地動説

エスカレーターのあたりをうろうろしているハエがいる。
どうやら、ベルトに止まろうとしているようなのだが、それは動いているため、踏ん切りがつかないようだ。
それでも、ついには止まることに成功し、ベルトとともに上がっていった。
「ふははは。馬鹿なハエめ!!。おまえ、止まっていると思っているだろうが、実は上に動いているぞ。」
と思いきや、すぐに気付く。
同じくエスカレーターに乗っていた俺も、止まっているが上に動いている。
そうか。
止まっているのに、上に移動しちゃっているのか。
「見てあのひと。立ち止まってるのに、上がっていっちゃっているよ。」
「ちゃんと、上がっていっちゃっていること、気付いているかしら。」
ハエはいつの間にか、飛んでいってしまっていた。

僕はうたった。

神「人が、しぬ。世界が、つまらなくなる。」
神々「なにそれ!。なにそれ!。」
神「簡単な詩、みたいなものを作ってみました。」
神々「なんかかっこつけだけど、いいねぇ。」
神々「うん。いいねぇ。」
神「じゃあ、僕もやってみる。」
神「♪起爆装置に小便かければ 果てるものかと 我慢の装置」
神「♪あ、ソレ オーマイサン? オーマイサン」
神々「なにそれ!。なにそれ!。」
神「反戦の気持ちをうたってみたよ。」
神々「反戦はいいけど、詩の方が大変だねぇ。」
神々「うん。大惨事だねぇ。」
神「え?。何がいけないのかな。」
神々「小便。」
神々「起爆装置。」
神々「合いの手。」
神「じゃあ、それを踏まえてみる。」
神「♪銃器片手に雨に唄えば 見渡す限りの 包囲網」
神「♪あ、ソレ 包囲網ったら包囲網!!」
神「♪包囲網ったら包囲網!!」
神々「増えたね。」
神々「増えた。増えた。」
神々「大増量だねぇ。」

僕はまとめた。
僕はくぎった。

自動ドア

先日、お店の自動ドアが開いたのを「はい、今ドアが開きました」とわざわざ触れるレポーターの人がいました。
7942「そのとき、自動ドアが開いたことをわざわざレポートしなくてもいいんじゃないかと思いまして。そもそも、開けたのはお前じゃん、とも言えますし。」
杉田「いやあ、でも、間が開くのがいやだったんだろう。そんなことをレポートしてしまう彼は、いいやつじゃないかな。」
三井「やっぱり、何も言わずに店に入るのもなんだし。そんなことも考えた彼は、いいやつなんじゃないかな。」
二階堂「うん。僕も彼はいいんじゃないかな、って思っていたところだよ。いいやつだよ、彼は。」
綾小路「その彼、この間カラスに荒らされてたゴミを片付けていた男じゃないかな。いいやつだよ、ほんと。」
ロック「彼はいいやつだって、もっぱらの噂だよ。僕?。もちろん僕もその噂の発生源のひとつさ。」
李さん「目立たないが、自動ドアが開いたことをちゃんとレポートする。彼はいいやつだよ。」
伊集院「その話だけを聞いても、彼がいいやつだってことは揺るがないな。」
ミルドリッヒ「彼がいいやつかどうかっていうことでなくて、どれほどいいやつかって方が重要だよ。」
ママチョフ「彼のことはよく知らないけど、どうやらいいやつのようだよね。信頼できる。」
コッコアポ中佐「我が軍に編入したくなるような、いいやつだね。彼。」
エドワルド三世「いいやつには、いいレポートがついてくるもの。彼は、いいやつです。」
斑鳩指令本部長「やや、中佐。そこはゆずれませんな。いいやつは我が部下にしたいところです。」
杖をついた老人「彼がいいやつであって、正解じゃったな。」
ヒーロー「彼のしたような小さな正しさが、いつか大きな正しさになる。彼はいいやつだ!!。」
小6のときの同級生「なんだかんだいって、いいやつよ、彼。」
店長「いいやつだよな。なかなかさりげないじゃないか。相手を立ててて。」
7942「でも僕も、実はそうなんじゃないかなって思ってたんですヨ。」

