ひどく気持ちのいいやつら

先日マジックな番組がやっていた。
あまり内容を覚えていないのだが、すごく面白かったように記憶する。
さて、この番組では面白かったほかに、見ていて気づいたことがある。
「マジックをやる人も見てる人も、やたらいい人に見える」
本当にいい人らなんだろうが、一応「に見える」とした。
とにかくいい人なんである。
マジックを自慢げに披露する人。
素晴らしいマジックだ。
テレビでやってもおかしくない。やってるのだが。
そして見てる人。
タネを破るとかいう無粋な考えは持たず、目の前で起こるマジックに感嘆の声を上げる。
本当はタネがチラッチラしたりしていて、内心穏やかでないのかもしれないが、そんなことは僕らは気にするものでもなく。
純粋に物事におどろく姿勢というのは新鮮だ。
そしてそうさせることがとても気分いいことを手品師達もよく知っているのだろう。
「かごの中の鳩が消えたと思ったら、なにやらいいにおいがしてきた」
番組中で鳩を使っていたとき、こんな手品を考えていた自分がはずい。

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