく、愛国心の是非やたいがいの批評でもない。
教育のありかたでもなければありがちな戦争論でも、資本主義の歴史についてでもない。
何気にうまいな、ということでもないし、環境問題についてでもなく。
サバイバル術でもないし、もちろん個人に対する異論反論でもなく、そもそも論ですらない。
?????
「これなら恥ずかしながらってつけても変じゃないね」
1.「恥ずかしながら、ルービックキューブのシールを剥がしてしまいました」
2.「恥ずかしながら、カレーをぐちゃぐちゃに混ぜてから召し上がっていました」
3.「恥ずかしながら、日本語がよくわからなくなってまいりました」
4.「恥ずかしながら、気持ち良くなってきました」
5.「恥ずかしながら、家で戻している切り干し大根が気になってきています」
6.「恥ずかしながら、風に揺れるビニールぶくろに大声を上げてしまいました」
7.「恥ずかしながら、屁をするときにお尻を軽く上げるのを見られてしまいました」
8.「恥ずかしながら、ありもしないお酒を得意げに注文してしまいました」
9.「恥ずかしながら、ちょうちょう結びができなくなってしまいました」
10.「恥ずかしながら、これが卒業アルバムです」
11.「恥ずかしながら、焚き火のなかの焼き芋が楽しみになってきました」
12.「恥ずかしながら、足の裏に髪の毛がいっぱいついていました」
13.「恥ずかしながら、小さな花が咲いているのを見つけました」
14.「恥ずかしながら、みんなの力を分けていただきたく存じます」
15.「恥ずかしながら、これが10倍界王拳です」
これなら、帰ってくることは全然恥ずかしくないよな。

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