居眠り

本日のディスカッション
「居眠り後、開口一番に喋ったら面白いこと」
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中略
?居眠りシチュエーションについて盛り上がり中?
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「ということで、居眠りするのに最高のシチュエーションはプール後の津久田の授業(数学?)、ということになったわけですが、そこでびくっとして起きたとき、何を言うのがいいか、という点が未解決です」
「津久田の声、テノールですもんね」
「なんかテノールの使い方、おかしくね?」
「それよりも、何を言ったらいいのかを考えよう」
「えー、別にそんなのいいじゃないですか。その考えをどうこうするでもなく」
「機会がありしだい、本日一番面白くなかった案がその筋経由で体育館に、名前とともに貼り出されます」
「何がいいだろう」
「血糖値が下がりすぎちゃった?、というのは、どうでしょう」
「いきなり貼り出し最有力候補の登場だね」
「貼り出しブンブン丸」
「貼り出し白い巨塔」
「・・・」
「あ、いま、すげーまぶたの裏の模様が変化しまくってた、というのはどうでしょう?」
「なんか気持ち悪いなぁ」
「やっとこっちの世界に戻ってこれた?」
「我未だ木鶏足りえず」
「ははーん。どうりで眠いわけだ」
「そこにいるのは分かっている」
「なーんてね。フィクションだよ、フィクション」
「・・・みんな、こんな話なのに、よく出ますね」
「あーつかれたー、はどうだろう」
「え、普通じゃないですか?」
「ちょっとマトリックスという面で、パクリっぽいしね」
「いやぁ、結構面白いな」
「というと?」
「この彼は、周りに寝ていることがばれていないと思っているんだ。私は今までずっと問題を考えていた。だから動かなかったんだ、ということを、「あーつかれたー」でアピールできると思っているんだよ」
「策士ですね」
「肩凝ったー、も類似案件ですね」
・・・
「結構出たね。今日は日も暮れてきたので、終わりにしよう」
=====
数日後。
「津久田の小文字のエックスの書き方、嫌いなんだよね」
「あ、ちょっと!!、部長が居眠りしてるよ」
「ほんとだ」
「こないだの会議、あんなテーマにしたくらいだから、起きたときなんかするかもよ?」
「落胆しすぎない程度に、気にしておこう」
・・・
「あ、起きたよ」
「しっ、静かに・・・」
「・・・うーん、ふあぁ?。」
「・・・」
「(また寝たよ・・・)」
「(は、貼り出しブンブン丸・・・!!)」

