幻想動物生態・ジブンミタイナモン

完全憶測で、いるんだかいないんだかよくわからん生物を紹介する。
◆ジブンミタイナモン
和名:
ジブンミタイナモン
生息地:
日本全国に広く分布
2009年8月、滋賀の調査班が世界で初めて「ジブンミタイナモン」の捕獲に成功したニュースは、記憶に新しい。
「ジブンミタイナモンが、恐縮っス」など、さんざん人々に口にされてきた生物だったが、このときまではどんな生物であったかも知られていなかったのだ。
その日、調査員の橋本さんは、玄関飛び出ーのトーストくわえルックで献血に向かおうとしていた。
しかし、橋本さんには毎朝観察するアリの巣があったため、とりあえずそこに立ち寄った。
すると、そこに奇妙な虫がいるのに気づいた。
アリより一回り大きく、動きが鈍い。
それがあわただしく働くアリのあいだをふらふらしている。
それは何故かアリに攻撃されなかったが、一方で恩恵を与えているようにも見えない。
橋本さんはなんら気にせず献血に向かったが、献血中になんとなく「あれが「ジブンミタイナモン」なのでは」と思ったという。
?????
橋本さん
いやあ、献血のとき、手をにぎれって言われるでしょう?。
血管を浮かせるんですかね、それとも血の出がよくなるんですかね。
そこで私、看護士さんに「寿司をですか?」って聞いたんです。
その瞬間、ああ、あの虫が探し求めていたものだったんだ、って気づいたんです。
?????
さっそく献血後、調査班長のブブ・ぼらじる氏に連絡、捕獲に至った。
?????
ぼらじるさん
幸運でした。
ついに捕獲に成功したんですから「ジブンミタイナモン」を。
なぜこの虫が「ジブンミタイナモン」であるか分かったかって?。
この虫、すごく綺麗な声で鳴くんですけど、鳴いてる途中で、飼育箱の前で「ジブンミタイナモンが」って言うと、泣きやむんですよ。
間違いないですね。
?????
いままでこの生物が捕獲に至らなかった最大の原因は、その意味合いから、何か「ともあるき」や「ドッペルゲンガー」などの妖怪じみた存在と思われていたのが実は虫だった、という点が最たるものだろう。
現在、この虫について知られていることは、主に2点ある。
まずは、虫ながらに奉仕意識が高い、という点。
アリの巣でうろうろしていたのも、何か手伝おうとしていることが判明している。
しかしアリではないため、アリからは信用されず、結果めんどい存在であったと考えられる。
そしてこの虫で知られてることのもう一つは、人々が「自分を卑下するべきシーン」に出くわしたとき、あたかも自らを蔑むようにみせかけるために馬鹿にされる、悲劇の虫という点である。
今後もその研究が進められることだろう。
だがしかし、この「ジブンミタイナモン」。
現在、その研究は思うようにいっていないという。
数日後、捕獲された「ジブンミタイナモン」は脱皮後の殻だけを残し、飼育箱から忽然と消えてしまったのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です