誰の。

本日のディスカッション
「文化祭の出し物、お化け屋敷の反省会」
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中略
?教室の広さでは、お化け屋敷は成立しないっぽい件について?
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「ということで、気になった客についてです」
「あんましキャーキャーいう人、いませんでしたね」
「うーん、そうだね」
「その点、出口でアンケートとっといてあるんで」
「来年も視野に入れてたんだ・・・」
「まあ見てみよう」
「怖くない理由。はっきり言って、全部同じ内容でした」
「どういうこと?」
「甘い香りがして、なんとなく怖くなかった、とあります」
「D組のクレープか」
「確かにいいにおいしてましたね」
「やっぱし、お化け屋敷ではいいにおいがしたらだめなんですね」
「こればかりはなあ」
「線香でも用意すればよかったですかね」
「で、気になった客とかいた?」
「一人いましたね」
「どんな?」
「あの、白い手だけが見えてて、いきなり動くアトラクションあったじゃないですか」
「自信満々だね」
「あそこ。大抵の人は「手だーっ!!」とか「わーっ!!」ってなるじゃないですか」
「動くとわかっていても、ありゃあやっぱし怖いよね。暗いし。」
「ある客だったんですが、大声で「誰のーっ!!」って叫んだんですよ」
「ああ、けっこういいね」
「いいですね。誰の」
「かなりいいね。確認してどうこうならないのに、ね。色んなところで使えるね」
「ほらあそこ。用務員のおじさんが掃除したのに、もう落ち葉が落ちてる」
「用務員のおじさん、たぶん言いますよ。誰の?って」
「言うね」
「もう、落ち葉誰のー、って」
「あ、用務員さんが掃除さぼって休んでる!!」
「・・・せーのっ」
「用務員さん、誰のーっ!?」

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