幻想動物生態・メドゥーサ

完全憶測で、いるんだかいないんだかよくわからん、今回は正直いない生物を紹介する。
◆メドゥーサ
和名:
へびがみにょろり
生息地:
ヨーロッパに、広く浅く分布
姿かたちは人間の若い女性であるが、その髪が全てへびであるという、珍しい生き物。
食性、生態なども人間と同じで、言葉も解すが、その恐ろしい姿ゆえ、それを見たものは石になると言われている。
※あまり知られていないが、彼らにはオスメスの区別がちゃんとあり、男のメドゥーサも存在する。
しかし、男のメドゥーサは髪がへびではなく、外見上人間のそれと見分けが付かない。
一応へびもいることはいるのだが、いるところがいるところなので、まぁ諸都合により、今回は触れない。
卵胎生であるが、卵から生まれたばかりの姿は、確認されておらず不明である。
誕生して半年くらいの個体は、肌の色は緑色であり、ときどきニカっと笑うことが観察されている。
その後、幾度かの脱皮を繰り返し、ほぼ人間の姿となる。
脱皮が近づいたとき、皮がはがれやすいように、体をぱしぱし叩く行動をするため、人間と区別しやすい。
奇妙なことに、最大の特徴である「へびの髪」は、幼少より髪の毛の手入れを怠った個体が、より太く、へびっぽくなることが知られている。
一方、小さい頃から手入れをしていたものは「へびの髪」が細くさらっさらで、へび自身もおとなしく、ほとんど人間の髪と同じになる。
さらに、本人もメドゥーサであることを忘れてしまうため、特に脱皮を終えて体を叩かなくなったものは、ただの人の様相となる。
かろうじて、ふけが多い(へび一本一本の脱皮のかす)くらいしか、違いがない。
一方、髪の手入れを怠ったことにより、恐るべきへびの髪を獲得した個体であるが、メドゥーサ種内の考え方としては、手入れを怠ったという事実もあり、へびが太ければ太いほど、だらしないやつであるというレッテルが貼られてしまう。
へびも、太ければ太いほど自我を持つらしく、共食いなどを始めたらクシ(歯が2?3本しかない)も通らず、大変である。
だらしなく、大変。
そういう個体が、神話の中に登場するわけである。
さて、冒頭でも紹介した「見たものは石になる」について、最近の研究により、色々なことがわかってきた。
まず、メドゥーサを見たら必ず石になる、ということが誤りであることが判明した(1989/エドッチ)。
これは、もちろん髪の手入れをしていた個体では石にならない、ということもあったが、それだけでなく、かなりへびへびしている個体についてもそうであった。
この原因を探るため、研究中に石になってしまったエドッチに代わって調査を続けた今井博士は、ある検体の言葉に注目した。
検体「いやぁ、メドゥーサっていうから怖かったけど。見たら案外イケてましたよ」
この検体に提供されたメドゥーサは、かなりド級だったが、検体にしてみれば、結構いいかも、だったのである。
今井博士は以下の結論に達した。
「メドゥーサの石化能力は、相手の嗜好に依存する」
だらしないメドゥーサにしてみれば、自分に恐怖を抱くようなものを石化させることで、自分を嫌いな異性の絶対数を減少、好いてくれる異性だけを残すというメリットもあるが、異性が少なくなるとさらに寄ってくるやつがいなくなるのでは、というデメリットもありそうである。
この結論で重要なのは、一般的に知られている「メドゥーサの狩り方・鏡編」が万能ではないことである。
要は、相手のメドゥーサが「私、美人というよりは、かわいいほうね」とか思っているタイプであると、鏡で自身の姿を見せても石化の効力は望めない、ということである。
この方法で石化するのは、鏡を見せたときに「あぁ、私何度見ても、やっぱりへびがみだわ・・・。ちょっと、ないでしょ、このご時世。へびがみ」と憂うようなタイプのみである。
自分を、どちらかというとかわいい寄りであると思っている、だらしないメドゥーサに対しては、鏡よりもヴァンサンカンなどを与えた方が効果的である。
「へびがみの人、いないじゃない!!」とかなる。
ともあれ、だらしないメドゥーサは、このようにして自分を好く相手を探していることが示唆されたのである。
これらの情報は全て、エドッチと今井博士の研究のたまものである。
石化してしまった彼らは現在、何かを抱えているような格好をした状態でポリグリップ博物館に保存されている。

