「ん」の回避、3

昨日からのつづき。
【あらすじ】
しりとりにおける、美しい「んの回避」について。
1.鋳型を作っておく
例:○○主義が横行、という鋳型を使用すると・・・

インド→ドラえもんシステムダウン主義が横行
美しく「ん」の回避を演出できる。
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2.「んぼ」とする。
以前、辞書を見ていたら、なさそうな「ん」のページがちゃんとあって、そこには「んぼ」が載っていた、ような気がする。
それは「かくれんぼ」などに見られる「んぼ」だった。
意味は忘れてしまったが、その容易さからみても「んの回避」に使用しない手はない。
「パソコンぼ」
「ん」が回避できた。
しかも、「んぼ」をつけない「パソコン」よりも、ちょっと親しみやすくなっている。
「決議あんぼ」
これもやさしい感じだ。
「遊びながらできました」
幼児向けテキストのようだ。
「重大な欠かんぼ」
重大なのだから、それなりにまずい欠陥だったのだろうが。
思わず許してしまいそうだ。
さて、この「んぼ」の良いところは、なんだかんだいってしりとりお題が「ん」でなくてもいける、というところ。
「すずめんぼ」
本来、こんな「すずめ」表現法はみられないが、それでもかわいいすずめの子が思い浮かばれるじゃあないか。
「んぼ」はあらゆる言葉のラストを「ん」にできるとともに、その「ん」を回避する。
さらに相手には、ばすばす「ぼ」を返しまくるという、しりとりマニア垂涎のアイテムなのである。
「サンシャイン60んぼ」
「さくらんぼんぼ」
「脚立んぼ」
「こどもんぼ」
「白寿んぼ」
・・・なんか差別っぽいイメージがしてきたので、そりゃいかん。
このへんでおわりんぼ。

「ん」の回避、2

昨日から。
【あらすじ】
しりとりを華やかに演出する「ん」の回避。
失敗しない回避方法とは。
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先日書いたとおり、「しりとりにおける「ん」の回避は、一番スリリングな瞬間」なのである。
しかし、その演出は難しく、例えば「みかん、あ。みかんジュースね」などという感じのはかなりいかんことになっている。
慣れている者であれば、何の準備がなくとも、すらりと「みかん、狩りに行こう 愛媛県だより」などと美しい「ん」回避が可能なのであるが、今回は初級として「失敗しない「ん」回避」を考えてみる。
1.鋳型を作っておく。
お手軽で、かつ有効な方法だ。
「○○(しりとりお題を含んだことば)」に付加する言葉をあらかじめ決めておくのだ。
※しりとりお題(例:いか→からすにおける「す」のこと)
ここでは例として「と私」を付加する言葉として用意してみる。
「○○と私」形式にすればいいのだ。
あとはしりとりお題に対して「ん」で終わる言葉を考え、形式にあてがう。
「からす→スミソニアン博物館と私」
ここでポイントなのは、おそらく問題になるであろう「それ、しりとりになってなくね?」という反論に対する防御が可能な付加言葉を選別しておくことである。
上記「スミソニアン博物館と私」。
ごくまれにではあるが、相手が「それって言葉ちがうでしょ」などと言ってくることがある。
このとき、付加言葉が「対応された」ものであるなら、こう言い返すことができるだろう。
「スミソニアン博物館と私っていう、宮崎あおいの写真つきエッセイ集だよ」
うそである。
うそではあるが、無いものを無いと証明するのはめんどくさい。しりとりは続けられるだろう。
ちなみに上記例では「ん」が2度回避されており、言うところの「二段」というやつになっている。
一方、付加言葉がテキトーなものであると、大変だ。
「スミソニアン博物館で17時に待ち合わせ」
付加言葉に「で17時に・・・」を選んでしまったため、しりとり判定どうこうの前に「おまえ嘘つくな」となってしまう。
気をつけられたし。
次回
2.「んぼ」をつける。

「ん」の回避、1

しりとりに興じるなかで何が一番スリリングであるかというと、それは「ん」の回避である。
「りんご、ご、ごはん。」
「あ、んがついちゃった!!」
しりとりに油断は禁物なのではあるが、そこはヒト。
どうしても凡ミスがつきまとう。
そのときの「あばれ」としてよく用いられるのが「んの回避」だ。
「ごはん。ごはん。ごはんですよ、でお願い。」
これで「ごはん」によるしりとりの終焉は避けられ、彼の敗北は、一時的にではあるかも知れないが、無しになるのである。
しかし、僕に言わせてみれば、これはそれほど美しくない。
唐突な事故に対する緊急避難的な感じがするため、どうしても「しりとりのスリリングさ」の観点においては最良といえない気がする。
「コッペパン大好き人間 たかひろ」
あるしりとりで生まれた回答である。
ここでは2回、「ん」を回避している。
「コッペパン」と「人間」。
コッペパン

