さじ加減

物事には「さじ加減」というものが必ずあり、それを見誤ると、特に何もないけど少し反省することになる。
先日、知人が僕の帽子について反応を示した。
どうやら故・天本英世氏がよくかぶっていた帽子と似ていると言いたいよう。
確かにその日、そんな感じの帽子をかぶっていた。
僕は何の気も無く、ああ死神博士ね、と言った。
その後わかるのだが、知人にとって、天本氏は死神博士ではなく、平成教育委員会であった。
そして死神博士であることは知らなかったようだ。
僕は知人の「しにがみ、はかせ?」的な態度を瞬時に読み取った。
冒頭の「さじ加減」を考慮するなら、やたら凍ったアイスに歯が立たない木のさじ、といった感じだった。
僕はすぐにフォローを入れた。
イカデビルですよ。
さじが、折れてしまった。
少々凡庸ですいませんなのだが、僕にとって天本イメージは、イカデビルが群を抜いていた。
「イカデビルイカデビル、死神博士イカデビル、教育委員会イカデビル、帽子イカデビル、おじいさん死神博士」
こんな感じ。
仮面ライダーを見ていたわけでもなく、何故かはわからないが、とにかくイカデビルだった。
しかしそうでない人にとっては、死神博士ですらわからないのに、唐突のイカデビルである。
「いったい何なんだ、イカデビルって・・・」
そんな雰囲気になったのだが、どうしようもない。
さじ加減がわからないイカデビルの詳細解説は、危険すぎるのだ。

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