占い行間

「恋愛運は最高。予期せぬ恋の進展あり。ラッキーアイテムはワニ革のサイフ」

ワニ革のサイフなんて、持ってないし。
私は持ち歩きたくないし。
そういうの、どうしろっていうのよ?
まっとうな意見である。
このように、占いで情報提供されるラッキーアイテムは、少々「どうしたらいいの?」的なものがある。
何考えてんだ、と。
だが、待ってほしい。
僕が思うに、占い師はそんなこと、百も承知であるに違いない。
彼らはかなり努力して、最善策を出しているのである。
どういうことか。
占い師が占いをする。
占いの結果、その運勢は、分かった。
何をアドバイスするべきか、分かった。
そして、その運勢をよりプラスに働かせることのできるアイテムが、分かった。
ここである。
このアイテム、実はかなり詳細に分かってしまうのである。
上記の例
「恋愛運は最高。予期せぬ恋の進展あり。ラッキーアイテムはワニ革のサイフ」
これの「ワニ革のサイフ」は、占いの生データでは「スク水」と出ているのである。
「恋愛運は最高。予期せぬ恋の進展あり。ラッキーアイテムはスク水」
これでは、予期せぬ恋の進展ありである。
殿方の多くは「あらあら おやおや それからどんどこしょー」となる。
でも、占い師は大人だった。
占いでは「予期せぬ恋の進展あり。ラッキーアイテムはスク水」と出た。
確かにそうかもしれない。
でも、誤ったラブストーリーも多発しそうだ。
ということで、占いをもう一度、行うことにする。
このとき、ちゃんと占うと、またスク水なので、少々だらけて占いをする。
例えば水晶占いなら、一度水晶を握って、指紋を付けておくなど、である。
そうして出たラッキーアイテムが「看護婦の帽子」なら、再度占いチャレンジである。
コスプレの域内から脱出しなくては・・・。
「ニーソックス」なら、んーとなる。
履きたくない人もいるだろうしな・・・。
「ワニ革のサイフ」なら、汎用性のあるものとして取り上げられるだろう。
持ってない人もいるかもしれないけど、スク水よりは・・・。
ということで、占い師はみんなが幸せになれるようなラッキーアイテムをチョイスしてくれている。
ありがとうね。
だが、裏を返せば、占い生データを読み当てることさえできれば、人よりも大きいラッキーアイテムパワーが手に入る、ということでもある。指紋が付いていない分。
それが望みの場合は、占い師になるか、紹介されるラッキーアイテムじゃないものを多数所持する必要があるだろう。

僕らが旅に出る理由・2

バドミントンに興じる子供たちを見るのは、2回目になる。
1回目は公民館。
今はバス停ひろば前で。
駅から出て、7時間くらい歩きっぱなしだった。
僕は、マジックミラーを探していた。
初めて京都に来たとき、寺めぐりをしたのだが、少し道に迷った。
迷いに迷って、まぁ今現在も迷っているようなものだが、途方にくれて、道端で立ち尽くしたとき。
目の前にマジックミラーがあった。
僕の立ち止まった場所は、ちょうどY字路のようになっていて、そのミラーは僕と、その背後の分岐を写していた。
ちょうど「お前、どっちに行くんだ?」と言っているような風に見えた。
その後、特にそれがなんらかの暗示ということでもなく、地図を見たり、地図を広げたり、逆さにしたりしてみて、どうにか生還したのだった。
そのときのミラーを探している。
おおよその見当をつけたのだが、いかんせん道に迷ったときのことなので、そこを直接目指すことはできない。あくまでそこら辺を歩いてみるのみだ。
歩いていると、まず閑静な田畑街に出た。
息が白い。
山に囲まれたそこは、一面に田んぼが広がっていた。
ところどころに、切り開かれた際の余りのように、少量の杉が群生している。
近づこうとしたら、そこにいたカラスが騒ぎ出した。
彼らの休み場のようだ。
さらに歩いていくと、子供たちが川辺に集まって何かしている。
近づく道すがら、ザリガニのかけらが点々としていることに気付く。
このあたりで、かすかな記憶の中に「マジックミラー、田んぼじゃなかった」が浮かび上がった。
僕は住宅の多そうなほうへ向かうことにした。
僕は、この一日は「昔通ったところを、も一度見てみる」に終始する魂胆だった。
旅先が初めてのところか、2回目のところか。
旅の重きがけっこう違う。
前と変わっていないのか、それとも変わってしまったのか。
それを確認する楽しみが増える。
もちろん、確認の結果、むしろ見なかったほうがよかったかも、ということも多い。
だから、僕は探し歩きつつも、見つからなくてもいいやという安楽な気持ちだ。
日本庭園風の家の前を通る。
その、大きな岩を横切る瞬間、コウガイビルを見つけた。
その、鈍く光る細長い胴体と庭園が、すばらしく似合わない。
しかたがない。
くたびれながらも歩いていくと、公民館らしきところで子供たちがバドミントンをしていた。
小雨の振るなか、元気なことだ。
結局、この辺には目的物がなさそうなので、いったん大通り沿いに出る。
遠目に、さっきのザリガニ釣りの子供たちはいなくなったのが見えた。
気付かなかったが、もう夕方なのだ。
新幹線の時間がある。
バス停を探すことにした僕が次に見つけたのは、バドミントンに興じる子供たちだった。
なんなんだ。
今、京都は、バドミントンなのか。
バスは来ない。
結局、ミラーは見つからなかった。
また、機会があれば探そうか。
だが、わかったこともあった。
京都は今、バドミントンがスパークしていることと、
観光名所にあるトロッコ列車を、純粋な交通手段として計算してはいけないってこと。