あ、「ん」だ。

コッペパン大好き人間

あ、「ん」だ。

コッペパン大好き人間 たかひろ
「しりとりのスリリングさ」を語る上で書かせない「美しい「ん」の回避」は、上記のような流れを相手に悟らせないことだ。
「あたかも一つのフレーズとして生まれました」
「さっき、実際に言ってました」
そんな風に、自然に回答できた方がいい。
その後、「あ、あいつ。さっきの回答で「ん」を2回も回避していやがる。しかも美しい」と気づく相手。
計算しつくされた「コッペパン大好き人間」に感動するだろう。
次回
「ん」の回避例。

長所上塗セレナーデ3

昨日からのつづき。
【あらすじ】
いろいろ長所を上塗にしてみる。
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1.カジュアルTシャツ
2.黒梅宮辰夫
3.セカンドライフ褒寿園
4.歌手顔負けMISIA
5.泣きっ面にハンブルグの黒い霧
6.薄命Meltykiss
7.最速浅漬け
8.ひだまり石油ストーブ
9.ダイエットもやし
10.サンバイザータモリ
12.でかダム
13.リニアエレキバン
14.海水浴ジュディオング
15.手乗りだんごむし
色々違うの書いたけど、年末だから気にするな。
で、これ以上は支障をきたすので、おわり。

長所上塗セレナーデ2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
長所を上塗にした表現というものができる。
「硬亀」など。
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こんなのはどうだろう。
「あしながハンサムさん」
もちろん元は「あしながおじさん」だが、「おじさん」ではどうしても「あしなが」の長所が「うわぬり」になりにくい。
言うなれば長所の「うわがき」になる。
その点「ハンサム」はたいがい足も長いため、「あしなが」が長所うわぬりとなるのだ。
ただ、何よりも「ハンサム」にさん付けはいやだ。
最近見ないが「髭男爵」も長所上塗にあたりそうだ。
「男爵」は、まずヒゲが生えていないと爵位なんてありえないだろうから。
その上「髭」なのだから、髭長所を二度塗りしている。
その点彼らはニス二度塗りが行われていると言えるため、もっとがんばってもらいたいところだ。
「ゴルフのうまい石川遼」
こういうのである。
一体どうしたんだ、の体である。
十分「石川遼」のところでゴルフがうまいことは出ているのであるが、そこにきて「ゴルフのうまい」の再確認。
似たところでは「球技のうまい阿部慎之助」「ローラスケートのうまい光GENJI」などがある。
「メガ盛り千代大海」
一般的に、人はそれを大銀杏という。
次回、適当なものに「長所上塗」してみる。

長所上塗セレナーデ

「ミミナガウサギ」。
例えば新種のうさぎが見つかったとして、その和名が「ミミナガウサギ」になったとする。
みんな不思議に思う。
何をもう一度確認しているんだ、と。
もし最初に発見されたうさぎが「ナキウサギ」だとして。
(確かナキウサギは耳がちっこかった気がする)
それなら、大抵のひとの思いつくようなウサギを目の当たりにした人が、その驚きとともに「みみながっ」と叫ぶのも、ある話である。
しかし僕らは「ミミナガウサギ≒ウサギ」を一般常識として知っていて、ウサギとくればほれ、みみながだよ、と考えている。
そんな世界での「ミミナガウサギ」。
耳の長いことが長所かどうかとなると、野生ではイケてるが、そこ掴まれて持たれちゃう。
そんなことを鑑みると微妙だが、おそらく「ミミナガウサギ」は長所のうわぬりなのだ。
この手の創作動物はたくさんいるだろう。
「ハナナガゾウ」
「クビナガキリン」
「トビムササビ」
「カミワニ」
「ナキコオロギ」
こんなことになってしまったら、そら鼻の長くない象はいるんかい、とかなり、おそらくバクっぽくて原始的で不人気である。
ただ、一方で「ホエザル」や「ムシクイ」など、長所でもなさそうな上に手抜き感炸裂な感涙ものの本名たちがいる。
彼らのことは傷つけたくないよね。
さて、長所のうわぬりが楽しめるものは、何も動物ネタだけではない。
「いやあ、横線を描くのがうまい上に縦線もうまい。これで円を描くのもうまいってんだから。絵がうまいねぇ」
ここまではいかなくとも、この手のことを言うおっちょこちょいさんはたくさんいるだろう。
次回、その辺なんか考える。

