卒業文集 3番

卒業文集
3番 宇野 まさる
この学校では、いままでほんとうにありがとうございました。
たくさん思い出がありますが、そのなかでも、となりの席のえじき君が学校に来なくなったことがくやまれました。
話は変わりますが、ぼくはデーゲームがすきです。
ぼくがいままで、一番おどろいたことは、図書室のパソコン全部に、けんさくワードのり歴に「宇野 おでこ」があったことです。
これからも、どんどんのびて生きたいと思います。

背くらべ

日本男児たるもの、年齢を重ねたら、必ず背丈も増えていなければならない。
さもないと、その家を潰すことになる。
昭和中期まで、このような訓が日本にはあった。
一見、信憑性のない伝承のようだが近年、実際の出来事として存在することが明らかになった。
背丈が変わらなかったため、柱の傷が年毎に蓄積、文字通り家屋が倒壊したのである。

温度差

こないだ、近くで祭りがあった。
以前、といっても、もう10年くらい前だが、そのころは半径300mくらいの範囲にちょうちんが飾られ、神輿や出店など、かなり活気のあった祭り。
しかし、最近のは、出店のなんらかの制限などもあり、小規模だ。
けどその分、その熱気は濃厚のようだ。
僕は、この世で祭りを感じさせる事象としてかなり上位の「ピンクのハッピを着て、全速力で走りぬける男子小学生」を見て、感慨にひたっていた。
ふと、気付く。
この熱気ある通りから、ひとつ道をまたげば、そこは祭りではなく、いたって日常。
サラリーマンがこちらを見ながら、帰路につく。
「向こうの通りからこっちを見ると、かげろうみたいに見えるかもね。」
僕は言った。
「でも、それは人が多いことでの熱気、以外のことも関係しそうだね。」
僕は言った。
ここまでくれば、今回言いたいことに、どうにか手に届く。
「プレデターは殺す気まんまん過ぎるので、少し見えてしまっているのだ」です。

劣化と衰退

ブルン。
ブルルン。
ブーン。
キキー。
おっと、いつもより多く猿を振り回しちゃった。
水面に映る自分の姿に小石を投げるのが大好きな恋の囚人、nimbus7942どぇ?っす。
突然だけど僕、人と何を喋ればいいのか、以前よりもわからなくなっちゃっているんだ。
その、わからな度合の上昇率が、すごい。
傾きが、すごいんだ。
傾きが。
だから、飲み会なんかいくと、だめ。
全然喋んない。
一度、僕のことを気にしてくれた先輩が、僕と勘違いして壁と喋ってたよ。
ごめん先輩!!。
霊が見える人みたいにしちゃって。
こないだなんか、僕のことを気にしてくれた先輩が、僕と勘違いして僕と喋ってたよ。
ごめん先輩!!。
そんな身分の低い人と喋らせちゃって。
まぁ、とにかく喋らなんだ。
こんなときって、皿にへばりついたレタスをフォークで取ろうと奮闘する時間ですら、かけがえのないものになるよね。
そう。
かけがえのないものといえば、Newtonの下にエロ本を忍ばせてレジに向かう行為。
いつだって、そんな気持ちを大切にしたいものだ。
さて。
もう、色々つらいので、おわりだ。
じゃあね!!。

彼女の悩み

もう、迷惑になる。
そんな言葉すら自己満足だ、っていう人もいるけれど。
もう、耐えられない。
「純子!!。」
「ひ、柊君・・・。」
「その荷物、なんだよ!?。」
誰にも話してないのに。
夜なのに。
目の前で、柊君が息を切らせてる。
「な、なんでもないよ・・・。」
「嘘つけ。一人でどっか行こうとでもしたんだろ。」
「そ、そんなことないよ。」
「なぁ、周りのヤツなんて、関係ないよ。関係ないんだ・・・。」
「・・・うん。」
「それとも純子、俺のことが嫌いとか、重荷、とか・・・?。」
「そんなことない!!。」
そんなこと、絶対ない。
「ごめん。またそんな風なこと、言って。」
「・・・いいの。」
「なぁ、手、貸せって。」
「え?。」
「手、貸してみろって。」
「・・・。」
もう会わない。
そう思っていたから出せずにいた手を、無理やり柊君がとった。
「もう、冷たいな。」
「・・・うん。」
「俺はな、純子。いつだって、この手を離そうなんて思ってないよ。」
「・・・うん。」
「なぁ、さっきはあんなずるいこと、言ったけど。」
「・・・。」
「これからはもっと、ずるくてわがままになるときがある。」
「・・・。」
「純子がどこに行ったってな、この手をつなぎに、どこにだって目の前に現れてやる。」
そう言いながら、彼はそっと、私の頭をなでた。
「だから、どこにも行くな。」
色々なことがあったのに。
何で、まだそんなに私のことを想っていてくれるの・・・。
彼の言葉に、胸がギュンとなった。
※謎タイミングだが、なんとなくすこぶる人気の映画『僕の彼女はサイボーグ』の内容を、タイトルのみで勝手に予想。
やってる映画の予想、ってのもなんですが。