僕らが旅に出る理由・1

人に尋ねられたとき、知人はこう言った。
「京都の旅行で、一番面白かったことはなんですか?」
「朝、ホテルで鬼太郎を見ていたんですが、その中で猫娘がキャミソールを着ていたところですかね」
また、その知人とともに旅行した人は、こんなだった。
「なんか写真撮りました?」
「ええ。知らない人んちにいた、コウガイビルを何枚か」
=====
知人とその同行者、そして彼らに質問した人は残念ながら全て僕なわけですが、旅行というのは、ちゃんと予定を立てねばならない。
少なくとも当日にるるぶを購入すべき。
さもないと、上記のように清水寺がコウガイビル扱いだ。
とはいえ、個人的ではあるが、興味深いものを探し出している自分は偉い。
時代のニーズに従順する猫娘は面白いし、コウガイビルはどうポジティブに見ても宇宙生物だ。
そして僕には、予定はないが理由はあった。
京都には以前、2回だけ来たことがある。
それに起因する、理由。
明日。

2052年

2052年
だっち「どうもー。」
とも「こんちはー。」
だっち/とも「ダブルでウイウイ!!。ローラーブレードでーす。」※1
だっち「いやー最近、暑くなりましたよねー」
とも「本当に。もうクールスウェットが手放せなくなりましたね」※2
だっち「え、あなた、クルェなんかに頼ってんの?」※3
だっち「今は逆に、人天期を楽しまなくちゃ!!」※4
とも「えー。それ無理。ソフトクリー無理」※5
だっち「なんでよ?」
とも「うちの州の人天期、絶対おかしいんだもん」※6
とも「雨の日に出かけても、背が高くなんないんだもん」※7
だっち「なんだお前、植物かよ!!」※8
とも「でも、お前だって背、高くなりたいだろ?」
だっち「そりゃあ。いまの背だと、ロマッチェのクルポネがデラしてるポージングしても、カッコつかない」※9
とも「みそぞの暦がせばまりすぎているしね」※10
だっち「な、なんだとー!!、おまえ、嫌いだ!!」
とも「えー?。それでもぼくたち」
だっち「ともだっち!!」
だっち/とも「どうもありがとうございましたー」
=====
2052年現在の解説
※1
ローラーブレード:00年代ごろに誕生したものが、40年代後半から、また流行り始める。
車輪一つ一つに専用エンジンが付けられ、それぞれ細かな制御が可能。立ってるだけで前後左右に動け、しかも飛べる。
※2
クールスウェット:周りの温度を感知し、着ている人の快適な温度を保ってくれる服。
前世紀の漫画、ナウシカに登場したもっさりスーツに類似しているとのこと。
※3
クルェ:クールスウェットの略。
00年前後に生まれた人では、かなり発音しづらく、特に「ルェ」に難儀するとのこと。
※4
人天期:人工天候期の略。
30年代頃から、大まかだが天候を制御できるようになった。
1日がどのような天気になるのかを「人工天候期」と称して、超国土交通省の超気象庁が週一で発表、現在に至る。
※5
ソフトクリー無理:最近の傾向として、駄洒落は、後半部分に持ってくるのが主流となっている。
※6
うちの州:2036年に州が採用された。
その際、記念としてアメリカからユタ州が譲渡されている。
※7
雨の日に出かけても、背が高くならない:雨を降らせる際、超気象庁では植物の成長を増進する成分を含ませることにしている。
※8
植物かよ:現段階では、まだ植物を喋らせることに成功していない。
※9
ロマッチェ(2023?)
「つぶやく人差し指」賞を2回獲得している、国際的に有名なデラの選手。
クルポネ
2020年頃に誕生した人間あたりから見られる、新しい器官。すごくぶらんぶらんしている。
「第二の人間」とも言われ、デラはこの部分を用いて競技する。
デラ
もはや説明する必要がないほどの、大人気スポーツ。
一般的なデラは、クルポネをラカッテしたあとの、禊を垂らしこんだ回数が競われる。
ロマッチェのクルポネがデラしてるポージング
昔のことで言い換えると
「カッちゃんが死んだけど、悲しいほどに綺麗な顔」のようになる。
※10
みそぞとは、光の当たり具合により時折見られる、ひどく疲れた表情のこと
「みそぞの暦がせばまりすぎている」とは、その表情が、影の濃淡によりすさまじく強化されていることを指す。
昔のことで言い換えると
「エアコンの温度設定が、嘘を付きはじめている」のようになる。
=====
つ、疲れた・・・。

