やさしい報告。

アニメや小説は、景気よく大事故が起こったりする。
もちろんそれはその物語上、必要であるから起こるのであって、そうでないものはあまりないだろう。
落ちこぼれ学生達が、鳥人間コンテスト優勝を目指す。
しかし、会場に向かう途中、橋げた落下の大惨事が!!。
「な、なぜこんなことに・・・。」
物語とその作者に問いかけたい人、急増である。
ところで、そんなシーンについて、例えば現場の記者がこんなフレーズを使うことがある。
「さいわい死傷者ゼロのですが?。」
物語上、その事故の死傷者数が最重要キーになっていることはほとんど無いはずである。
しかし、記者は紙面もしくは放送時間を割き、言った。
「さいわい死傷者ゼロのですが?。」
記者が言った、ということ。
それは作者がそう言わせたのであって、その意図は「事故はあったが、物語とはいえ、死者を出したくなかった。」に他ならない。
物語進行に対する影響はさておき。
ちょっと、作者のやさしさを感じるのである。

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