大切な人質

今、「キリンレモン」のCM(飛雄馬のやつ)がやっていました。
「日焼け」篇と題されたそのCMは、ビーチでもギプススタイルであることに恥ずかしさを感じた飛雄馬が、その日焼け跡になおさら赤面。
ところが父、一徹の素晴らしいおじさんシャツ日焼け跡のコントラストを見て「やっぱりうち、なにか、変な家庭なんだ・・・」ということに気づく。
姉、明子は、大人に一歩近づいた飛雄馬に涙する。
そんなCM。
ところで、この家族ドラマが繰り広げられる間、「キリンレモン」テーマソングが流れる。
♪ なつだ
♪ さわやか
♪ キリンレモン 
さて、このとき僕は、メモを眺めながら当ブログのネタをどうこう考えていた。
要は、何事もネガティブに物事を受け入れてしまう状態だった。
ということで、テーマソングがこうなりました。
♪ なくな
♪ さわぐな
♪ キリンレモン 
泣き出した。

騒ぎ出した。

おい鉄。
そのガキに、キリンレモンでも与えておけ!!。
・・・誘拐した子供をバナナであやす時代は、終わっているのである。
いや、そんな時代、あっただろうか・・・。

キリンレモン超絶絶賛発売中。

可能性漢検

◆以下の下線部カタカナを漢字にするとき、もっとも最適なものを選択肢を選べ。
1.釣った小魚がタメグチで文句を言い出したため、しょうがなくハナした。
2.娘が、形容しがたい動きでグリンピースを除外したため、カンドウした。
3.フライパンで足首をイタめる。
<選択肢>
a  離
b  話
c  感動
d  勘当
e  痛
f   炒

卒業文集 2番

卒業文集
2番 イイジマフクロウニ
みんな、卒業おめでとう!!。
学校を卒業すると、みんな違う学校になってしまうので、さびしいです。
でも、そもそも僕は毒をもっていて、友だちはいなかったので、大丈夫です。
一回だけ、僕の机を見て宇野くんが「机、傷だらけだね」と言ってくれたことが、僕の思い出です。
あと、4年生のとき、ダイバーの人が僕を駆除しに来たときのことが心に残ります。
僕はこの学校を卒業後、私立毒物劇物取扱専門学校に就職しますが、これからもよろしくお願いします。

クイズ

ゲーセンにあるクイズゲームを久しぶりにやってみた。
何気にいいところまでいくのだが、最後は何か、足らないもの(特に歴史系)が一気に露呈し、ブーになってしまう。
そんな感じだった。
ところでこのゲームに関わらず、クイズについて、気になることがある。
下の例題を考えてみよう。
============
【選択肢】
1.ドラえもん
2.ドラミ
3.ジャイ子
4.チンプイ
問題!!。
【A】
「タケコプター」や「どこでもドア」などの秘密道具が登場する、藤子・F・不二雄原作の漫画といえば
【B】
ドラえもんですが、
【C】
そのドラえもんの妹といえば?
============
この形式である。
この手の出題により、涙を飲んだ人間が数知れないことは明白だ。
なんなんだ、【A】【B】のミニ情報。
クイズとして【C】を問いたいのなら「ドラえもんの妹として知られる、黄色い化け物は次のうちどれ?」でいいのである。
なぜに、ミニ情報を、こんなところに・・・。
また、悪質なものだと【A】と【B】に、やたら間を入れたりする。
とにかく、上記のような例題は、まじめな解答者ほど選択肢1を選んでしまうのである。
確かに、意図はわかる。
出題に抑揚をつけたい、ランダムな要素を入れたい、ということだろう。
でも、それを考慮しても。
上記問題でお手つきをした解答者に対して、司会者が言う。
「問題をちゃんと聞かなくちゃ?」
問題はちゃんと聞いているのである。
【A】の段階では、解答は1で正解のはず。
それなのに、問題をひねくったせいで、正答が問題内で変化してしまっている。
ず、ずるいぞ。
このように僕は、まぁ冒頭クイズゲームにて、お手つきしまくってしまったわけで、怒っているのです。
それでもまだ、こんな具合の出題が必要というのなら、以下の例のほうが、よほどよいのではないだろうか。
============
【選択肢】
1.ゾウ
2.クジラ
3.キリン
4.チンプイ
問題!!。
【A】
「タケコプター」や「どこでもドア」などの秘密道具が登場する、藤子・F・不二雄原作の漫画といえば
【B】
ドラえもんですが、
【C】
その不二雄さんも生活していた地球上で一番大きな陸上動物は?
============
大丈夫。
【A】の段階で、選択肢に選びたくなる解答は、ない。
・・・あぁ、だめだ。
まだ選択肢4は、曖昧にその可能性が残る。
じゃあチンプイは、なしという方向で。