無理2

昨日から。
【あらすじ】
「無理を承知の上で」という言葉があるが、無理であることを承知しているのであれば「承知の上」なんてものはないはずだ。
でも、それでも「無理を承知の上で」何か行わなければならない場面とは。
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まず思いつくのが「カルネアデスの板」だ。
本ブログでも触れたことのあった気がする。
「あのー、この板ゆずってもらえませんかね。いや、無理を承知の上でなんですけどね。」
これは切実だ。
無理難題を相手に押し付けており、もちろんあんまりなことだと言ってる側も承知しているだろう。
「あ、いいですよ。僕、あっちの浮き輪、チャレンジしますから。」
まずこうはならない。確かに無理だ。
でも「無理を承知の上で」言いたい。ゆずってくれと。
板の浮力が足らず、両者共倒れになりそうだったら、なおさらだ。
「ちょっとすいません。そのパラシュート貸してくれません?。無理を承知の上でね、ね!?。」
やはり切実だ。
ややアメリカンジョーク的な雰囲気が出ていていやだが、とにかく想像してもらいたい。
スカイダイビングで飛び降りたはいいが、しょっていたのがパラシュートではなく、ただのナップザックだったときのことを。
無理とはわかっていても、近くのダイバーに「無理を承知の上で・・・」とたずねたいだろう。
と、上記2例からわかることは、「無理を承知の上で」は生命の危機など、かなり根源的な場面で使われそう、ということ。
切迫した状況だからこそ、ダメモトでも聞くという行動になるのだろう。
ただ、そういった方向でないものも、あることにはある。
「このピーマン腐りそうだから、もうちょっとまかんない?。無理を承知の上で言ってんだけど。」
「無理だとは思うけど、多重結婚しない?。無理なことは分かってんだけどね。」
「ひまだからさ。僕の考えた遊び「こえだめどーん」しない?。無理だったらいいけど・・・」
この3つの例に、生命の危機はない。
そしてそこには「無理っぽくね」しかない。
そう。
これらが言うところの「わがまま」ってやつだ。

無理

「無理を承知の上で」という言葉があるが、結局それは承知できていないのではないか。
無理なんだから、「無理」の上、次のことなんかないのだ。
「皆無」という言葉がある。
「ピーラーでむだ毛処理する人、皆無ですね」
こう書かれたとき、人によっては「一人や二人はいたんじゃないか、ピーラーで剃るやつ」と感じるかもしれないが、「皆無」とはゼロのこと、それ以外の何者でもない。
ゼロのことをかっこよさげにいいたかっただけなのだ。
冒頭の「無理」もそれと同じで、無理以外の何者でもないと思う。
「パプアニューギニアの「パプア」の部分を変えられないかな。無理を承知の上で。」
こいつは無理の意味をわかっていない。
だから承知なんてなっちゃいない。
とにかく無理なんである。
何が無理かって、「パプア」あっての「ニューギニア」であるのに。
そのアイデンティティを損なうような変更を求めているところが、それに当たる。
まあ例はなんだが、とにかく本来「無理を承知の上で」という言葉は存在しないはずだ。
しかしそれでも「無理を承知の上で」がある理由。
法定速度以上のスピードが出る自動車の、その理由的な何かがあるのではないかと考えた。
おそらく使用しなければならないシーンがあるはずだ。
そんなのを次回。
現在ネタ皆無。

5玉

替え玉、5玉いったことがある。
すごい話だ。
ほぼラーメン5杯分なのではないだろうか。
しかしさらにその後の話で8玉だったということが発覚。
それを聞いていた僕はこう言った。
「それ、おなかの中にちっさいラーメン屋できてますよ」
失笑。

会釈

ここ何年か、年末に忙しくなかったことがないような気がするが、変な話忙しい人が1人現れたら結果的にまわりみんなが忙しくなってしまいそうで、誰だ年末最初に忙しくなった人はこのやろうという感じである。
ともなると、どうしても師走というものに話が飛躍、惑わされそうではあるが、そんなことはしない。
今日は「知っているような知らないような、微妙な人とすれ違うときの、プチ会釈」についてでも書こう。
「プチ会釈」。
なんとなく挙げてみたのだが、そのニュアンスは伝わるだろう。
すなわち、やってる人多そう。
プチ会釈が示すことは多い。
普通の会釈は相手に「自分のことを知ってる」と思わせる。
一方、無会釈は「知らない」もしくは「気づいていない」と思わせる。
そしてプチ会釈は相手に「自分のことを知っているような気がしているが、定かではないらしい」と思わせることができる。
これは言い換えると「相手側に知り合い確認権が移行した」ということであり、結果として彼は「やあ」と声をかけるかそのままやり過ごすか、どちらかの選択を迫られるのである。
相手は内心「プチ会釈なんかしやがって」と思っているかもしれないが、なんだかんだいって上記選択を実行するしかない。
これがプチ会釈。悪魔の力よ。
ところで、相手に確認権を委ねたにも関わらず、そのプチ会釈がそのままやり過ごされてしまうと、何気にこちらがかなり傷つくことが知られている。
そんなことなら、こちらの「プチ会釈」に対してのやんわりアクション「プチ会釈返し」でもしてくれたほうがマシだという人も多い。
意識していると面白いのだが、プチ会釈が乱発する通路の、ふわふわっぷりといったら、ない。
そんなところではみんな、相手を見ているようで、実はその後ろの壁を見ているに違いない。
まあ、やらないよりはマシかもという人間的な弱さが根底にあるプチ会釈なので、壁見のネガティブな感じは当然といえば当然なのかもしれない。
ネガティブ志向な人。
こりゃ、明日からのプチ会釈がますます楽しみになりますな!!。
な!?。
ちなみにプチ会釈の反意語、グラ会釈のやり方は、「レアポケモンはっけーん!!」と言いながら股間を狙っていく、です。