空き巣たち

老舗のバー「ほっかむり」。
ここには、全国で活躍する「空き巣」達が集まり、その武勇伝を披露するテーブルがある・・・。
ゴンゾー「じゃあ、今日は「マジかよ!!。こんなのが干してあったイシモチ(※1)を見た」だ。」
テル「俺は「スーパーマンの衣装」が干してあったところに進入したぜ。」
ミヤマ「そういうのは、あんまし求めてないんだよね、この席。」
テル「・・・」
ゴンゾー「もっといいのは、ないかね。」
ミチ「イカの一夜干し、とかは?」
タケちゃん「そういうのも、もう何かで、あるからなぁ・・・。」
ゴンゾー「男性用下着とか、デストロイヤーのマスクとか、勝負下着とか、アニメのコスプレとか、しいたけとか、そういうのはいいんで。」
一同「・・・高いな・・・。」
ゴンゾー「ラインとしては、ティッシュ、ティーパックあたりがぎりぎりラインだな。」
ミチ「じゃあ、ティッシュ、ティーパックはもう使えないんですね。」
一同「・・・」
ミヤマ「こないだ、切手干してるところがありましたよ。」
ゴンゾー「ほう、切手。」
ミヤマ「届いたはがきから剥がしたのでしょう。コレクションなのか、まだ使えそうだったのか・・・。」
ゴンゾー「なかなか深いな。」
タケちゃん「深いですね。で、そこには?。」
ミヤマ「入ってない。忘れた?。俺は「干し物調査会社」だから。」
テル「切手と似てるんですけど、きっぷが干してある家がありました。」
ゴンゾー「そこから、何が考えられそうかな。」
テル「うーん。」
ミヤマ「普通、忘れ去られたきっぷは、次にその衣類を身につけたとき、くしゃくしゃに固まった状態で発見されるのが運命なんですがね。」
テル「そうだとすると、その家の人は几帳面というか、神経質ですね。」
ミヤマ「衣類を洗って、干すタイミングで見つけたんだ。普通は取り出して終わり、のところをわざわざ干す。」
ゴンゾー「何かの証拠にしようとしている可能性があるな。」
ミヤマ「・・・男、いますね。」
ゴンゾー「テル、そこにはポイ(※2)したか?。」
テル「いえ。」
ゴンゾー「・・・正解、だな。」
テル「ところで、ちょっと趣向が変わりますけど・・・」
次回へ。
※1イシモチ
ターゲットとした部屋のこと。
空き巣たちの隠語で、うそ。
※2ポイ
進入するという意味の、隠語。
うそ。

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