でか盛り

「大盛り」と「でか盛り」の差はなんだろう。
そう聞かれたら、大体は「大盛りの、さらに多いのがでか盛り」。
そんな答えになるんじゃないかな。
僕も半分はそう思うけど、一方ではこんなことを考える。
「日本の、でか盛りで料理を出す人の幾人かは、怒っている」ということ。
この考えは、僕の個人的な心象がだいぶ入っている。
それは「でか盛り」の「でか」は量とかではなく、あくまで大きさを表現した言葉なんじゃない?、というところに起因しています。
例えばコロッケ。
僕としては「コロッケの大盛りは、普通のコロッケが山盛りで出てくる」ことであり、「コロッケのでか盛りは、5倍サイズのコロッケが出てくる」がしっくりくる。
この考えでいくと、牛丼大盛りは「どんぶりに茶碗5杯分入れられたご飯の上に、大量の牛丼具がかけられているもの」であり、牛丼でか盛りは「5倍大きいご飯粒たちの上に、厚切りのすき焼き肉が乗っている」ような感じになります。
おそらく「5倍大きいご飯粒」は、作っていく過程にて、ほぼもちになるでしょう。
 
もちろん、上記の牛丼でか盛りは現実的ではなく、実際は「茶碗5杯分入れられたご飯の上に、大量の牛丼具?」となります。
しかし、コロッケの方はありえる話です。
そして、5倍サイズのコロッケを作っている人たちから見れば、「茶碗5杯分、大量の牛丼具?」の牛丼が「でか盛り」を名乗るのに、ちょっといい気はしないのではないでしょうか。
「なんだよ、俺らは大きさも考慮してんのに。量だけ増やして、「でか」言うなや。」
刑事にあこがれる巡査部長か、とツッコみたくなるに違いないのです(※)。
そして、この怒りは他の「でか盛り」シーンに対しても、同じでしょう。
「もっと、ニョッキの切る前みたいな麺を出せや。」
「ひき肉は、ちゃんとサイコロステーキなんだろうな?。」
その遺恨は、僕的には深いと思われます。
そう。
結局、「でか盛り」の「でか」をどうとらえるか、が重要。
日本語って、難しいものですね。
※刑事という階級はないらしいです。でも書きたかったので書いた。

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