カーブの先には。

電車に乗っていると、到着駅のことやケータイについてのことなど、多くのアナウンスが流れることに気づかされる。
おそらくローカルなものを含めると、ずいぶんな種類があるのではないだろうか。
そこへん、いろいろいじってみる。
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「カーブのため、車両がゆれますのでご注意ください。」
こういったアナウンスが流れることがある。
これが流れた後、実際に電車は左右に大きく揺られるだろう。
そのとき、ある乗客は緩やかな曲線を描いたレールを想像し、またある乗客は忠告を無視した報いを、ちょっとしたステップを周囲に見られるということで受ける。
さて、たいがいの人は、このようなアナウンスを聞くと「じゃあ、カーブのため以外にゆれることはあるんかい」と思ってしまうだろうが、それはしかたないというところ。
実は、知られていないだけで、あるのである。
非常に有能な情報源「む?みん」からの報告である。
そしてそのほとんどは電車業界側が原因となっている。
※例えば乗客がいっせいに反復横とびを行い、多数が片方の線に身体を移行してしまったとしたら、それはゆれるだろうが、これは明らかに乗客側の悪意であり、それは国家の転覆をたくらんでいるような人たちであり、本件とはちょっと違う。
それをアナウンス調で紹介する。
・「車掌恋わずらいのため、車両がゆれますのでご注意ください。」
かわいいまたはかっこいい乗客が多いとき、よくゆれる。
逆にいうと、よくゆれる電車に乗車していた場合は、下車のとき、ある程度こころしておいたほうがいい。
ちなみに運転士はあまり乗客の乗降のさい、その容姿を見ていないらしい。
・「早朝のため、車両がゆれますのでご注意ください。」
何故かはわからないが、早朝は何故かゆれが大きいことが、電車業界では経験知として存在する。
業界としても原因を知りたいのだが、まだわかっていないのだ。
・「運転士の恋人が対向車の運転士であるため、車両がゆれますのでご注意ください。」
気持ち、対向レール方向に傾く。
め、迷惑・・・。
・「車掌動揺のため、車両がゆれますのでご注意ください。」
車掌が「やかんに火をかけっぱなしであるかも・・・」と思ったとき、よくゆれる。
ただ、たいていは勘違いであるため、車掌、乗客ともに問題ない。
しかし問題が。
よくゆれる電車に乗っていたとして、乗客はその理由を「車掌が動揺しているな」と知っていたとしても、その原因はわからない。
だから、車掌の動揺が本電車の運用関連でないことを、その乗客は祈るばかりなのだ。
・「スタッフ一同あまりやる気がないため、車両がゆれますのでご注意ください。」
電車を動かしている人をまとめてスタッフと呼んでいいのか。
それすらわからないが、やる気がないとゆれるのは、確かである。
・「車輪が外れそうであるため、車両がゆれますのでご注意ください。」
アナウンスよりも、まずメンテをしてもらいたいところ。
・「電車がむずがっているため、車両がゆれますのでご注意ください。」
少々疑問が残るが、直るのなら、やはりアナウンスよりも、まずメンテをしてもらいたいところ。
次回。
クイズ調。