玉子

昨日からのつづき。
【あらすじ】
「お前、玉虫厨子かよ!!」というツッコミを考えるにあたり、玉虫厨子自体の理解を深めたい。
しかし、それには以下のしょうがない事象が気にもなり。
「羽をちぎられた玉虫の今後」
「玉虫厨子作成時の流れ作業」
「玉虫の集め方」
「集めすぎで余った玉虫たちの今後」
本日は
「玉虫の集め方」
「集めすぎで余った玉虫たちの今後」
と、締め。
=====
「玉虫の集め方」
・「玉虫 急募!!」と広告を出す
・「未経験者、やる気のある方、大歓迎!!」と広告を出す
・スパンコールのドレスを着て、森を走り回る(玉虫が付いてくる)
・「玉虫」と書かれた空き缶を前に、ギターを弾く
・茂みを虫あみでかき混ぜ、玉虫が入るまでそれを繰り返す
・玉虫厨子を森の中に置いておく(玉虫が付いてくる)
・「里親探しています」という紙に玉虫の幼虫を掲載し、木に張っておく
・トイレットペーパーの芯の内側にラードを塗ったものを、森に仕掛けておく
(玉虫は自分の輝きをより高めるため、油っぽいものを体に塗る習性がある)
・胸に「玉虫」、背中に電話番号を書き、球場などに珍入する
・玉虫の養殖に打って出る
・「玉虫しか食べない猿」を用意し、飢え死にしそうである旨を「ポチたま」で取り上げてもらう
・「玉虫湯」と書かれた空き缶を用意し、銭湯の入り口に置いておく
・エルセーヌに来る時をねらう
「集めすぎで余った玉虫たちの今後」
・近所に配られる
・嫌いな人のふでばこなどに仕込まれる
・紙やすりでつや消しを行い、遊ばれる
・玉虫厨子の引き出しにしまわれる
・茶色に塗られる
・肩こり、目の疲れに
・新しい「玉虫○○」の構想が固まるまで、待機
・ホタルと一緒にかごに入れられ、二大競演とか言われる
・発信機を取り付けて放し、生態の解明に役立てられる
・ケータイの玉虫厨子化に使われる
=====
僕が夢の中で、何かに対して「お前、玉虫厨子かよ!!」とツッコんだ。
その何かを模索した今回であるが、わかっていたがなんら解決せなんだ。
ただ、「玉虫厨子」を我々がどう思っているかは、なんとなく分かった気がする。
「特に何も思っていない」だ。
=====
「俺、最近エルセーヌに通ってんだ。」
「お前、玉虫厨子かよ!!」
ラメ入りマスカラに対して。
「お前、玉虫厨子かよ!!」
玉虫に対して。
「お前、玉虫厨子かよ!!」
ゴスロリ少女。
「お前、玉虫厨子かよ!!」
白髪を紫に部分染めしたおばあちゃん。
「お前、玉虫厨子かよ!!」
こんな感じだったのだろうか、夢でのツッコミ。
まぁ解決しなかったけど、上の例を見る限りは、夢の中で完結していて、本当によかった。