それいけ

「目を逸らさないで!アンパンマン」
どうも「それいけ!アンパンマン」というものの「それいけ!」が気になる。
一般的に「それいけ!」というのは、相手をちょっと子供扱いしているから。
例えば子供とゴムボールで遊んでいて、ボールが子供の頭上を越えていったとき。
僕は言うんじゃないだろうか。
「それいけ!」と。
「いけ!」だとちょっと命令節が強いから、それをやわらげているのだろう「それ」。
だから「それいけ!アンパンマン」というのは、アンパンマンを大人とは見ていないし、何かしら気を使った結果であるとも考えられるのだ。
となると、アンパンマンの気持ちがポイントになってくる。
「いけ!なんて言われなくても行きますよ」
こんな考え方をするのであれば「それいけ!」でいいだろう。
一方「それいけ!って、なんか子供っぽくてばかにされている」と感じているのであれば、あらためなくてはならない。
「それいけ!」

「いけ!」

「ゆけ!」
こんな感じ。
さらに「こんな感じ」を続けてみると、冒頭に加えて
「立ち向かえ!アンパンマン」
「大切な地球を守れ!アンパンマン」
「本当の気持ちは心の中だけで!アンパンマン」
「人命救助に比重を置いて!アンパンマン」
「さりげないがいいね!アンパンマン」
とかなる。
「夜景がきれいだね!アンパンマン」
「また頭焼いてやろうか!アンパンマン」
「吶喊せよ!アンパンマン」
「大きく息を吸って、吐いて!アンパンマン」
「ここから先は入らないで!アンパンマン」
「行かないで!アンパンマン」
とかなる。
黒目がちで信用ならなかった彼だけど、これで親近感がわきました。

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