雰囲気二択

「あまりにゆるいカレーが登場したとき、それをカレーと見なすのか、それとも新規の料理と見なすのか」
あくまで例ではあるが、そういうことなのだ。
この論題に対し、一般的なのが「この不況をチャンスととらえるか」である。
今日この頃の雰囲気。
しかし実はこれ、時期状況を問わず、たいてい目の前にいつもあるものなのだ。
「失敗した目玉焼きを目玉焼きと見なすのか」
いつ起きてもおかしくない事象。
そしてそれはすぐに問いかける。
「おいおい、俺のこと、スクランブルエッグって考えてくれても、いいぜ?」
個人的にではあるが、僕は目玉焼きのことをハードボイルドキャラだと思っているため、こんな口調にしてみた。
「でも、オムレツだなんて言い出したら、堪忍袋の緒をゆるめるぜ?」
この時点で、かなりのたまご料理法名が乱立していることに、僕も驚きである。
「サニーサイドアップにはなれなかった俺だけどな」
美味しんぼか、お前は。
ちなみにこの卵は総受けである。
さて、話はさらに大きく変わるが、僕は卵の白身はどうにかして固めたいタイプの人間である。
だいぶ昔、カラザ(生卵の白身にある、もにょもにょした白いやつ)が半分口内、半分喉みたいな位置で止まってしまい、ひどくつらい思いをしたためだ。
白身さえ固まればカラザも思うようには動けず、おいしく卵をいただけるのである。
ざまあみろカラザ、である。
カラザが動けなくなることに、おそらく白身自身もうれしいだろう。
と、こういった背景があるので、白身には火が通っていてもらいたいのだが、一方で黄身は半熟であってほしい。
いかんせんわがままなのだが、調理時にフタを用いることで、案外簡単に「白身が硬く、黄身がとろりした目玉焼き」が、完成することはするのだ。
美味しんぼか、お前は。
ということで、本日。
「物事の二通りの考え方について書かれたのか、それとも卵について書かれたのか」
終わり。

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