いろいろ 2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
どんなセンテンスにも、その最後に「人生いろいろである」をつけると、すばらしく完結してしまう。
でも、気になることが。
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人生いろいろの付加による、文章のおわりっぷりは、見事である。
「はっはっは、見ろ!!。人がゴミのようだ!!。人生いろいろである。(ムスカ 天空の城ラピュタ)」
見事だ。
しかし、気になることもある。
それは「見事すぎ」。
それだけ。
でも、ちょっとスマートすぎる。
こういうのは、ちょっとズレていたり、物事をひっくり返すようなものがあると、それはそれでいい感じになることを、僕は体得している。
そんなことを考えていたとき、なかなかいいのでは、と思うヤツが浮かんだ。
「でも、やっぱり猫が好き」である。
前日の例に、使ってみよう。
「春風に乱れる髪を押さえていたのは、僕が話しかけてしまった女だった。でも、やっぱり猫が好き。(吉田修一 パークライフ)」
「丸大豆醤油50%使用。まろやかで、こんがり香ばしい。でも、やっぱり猫が好き。(ハウス とんがりcorn)」
「スピーカーから、小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。でも、やっぱり猫が好き。(村上春樹 ノルウェイの森)」
「はっはっは、見ろ!!。人がゴミのようだ!!。でも、やっぱり猫が好き。(ムスカ 天空の城ラピュタ)」
ちょっとどころではなくズレているものもあるが、どうだろう。
もう、「そうなんだー好きなんだー」としか言えないじゃないか。
天然でこのような、まとまりそうなものをひっくり返すようなことを言える人はすごいが、周りは少し疲れるだろう。
意図的にそういうのを使える人がいたら、惚れるね。

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