車後の狩猟本能

人にまだ狩猟本能というものがあるとしたら、それはただ胸のうちに秘められ続けるものなのだろうか。
風に舞うビニール袋を見つけると、思わず踏みつけたくならないか?。
本気でちょうちょを追ってみたいだろう?。
アマゾン奥地に生息する珍獣「アルトバイエルン」は、君に捕獲されるのを待っているぞ。
老山龍の天鱗がなかなか手に入らないのに、何度もゲームをしてしまうだろう?。
こんなふうにして、僕らの狩猟本能は日常生活においても見え隠れする、グラビアアイドルのなにかのような性質を持つ。
そしてそれは「混雑する駅の改札口」でも見られるもの。
改札から出るとき。
僕らの改札口ターゲティングはだいたいそれの15mくらい前から始まっている。
出る用の改札口は右、左のどちらに固まっているのか。
一見出る用でも、入る側からも利用できる、トラップ口でないか。
前に使用した人が遮へい板にひっかかっていないか。
使えそうな改札口でも、実はきっぷ入れ口が塞がっているのではないか。
人の流れが集中しやすい口を選ぼうとしていないか。
野口五郎が待っていやしないか。
遮へい板にトリモチがついていないか。
定期が正しく認識されなかったとき、遮へい板が前後に出現するタイプじゃないか。
・・・遮へい板、いじりすぎだね。
車後の狩猟本能、おわり。

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